ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―
Episode41
『近づきすぎた距離』
― 一緒にいることが当たり前になるほど、気持ちは隠しにくくなる。―
Day:Saturday(共同生活41日目)
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Scene1
『新しいミッション』
Saturday|09:30 AM
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404 HOUSE。
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土曜日の朝。
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窓から柔らかな陽射しが差し込み、
リビングには休日らしい穏やかな空気が満ちていた。
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平日より少しだけゆっくりした朝。
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コーヒーの香りと、朝食を囲む笑い声。
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ソファに寝転ぶ者もいれば、
今日の天気を調べる者もいる。
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共同生活41日目。
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「休日はみんなでリビングに集まる」
そんな習慣が、もう自然になっていた。
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その時。
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玄関のチャイムが鳴る。
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スタッフが大きな封筒を持って入ってきた。
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「お。」
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スングァンが真っ先に反応する。
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「来た来た!」
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スニョンも笑う。
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「今日は何?」
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リビングに、自然と11人が集まる。
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スンチョルが封筒を受け取り、
中のカードを取り出した。
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カードには大きく書かれている。
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404 MEMORY MAP
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スタッフからのメッセージ。
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「今日は、ソウル市内を巡っていただきます。」
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「それぞれのグループで、『思い出の場所』や『行ってみたかった場所』を訪れてください。」
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「各スポットで写真を一枚撮影してください。」
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「最後に、全員で写真を見ながら今日の思い出を共有します。」
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読み終えた瞬間。
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「え、楽しそう!」
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チェリンが目を輝かせる。
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「写真いっぱい撮れるじゃん!」
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ユナも笑う。
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「こういう企画好き。」
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スニョンはソファから立ち上がる。
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「休日って感じ!」
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スングァンはカードを覗き込みながら笑う。
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「今日カメラマンになる。」
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「いや、絶対自分ばっか写るじゃん(笑)」
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チェリンがすぐに突っ込む。
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リビングに笑い声が広がる。
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チアキも自然に笑っていた。
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「ソウルをゆっくり回るの、久しぶりかも。」
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ぽつりと呟く。
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その声は小さかったのに、
隣にいたミンギュにははっきり届いていた。
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ミンギュが横目でチアキを見る。
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「仕事だと意外と行かないもんね。」
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「うん。」
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チアキも頷く。
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そのまま視線が一瞬だけ重なる。
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すぐに逸らしたのは、
どちらだったのか分からない。
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「楽しみ。」
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チアキのその一言は、
誰に向けたものでもない。
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でも、
その笑顔はとても自然だった。
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ミンギュは、
その笑顔を見てから少しだけ目を細める。
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何気ない表情なのに、
なぜか目が離せなかった。
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ジョンハンがカードを見ながら笑う。
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「今日は仕事のこと忘れられそう。」
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ウォヌも小さく頷く。
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「写真撮るのも久しぶりだな。」
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ソヨンが少し嬉しそうに言う。
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「みんなで出かけるのも、久しぶりですね。」
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スンチョルはメンバーを見渡す。
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「じゃあ今日は思い切り楽しもう。」
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「はーい!」
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11人の返事が重なる。
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最初の頃なら、
まだ少し遠慮があった。
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誰と話そう。
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誰の隣にいよう。
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そんなことを、
無意識に考えていた。
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でも今は違う。
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「どんな一日になるんだろう。」
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その期待だけが、
全員の表情に浮かんでいた。
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スタッフがもう一枚のカードを取り出す。
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「それでは。」
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「これからグループを発表します。」
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一瞬、
リビングが静かになる。
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「誰と一緒だろ。」
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スングァンが笑う。
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「楽しみ!」
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チアキも思わず笑った。
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その笑顔を見て、
ミンギュも自然と笑う。
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ほんの少し離れた場所にいるだけなのに、
チアキの笑い声が聞こえるたびに、
ミンギュはついそちらを見てしまう。
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休日。
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また一つ、
11人の思い出が増えようとしていた。
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【STAFF NOTE】
共同生活41日目。
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最初は、
「誰と一緒になるんだろう。」
という不安が大きかった。
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でも今は。
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「どんな時間になるんだろう。」
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期待の方が大きい。
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それは、
相手を知ったから。
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一緒に笑えることを知ったから。
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そして、
その時間が終わったあとも、
思い出として残ることを知っているからだった。
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次回 Scene2
『グループ発表』
それぞれ違う場所。
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それぞれ違う組み合わせ。
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誰と歩くかではなく、
誰とどんな時間を過ごすのか。
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404 MEMORY MAPが始まる。
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