ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode27

『近づく理由』

― 一緒にいる理由が、少しずつ変わっていく。 ―

Day:Saturday(共同生活27日目)



Scene5

『それぞれのペア』

Saturday|15:30 PM



午後の日差しが、

404 HOUSEの窓から柔らかく差し込む。



開け放たれた窓から、

初夏の風がカーテンを揺らしていた。



笑い声。



誰かを呼ぶ声。



家のあちこちから聞こえてくる生活音が、

心地よく重なっていく。



Shopping



スンチョルとジウォンは、

近くのスーパーへ買い出しに来ていた。



買い物かごを持ちながら、

二人は夕食の食材を選んでいく。



「これで足りますかね。」



ジウォンがメモを確認する。



スンチョルは棚を見ながら頷いた。



「たぶん大丈夫。」



「でも、みんなよく食べるから少し多めでもいいか。」



ジウォンが笑う。



「最近、食材の減り方で誰がよく食べるか分かるようになりました。」



「共同生活あるあるですね。」



二人は顔を見合わせて笑った。



レジへ向かう途中、

スンチョルがふと口を開く。



「ジウォンさんは、この家に来て変わったことありますか?」



少し考え、

ジウォンは穏やかに答える。



「一人で抱え込まなくなりました。」



「前は全部、自分で何とかしようとしていたので。」



スンチョルは静かに頷く。



「それ、すごく分かります。」



似た価値観を持つ二人だからこそ、

言葉は自然と続いていった。



Living Room



ジョンハンとユナは、

ソファいっぱいに写真を並べていた。



共同生活が始まってから撮った、

たくさんの思い出。



「これ覚えてます?」



ユナが一枚の写真を持ち上げる。



初日の集合写真。



まだ全員、

どこか緊張した表情をしている。



ジョンハンは思わず笑った。



「誰も笑えてない。」



「本当ですね(笑)。」



ページをめくるたび、

少しずつ笑顔が増えていく。



ジョンハンは、

最近撮った写真を見つめながら言った。



「今の方が、みんな自然な顔してる。」



ユナもその写真を見つめ、

優しく頷いた。



「家って、こうやってできていくんですね。」



Hallway



ウォヌとソヨンは、

収納棚を整理していた。



段ボールを運び、

棚を拭き、

使いやすいように並べ替える。



大きな会話はない。



それでも、

沈黙は心地よかった。



ソヨンが箱を持ち上げようとした瞬間、

ウォヌが自然に手を添える。



「それ、重いよ。」



「ありがとうございます。」



箱を置いたあと、

ソヨンは小さく笑った。



「夜勤明けでも、ここに帰ってくると落ち着くんです。」



ウォヌは静かに頷く。



「帰る場所って、大事だから。」



短い言葉だった。



でも、

その一言はソヨンの胸に静かに残った。



Dining Room



スニョンとチェリンは、

色紙や写真を使って飾り付けをしていた。



「この写真、ここどうですか?」



「いい!」



「でも、もう少し右かな。」



二人で何度も位置を変えながら、

笑い合う。



途中、

スニョンがテープを髪につけてしまう。



「取れない!」



「ちょっと待ってください(笑)」



チェリンが笑いながら外すと、

リビングからも笑い声が聞こえた。



「またスニョンさん何かやってる。」



スングァンが声を掛ける。



「俺じゃない!テープが悪い!」



家中が笑いに包まれた。



Living Room



スングァンは、

今日は一人ではなかった。



キッチンを覗いて、

料理を味見し。



飾り付けを手伝い。



買い出しから戻った二人を迎え。



自然と、

みんなの輪の中へ入っていく。



スンチョルがその様子を見て笑う。



「今日のスングァン、ずっと楽しそうだね。」



「だって今日は参加者ですから。」



胸を張るスングァンに、

リビングはまた笑いに包まれた。



その笑い声は、

窓の外へと溶けていく。



今日という一日は、

誰か一人の思い出ではなく、

11人全員で作る思い出になっていた。



【STAFF NOTE】



同じ時間を過ごしていても、

心に残る瞬間は人それぞれ違う。



真剣な話をした時間。



何気なく笑い合った時間。



言葉がなくても心地よかった時間。



その一つひとつが、

27日間積み重ねてきた関係を、

少しずつ形にしていく。



次回 Scene6

『404 MEMORY DINNER』



夕暮れ。



料理が並び、

11人が一つのテーブルを囲む。



思い出を語るたび、

最初の日の自分たちが少しずつ遠くなっていく。




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