Episode8

『それぞれの日常』

Scene4

『働く姿』

Monday|10:30 AM

404 HOUSEの朝。

誰かがいる家。

でも、全員が同じ時間を過ごしているわけではない。

玄関には、それぞれ違う靴。

キッチンには、飲みかけのコーヒーカップ。

テーブルの上には、急いで置かれた鍵。

昨日まで「知らない人」だった11人の生活が、少しずつ混ざり始めていた。



【チアキ】

仁川国際空港

制服姿のチアキ。

404 HOUSEで見せる柔らかな表情とは違い、仕事中の彼女の目は真剣だった。

搭乗手続きの確認。

お客様への案内。

外国人のお客様との英語での会話。

「Thank you for your patience. We’ll help you right away.」

落ち着いた声で対応する姿。

普段は控えめで、自分から前に出るタイプではない。

でも仕事中のチアキは違った。

周囲を見て、先回りして動く。

困っている人に気付き、自然に手を差し伸べる。

それは404 HOUSEで見せていた姿と、同じだった。



【Interview】

チアキ

「仕事している時は……たぶん、家にいる時より自分がはっきりしていると思います。」

少し考えて笑う。

「家ではみんなに合わせようって思うことが多いので。」

「でも、誰かが困っている時に気付くところは……たぶん変わらないですね。」



【スンチョル】

芸能事務所

朝からスケジュール表を確認するスンチョル。

電話対応。

スタッフとの打ち合わせ。

新人スタッフへの指示。

404 HOUSEでは頼れる兄のような存在。

しかし仕事場では、さらに責任を背負っていた。

「この部分、もう一度確認お願いします。」

「本人たちが安心して活動できる環境を作るのが一番大事なので。」

厳しい言葉の奥には、相手を守ろうとする気持ちがあった。



【Interview】

スンチョル

「家では、みんなが自分でできる人たちなので。」

「逆に仕事では、自分が判断しないといけないことが多いです。」

少し笑う。

「だから家に帰ると……普通の人でいられる感じがします。」



【ジョンハン】

カウンセリングルーム

静かな部屋。

穏やかな声。

相手の話を遮らず、ただ聞く。

ジョンハンは普段から人の変化に気付く。

小さな表情。

声のトーン。

言葉にしなかった気持ち。

それを読み取ることが仕事だった。



【Interview】

ジョンハン

「人の気持ちは、言葉だけじゃ分からないことが多いです。」

「だから見ることより、待つことが大切だと思っています。」

少し間を置く。

「……自分のことになると、難しいですけど。」



【スニョン】

ダンススタジオ

音楽が響く室内。

鏡の前で動きを確認するスニョン。

404 HOUSEではいつも笑わせる役。

でも、指導中の彼は真剣だった。

生徒の動きを細かく確認する。

できない部分を責めるのではなく、できる方法を探す。

「大丈夫。もう一回やればできる。」

明るさだけではない。

誰かを前向きにする力。

それが彼の仕事だった。



【Interview】

スニョン

「みんなには元気な人って思われてると思います。」

笑う。

「でも、教える仕事だから……相手が楽しくなってくれることが一番嬉しいです。」



【ウォヌ】

出版社

静かなデスク。

パソコン画面に向かうウォヌ。

文章を直す。

何度も読み返す。

一つの言葉を選ぶまで時間をかける。

404 HOUSEでも口数は多くない。

でも、その分。

誰よりも周囲を見ている。



【Interview】

ウォヌ

「言葉は残るものなので。」

「簡単に出すより、ちゃんと考えたいです。」



【ミンギュ】

広告会社

会議室。

プレゼン資料を持つミンギュ。

404 HOUSEでは優しく笑っている彼が、

仕事では堂々と意見を出していた。

周囲から頼られる。

期待される。

完璧に見える姿。

でも、一瞬だけ。

誰も見ていないところで深く息を吐く。



【Interview】

ミンギュ

「仕事では、期待されることが嬉しいです。」

「でも……たまに疲れる時もあります。」

少し笑う。

「家では、何もしなくても笑っていられる時間が増えました。」



【スングァン】

ラジオスタジオ

マイクの前。

明るい声。

スタッフとの会話。

現場の空気を和ませる存在。

でも放送終了後。

一人になった瞬間。

静かな表情になる。

誰かを楽しませる仕事。

その裏側には、人に見せない努力があった。



【Interview】

スングァン

「笑わせるのは好きです。」

「でも、本当は……自分も誰かに気付いてもらえたら嬉しい時があります。」



【女性メンバー】

それぞれの場所で、それぞれの一日を過ごす。

ユナは会社で判断を続ける。

ジウォンはブランドの打ち合わせで意見を伝える。

ソヨンは患者に寄り添う。

チェリンはカメラの前で笑顔を作る。

そして、

全員が仕事を終えた頃。

同じ場所へ帰っていく。

404 HOUSE。



【帰宅前 Interview】

スタッフ

「今日、404 HOUSEのメンバーには見せていない一面がありましたか?」



チアキ

「どうでしょう……。」

少し考える。

「みんな、家にいる時とは違う顔があると思います。」

「でも……その方が、もっと知りたくなります。」



スタッフ

「誰かの仕事姿を見てみたいと思いますか?」



チアキは少し笑う。

「はい。」

「なんか……その人が大切にしているものが分かる気がするので。」



その言葉を、

まだ誰も知らない。

でも、

404 HOUSEに戻れば。

今日まで知らなかった誰かの一面が、

少しずつ日常になっていく。



次回 Scene5

『おかえり』

夕方。

一人ずつ帰宅するメンバー。

「おかえり。」

「お疲れさま。」

ただの挨拶だった言葉が、

少しずつ特別なものになっていく。




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