ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode5

『最初のミッション』

― 恋愛禁止なのに、一番近い距離 ―

⸻

Scene2

『ペア発表』

⸻

午後2時20分。

ROOM 404 リビング。

⸻

モニターには、

「PAIR MATCHING」の文字。

⸻

「ランダムって本当にランダム?」

スニョンが笑う。

⸻

「スタッフさん、絶対考えてるでしょ。」

⸻

スタッフは何も答えない。

⸻

リビングに笑いが広がる。

⸻

「それでは。」

⸻

ナレーションが流れる。

⸻

「SECRET DINNER」

⸻

「ペアを発表します。」

⸻

静かになるリビング。

⸻

1組目

⸻

画面に名前が映る。

⸻

チェ・スンチョル

×

ナム・ジウォン

⸻

「おぉ。」

スングァンが声を上げる。

⸻

「大人チームだ。」

⸻

ジウォンも笑う。

⸻

「なんだか仕事の打ち合わせみたいになりそう。」

⸻

スンチョルも苦笑する。

⸻

「確かに。」

⸻

「でも料理は協力します。」

⸻

「よろしく。」

⸻

「よろしくお願いします。」

⸻

二人は自然に笑い合った。

⸻

2組目

⸻

ユン・ジョンハン

×

キム・ユナ

⸻

「意外!」

チェリンが驚く。

⸻

ユナはジョンハンを見る。

⸻

「よろしく。」

⸻

「こちらこそ。」

⸻

ジョンハンは穏やかに微笑んだ。

⸻

スングァンが小声でミンギュに言う。

⸻

「この二人、ずっと深い話してそう。」

⸻

「ありそう。」

⸻

二人で笑う。

⸻

3組目

⸻

チョン・ウォヌ

×

パク・ソヨン

⸻

ソヨンが少し驚く。

⸻

「あ、ウォヌさん。」

⸻

ウォヌは静かに頷く。

⸻

「よろしく。」

⸻

「よろしくお願いします。」

⸻

「静かなペアだね。」

スニョンが笑う。

⸻

「料理の音しか聞こえなさそう。」

⸻

ウォヌが少しだけ笑う。

⸻

「否定できません。」

⸻

4組目

⸻

クォン・スニョン

×

イ・チェリン

⸻

「やった!」

スニョンが立ち上がる。

⸻

「盛り上げ担当!」

⸻

チェリンも笑う。

⸻

「料理できる?」

⸻

「気合いなら誰にも負けない!」

⸻

「それ、一番心配。」

⸻

全員が笑った。

⸻

最後のペア

⸻

リビングが少し静かになる。

⸻

まだ名前が呼ばれていないのは、

二人。

⸻

チアキ。

⸻

ミンギュ。

⸻

画面が切り替わる。

⸻

キム・ミンギュ

×

チアキ

⸻

一瞬、

リビングが静かになる。

⸻

「おぉ。」

⸻

スングァンが最初に反応した。

⸻

「なんか……」

⸻

「爽やか。」

⸻

「何その感想。」

ミンギュが笑う。

⸻

チアキも少し笑った。

⸻

「よろしくお願いします。」

⸻

「よろしく、チアキちゃん。」

⸻

初めてだった。

⸻

ミンギュが自然に、

「チアキちゃん」と呼んだのは。

⸻

チアキは少し驚いたように目を丸くしたが、

すぐに笑顔になる。

⸻

「はい。」

⸻

「よろしくお願いします。」

⸻

そのやり取りを、

ソヨンが嬉しそうに見ていた。

⸻

「もうみんな敬語減ってきたね。」

⸻

「確かに。」

ユナも頷く。

⸻

「チアキだけまだ敬語だけど。」

⸻

チアキは少し照れ笑いする。

⸻

「皆さんの韓国語が自然すぎて……。」

⸻

「私はもう少しかかりそうです。」

⸻

「全然いいよ。」

スニョンが笑う。

⸻

「そのままのチアキちゃんで。」

⸻

「うん。」

スングァンも頷く。

⸻

「その話し方、落ち着くし。」

⸻

チアキは少し照れながら、

「ありがとうございます」と頭を下げた。

⸻

サポート役

⸻

最後にモニターへ映し出される。

⸻

ブ・スングァン

MC & サポート

⸻

「えっ!」

⸻

スングァンが立ち上がる。

⸻

「僕だけ働くじゃん!」

⸻

「料理できないの?」

チェリン。

⸻

「できます!」

⸻

「でも食べられない!」

⸻

また笑いが起きる。

⸻

「各ペアを回って。」

ジョンハンが笑う。

⸻

「実況してください。」

⸻

「任せて!」

⸻

「404 HOUSEグルメレポーターになります!」

⸻

【Interview】

ミンギュ

⸻

「チアキちゃんでした。」

⸻

少し笑う。

⸻

「話しやすい相手なので。」

⸻

「安心しました。」

⸻

「……料理は。」

⸻

「二人とも少し不安ですけど。」

⸻

笑う。

⸻

⸻

【Interview】

チアキ

⸻

「ミンギュさんは。」

⸻

「いつも場を明るくしてくださるので。」

⸻

「緊張は少し減りました。」

⸻

「でも。」

⸻

「私、料理が本当に得意じゃないので。」

⸻

困ったように笑う。

⸻

「足を引っ張らないように頑張ります。」

⸻

⸻

【Interview】

ウォヌ

⸻

「組み合わせを見て。」

⸻

「面白いと思いました。」

⸻

「普段あまり話さない人同士もいますし。」

⸻

「料理をすると。」

⸻

「きっと、その人の普段が見えると思います。」

⸻

⸻

【Interview】

スンチョル

⸻

「ジウォンとは。」

⸻

「物事を順番に考えるタイプ同士かもしれません。」

⸻

「効率よく終わりそうです。」

⸻

少し笑う。

⸻

「味は分かりませんけど。」

⸻

⸻

【STAFF NOTE】

ランダムで決まった5組。

⸻

誰も予想していなかった組み合わせ。

⸻

だからこそ、

いつも隣にいない相手と、

90分を過ごすことになる。

⸻

恋愛は禁止。

⸻

それでも、

スーパーへ向かう車の中で、

料理を選ぶ時間の中で、

思いがけず知ることになる。

⸻

“家庭の味”は、

その人が育ってきた時間そのものだということを。

⸻

5組はそれぞれ、

別々のスーパーへ向かう。

⸻

そこで初めて、

「好きな食べ物は?」

という、

何気ない質問から会話が始まる。

⸻

Episode5 Scene3

『買い出し』


→

ノベルに戻る I Addict