ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode28

『言葉の向こう側』

― 少しずつ”特別”になっていく日常。―

Day:Sunday(共同生活28日目)



Scene8【UNSEEN】

『まだ名前のない気持ち』

Sunday|11:30 PM



404 HOUSE。



メンバーがそれぞれ自室へ戻り、

家は静かな夜に包まれていた。



リビングの照明だけが柔らかく灯り、

昼間の賑やかさが嘘のように穏やかな時間が流れる。



番組スタッフは、

一人ずつインタビュールームへ案内していた。



Interview|チアキ



スタッフ

「共同生活を始めて28日が経ちました。」



「今、一番変わったと思うことはありますか?」



チアキは少し考え、

穏やかに笑う。



「帰ってきた時ですね。」



「玄関を開けると、『おかえり』って言ってくれる人がいる。」



「最初は、それだけでも少し照れくさかったんです。」



「でも今は……。」



少しだけ視線を落とす。



「その声を聞くと、ほっとします。」



「ここが家みたいだなって思えるようになりました。」



スタッフ

「今日の買い物も楽しそうでしたね。」



チアキは照れたように笑う。



「一人で行くつもりだったんです。」



「でも皆さんが自然について来てくださって。」



「すごく嬉しかったです。」



「何気ない休日だったのに、思い出になりました。」



Interview|ミンギュ



スタッフ

「チアキさんと過ごす時間が増えていますね。」



ミンギュは少し笑って、

首の後ろを軽く掻く。



「そうですね。」



「気づいたら、そうなってました。」



「別に約束してるわけじゃないんです。」



「でも。」



少しだけ間を置く。



「一緒にいると自然なんですよね。」



「無理がないというか。」



スタッフ

「今日、一番印象に残ったことは?」



ミンギュは少し照れたように笑う。



「『ありがとうございました。みんなと来れてよかったです。』って。」



「あの言葉ですね。」



「それに、最後にふっとタメ口みたいなのが出たのも、ちょっと驚いたけど……。」



「なんか、嬉しかったです。」



「気を張ってない感じがして。」



それ以上は言わず、

静かに笑った。



Interview|スングァン



スタッフ

「今日の休日はどうでしたか?」



「最高でした!」



即答に、

スタッフも思わず笑う。



「最初だったら、みんなこんな自然に出掛けてなかったと思うんです。」



「今は誘ったら普通に来るし。」



「笑う回数も増えました。」



少し真面目な表情になる。



「チアキも最近よく笑うようになりましたよね。」



「その笑顔を見ると、なんか安心します。」



「あと、さっき咄嗟にタメ口が出てたのも、すごく自然でよかったです。」



「そういうのって、距離が縮まってる証拠じゃないですか。」



Interview|ジョンハン



スタッフ

「最近の404 HOUSEを一言で表すと?」



ジョンハンは少し考え、

優しく微笑んだ。



「家。」



「もう、それ以上の言葉はないですね。」



「誰かが帰ってくる時間を気にしたり。」



「ご飯を一緒に食べたり。」



「気づけば、それが当たり前になっていました。」



【STAFF NOTE】



共同生活28日目。



最初は、

“一緒に暮らす人”だった。



今は、

“帰ってきてほしい人”になっている。



大きな出来事があったわけではない。



毎日の「おはよう」。



「おかえり」。



「ありがとう」。



その積み重ねが、

少しずつ人の心を動かしていく。



まだ誰も、

その気持ちを恋とは呼ばない。



けれど、

名前のない感情は、

確かに育ち始めていた。



次回予告

Episode29

『少しだけ、特別』

Day:Monday|共同生活29日目



仕事へ向かう朝。



いつもと変わらない一日のはずだった。



けれど、

何気ない優しさに、

ふと心が揺れる瞬間が訪れる。



誰かを目で追う理由。



帰宅時間を気にする理由。



“当たり前”だった日常は、

少しずつ”特別”へと変わり始めていた。




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