ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode7

『404 HOUSE、初めての休日』

― 家の外で見える、新しい一面 ―



Sunday

共同生活 7日目

22:00



Scene9

📖 404 Diary

『名前のない手紙』



夜の404 HOUSE。

休日の余韻が残るリビング。

メンバー全員がソファへ集められていた。

テーブルの上には、深いネイビー色の木箱が一つ。

箱には銀色の文字で刻まれている。

404 Diary

部屋が静まり返る。

テレビモニターが点灯した。



STAFF

「共同生活を始めて、一週間が経ちました。」

「本日から、新しい企画を始めます。」



画面には一冊のノートが映し出される。

表紙には何も書かれていない。



『404 Diary』



STAFF

「この日記は、一人だけに宛てて書く交換日記です。」

「ただし、名前や相手が分かるヒントは書いてはいけません。」



モニターにルールが表示される。



【404 Diary ルール】

・毎週 水曜日・日曜日 22:00に実施

・送りたい相手を一人選ぶ

・名前・イニシャル・職業など、相手を特定できる表現は禁止

・同じ相手へ2週連続では送れない

・受け取った人は返事を書き、Diaryは送り主へ返送される

・送り主だけは「返事が返ってきた」ことが分かる

・受け取った人は、最終回まで送り主を知らない

・送り主は最終回で公開される



スングァンが目を丸くする。

「えっ、面白そう!」



スニョンも身を乗り出す。

「これ絶対推理始まるじゃん。」



チェリンが笑う。

「私、絶対分かんない自信ある。」



ウォヌは静かにルールを読み返していた。

「……名前を書けないのか。」



ジョンハンが穏やかに微笑む。

「だからこそ、本音が書けるのかもしれないね。」



ユナが小さく頷く。

「直接言えないことってあるもんね。」



チアキはノートを見つめたまま、小さく息をついた。

(名前を書かない手紙……。)

どこか、不思議な温かさを感じた。



22:15

スタッフから、一人一冊ずつ小さな便箋が配られる。

「それでは、今の気持ちを一人へ書いてください。」

「制限時間は15分です。」



家中が静かになる。

聞こえるのは、ペンが紙を走る音だけ。



チアキ

ペンを持ったまま、少しだけ考える。

今日、一日を思い返す。

花畑。

笑い声。

「チアキちゃんも入って。」

胸が少しだけ温かくなる。

そして、ゆっくりと書き始めた。



ミンギュ

「こういうの苦手なんだけどな……。」

そう呟きながら笑う。

けれど、数秒後には迷いなくペンが動いていた。



ウォヌ

文字を書く手が止まらない。

小説家らしく、一文一文を丁寧に選ぶ。

それでも最後には、短い言葉だけを残した。



ユナ

何度も書いては消す。

強い言葉ではなく、素直な言葉を探していた。



スンチョル

腕を組み、しばらく考える。

「……難しいな。」

照れくさそうに笑ってから、一行目を書いた。



十五分後。

スタッフが便箋を回収する。

誰が誰に書いたのか。

誰にも分からないまま、便箋はそれぞれ封筒へ入れられていく。



封筒には名前の代わりに、一つだけ数字が書かれる。

「404」



【視聴者コメント】

「うわ、この企画めっちゃ好き!」

「送り主が最後まで分からないとか神演出。」

「絶対ミンギュ→チアキでしょ(笑)」

「いや、ミスリードだと思う。」

「ウォヌの手紙、文章だけでバレそう🤣」

「ジョンハンは全員に書けそうな文章書きそう。」

「チアキは誰に書いたんだろう……。」



【STAFF NOTE】

共同生活7日目、22時。

404 Diaryが始まった。

この企画で大切なのは、「恋」を伝えることではない。

“ありがとう”。

“心配してる”。

“今日のあの一言が嬉しかった”。

名前を隠すことで、人は肩書きや先入観ではなく、言葉そのものを受け取る。

スタッフもまだ知らない。

今日交わされた11通の手紙が、これから先の404 HOUSEの人間関係を、少しずつ変えていくことを。



次回予告

Episode8

『名前のない「おかえり」』




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