ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode5

『最初のミッション』

― 恋愛禁止なのに、一番近い距離 ―



Scene1

『最初のミッション発表』



共同生活5日目。

午後2時。



リビング。



11人がソファに集まる。



最近では、

「集合してください」というスタッフのアナウンスにも慣れてきた。



「今日は何だろう?」

スニョンがソファにもたれながら笑う。



「また庭仕事だったら筋肉痛確定。」



「昨日やったばかりじゃん。」

ミンギュが笑う。



「それなら俺、スングァンに全部任せる。」



「ちょっと!」



「MCは力仕事しません!」



リビングに笑い声が広がる。



チアキも小さく笑う。



その様子を見て、

スンチョルが自然に口元を緩めた。



以前なら静かだった集合時間。



今では、

誰かが話し始めると自然に会話が続く。



まるで、

昔から知り合いだったように。



モニターが点灯する。



ROOM 404

MISSION



静かになったリビング。



ナレーションが流れる。



「共同生活も5日目。」



「少しずつ、お互いの生活には慣れてきました。」



「しかし。」



「まだ知らないことは、たくさんあります。」



画面が切り替わる。



大きく表示されたタイトル。



SECRET DINNER



「おお……!」

スングァンが声を上げる。



「料理?」

チェリンが身を乗り出す。



画面にはルールが表示される。



本日のミッション

『SECRET DINNER』



スタッフがランダムで決めた男女ペアで、

夕食を作ってください。



ルール

・相手の好きな食べ物を聞くこと

・相手のために料理を作ること

・料理が完成するまでに、相手のことを3つ知ること

・制限時間90分



「90分!」

ソヨンが驚く。



「意外と短いですね。」



ユナは腕を組む。



「料理より、3つ知る方が難しそう。」



ジョンハンが微笑む。



「質問力が試されますね。」



ウォヌは静かに画面を見つめる。



「料理をしながら話す……」



「自然な会話になりそうですね。」



その時、

画面に最後の一文が表示された。



重要ルール

ROOM 404は恋愛禁止です。



恋愛感情を育てることではなく、

“相手を知ること”を目的としてください。



スニョンが笑う。



「毎回ちゃんと確認されるね。」



スングァンが大げさに両手を上げる。



「僕たち、そんなに危険人物ですか?」



「まだ5日目だよ。」

ミンギュが笑う。



「全然そんな空気じゃない。」



「そうですね。」

チアキも微笑む。



「料理の方が心配です。」



「チアキちゃん。」

ソヨンが笑う。



「料理得意じゃないって言ってたもんね。」



「はい……。」



「でも楽しみです。」



その言葉に、

ミンギュが自然とチアキを見る。



“楽しみです”



不安そうに言うのではなく、

少し期待しているような笑顔だった。



【Interview】

スングァン



「ついに来ましたね。」



「男女ペア!」



「恋愛禁止って言われると、逆に意識しそうじゃないですか?」



笑う。



「……いや、まだそんなことないですけど!」





【Interview】

ユナ



「料理って。」



「性格がすごく出ると思うんです。」



「段取り。」

「気遣い。」

「焦った時の対応。」



「仕事とは違う一面が見えそうで楽しみです。」





【Interview】

チアキ



「誰とペアになるんだろうって。」



「少し緊張しています。」



「でも。」



「一緒に料理を作るって、楽しそうですね。」



「失敗しないように頑張ります。」



カメラの向こうでスタッフが笑う。



「また”大丈夫です”って言いそう。」



チアキも照れ笑いする。



「……言っちゃうかもしれません。」



【STAFF NOTE】

共同生活5日目。



初めて、

男女が一対一で長い時間を過ごす。



恋愛禁止。



だからこそ、

相手を異性としてではなく、

“一人の人”として知る時間になるはずだった。



少なくとも、

スタッフ全員がそう思っていた。



しかし。



誰かと90分、

二人きりで料理を作るということは、

想像以上に、

相手との距離を縮める。



そして、

運命を少しだけ動かすランダム抽選が始まる。



モニターに、

最初のペアが映し出された。



全員が思わず前のめりになる。



Episode5 Scene2

『ペア発表』




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