ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode27

『近づく理由』

― 一緒にいる理由が、少しずつ変わっていく。 ―

Day:Saturday(共同生活27日目)



Scene3

『ペア選び』

Saturday|11:30 AM



404 HOUSE。



スタッフからのミッションが発表され、

リビングには少しだけ落ち着かない空気が流れていた。



今回は、

誰かに決められるわけではない。



自分で選ぶ。



それだけの違いなのに、

いつもより少しだけ、

視線の動きが多かった。



「どうする?」



スングァンが笑いながら声を掛ける。



「やりたいことから決める?」



「その方が早そう。」



スンチョルが頷く。



自然と話し合いが始まる。



Kitchen



ミンギュがキッチンを見渡す。



「料理、やる人。」



その声に、

チアキが顔を上げた。



一瞬だけ、

視線が重なる。



「私、料理します。」



その返事を聞いたミンギュは、

どこか安心したように笑う。



「じゃあ、一緒にやろう。」



「お願いします。」



そのやり取りは、

驚くほど自然だった。



誰かに勧められたわけでもない。



お互いが、

無意識に隣を選んでいた。



スングァンがその様子を見て、

小さく笑う。



「その二人なら安心だね。」



チアキは少し照れたように笑い、

ミンギュも照れ隠しのように頬をかいた。



Living Room



「買い出し行く人?」



スンチョルが声を上げる。



ジウォンが手を挙げた。



「私、一緒に行きます。」



「じゃあ、お願いします。」



仕事の話をすることが多い二人。



自然と並んで立つ姿に、

違和感はなかった。



Sofa



ジョンハンが、

テーブルに置かれたアルバムを手に取る。



「写真整理する人。」



ユナが笑う。



「私、それ好きです。」



「じゃあ決まり。」



二人は並んでソファへ座る。



まだ開いてもいないアルバムなのに、

もう笑い声が聞こえていた。



Hallway



ウォヌが静かに言う。



「家の整理、やろうか。」



その声に、

ソヨンが頷く。



「お願いします。」



「夜勤続きで疲れてるでしょ。」



「今日は無理しないで。」



ウォヌの穏やかな言葉に、

ソヨンは柔らかく微笑んだ。



「ありがとうございます。」



その笑顔は、

以前よりずっと自然だった。



Window Side



スニョンは、

箱いっぱいの飾りを抱えながら笑う。



「チェリンさん、一緒にやりません?」



「もちろん。」



「センス期待してます。」



「プレッシャーかけないでください(笑)」



二人の笑い声が、

窓から差し込む初夏の風に乗って部屋へ広がる。



Living Room



「あれ?」



スングァンが周りを見渡す。



「俺、一人余った?」



みんなが笑う。



すると、

スタッフから追加のカードが渡された。



『スングァンさんは全体サポート。今日は全員と過ごす時間を作ってください。』



「なるほど!」



スングァンは嬉しそうにカードを掲げる。



「今日は写真係じゃなくて、ちゃんと参加者だ!」



「良かったじゃん。」



スニョンが肩を叩く。



「今日はいっぱい楽しめ。」



「もちろん!」



その笑顔は、

最初にこの家へ来た頃より、

ずっと柔らかかった。



【STAFF NOTE】



誰かの隣を選ぶ。



たったそれだけの行動にも、

今まで積み重ねてきた時間が映し出される。



言葉より先に、

足が向く。



気づけば、

その人の近くに立っている。



その無意識の選択こそ、

27日間で育まれた関係の証だった。



次回 Scene4

『チアキ × ミンギュ』



キッチン。



包丁の音。



湯気の立つ鍋。



並んで料理をする二人は、

少しずつ”一緒にいること”が自然になっていた。




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