ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode10

『言葉にできない距離』

― 名前のない気持ちが、少しずつ形になる ―



Scene5

『質問時間』

Wednesday|08:00 PM



404 HOUSE。



新しいミッションが始まった夜。



5組に分かれたメンバーたちは、

それぞれ違う場所で向き合っていた。



ルールは簡単。



相手へ3つ質問する。



でも、

答えを聞くだけではない。



その言葉の奥にあるものを知る時間。





PAIR 1

チアキ × スングァン

Living Room



二人はソファに座る。



いつものような軽い会話ではなく、

今日は少しだけ真剣な空気。



「じゃあ……。」



スングァンが質問カードを見る。



「一つ目。」



少し考える。



「最近、一番幸せだった瞬間は?」





チアキは少し考える。



すぐには答えない。





「最近……。」



「そうですね。」



視線を少し下げる。



「誰かとご飯を食べて、笑った時です。」





スングァンが聞く。



「誰かと?」



「はい。」



チアキは笑う。



「一人で食べることも多かったので。」



「仕事が終わって疲れて帰ってきても。」



「一緒にご飯を食べる人がいるって、いいなと思いました。」





スングァンは少し黙る。



チアキにとって、

特別な場所は、

豪華な場所でも。

特別な出来事でもない。



誰かと同じ時間を過ごすこと。





「チアキちゃんらしいですね。」



「そうですか?」



「はい。」



「人との時間を大事にする人なんだなって思いました。」





【Interview】

スングァン

「意外でした。」



「CAさんって、旅行とか綺麗な場所とか。」



「そういうものが好きなのかなと思っていたので。」





「でも答えが“誰かとご飯を食べること”だった。」



少し笑う。



「もっとチアキちゃんのこと知りたいと思いました。」





PAIR 2

ミンギュ × ソヨン



質問。



「一人の時間は好きですか?」



ミンギュが聞く。



ソヨンは少し考える。



「好きです。」



「でも。」



「誰かのために何かをする時間も好きです。」





ミンギュは笑う。



「やっぱり似ていますね。」



「そうですか?」



「はい。」



「僕もそうなので。」





お互い、

自分より周りを優先する性格。





PAIR 3

スンチョル × チェリン



「子供の頃はどんな性格でしたか?」



チェリンが聞く。



スンチョルは少し驚く。



「子供の頃?」



「はい。」



少し笑う。



「今とは違いました。」





普段、

責任感が強く見えるスンチョル。



でも、

昔は人前に出るのが苦手だった。





チェリンは驚く。



「意外です。」



「そうですか?」



「はい。」



「今は全部できる人に見えるので。」





スンチョルは少し笑う。



「できるように見せているだけかもしれません。」





その言葉に、

チェリンは少し表情を変える。





PAIR 4

ジョンハン × ジウォン



「人に言われて嬉しかった言葉は?」



ジョンハンが聞く。



ジウォンは考える。



「信頼できると言われたこと。」





「なぜですか?」





「仕事でも人間関係でも。」



「派手な評価より、長く信じてもらえる方が嬉しいので。」





ジョンハンは頷く。



「ジウォンさんらしいですね。」





PAIR 5

ウォヌ × ユナ × スニョン



3人組。



質問。



「最近、自分を褒めたいこと。」



スニョンが答える。



「ちゃんと休むようになったこと。」





二人が少し驚く。



「スニョンさんが?」



「はい。」





「昔は頑張れば頑張るほどいいと思っていました。」





ユナが静かに聞く。



明るい人にも、

見えない努力がある。





【STAFF NOTE】

ミッション開始から1時間。



大きな秘密が明かされたわけではない。



過去を全部話したわけでもない。



でも、

小さな答えの中に、

その人らしさが見えてくる。





好きなもの。

大切にしていること。

嬉しかった瞬間。





人を知るということは、

その人の人生の一部を預かること。





そして、

404 HOUSEでは、

少しずつ。



「知らない人」

から、

「知っている人」

へ変わり始めていた。



次回 Scene6

『スングァンの時間』

Wednesday|Night



いつも周りを笑わせる人。



でも今日は、

「明るい人」ではなく、

一人の男性として向き合う時間。



「いつも周りを見ていますよね。」



その言葉が、

スングァンの心に残る。




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