ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―
Episode11
『秘密の扉』
― 知らなかった過去 ―
Thursday
テーマ
人は、見えている部分だけでは分からない。
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Scene1
『いつもの朝』
Thursday|08:00 AM
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404 HOUSE。
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共同生活11日目。
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朝の日差し。
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キッチンから聞こえる食器の音。
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コーヒーの香り。
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いつも通りの朝。
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……のはずだった。
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昨日の夜。
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水曜日の404 Diary。
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名前のない言葉。
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直接は言えない気持ち。
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それぞれの元へ届いた文章。
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その言葉が、
少しだけ11人の距離を変えていた。
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Kitchen
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チアキが朝食の準備をしている。
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「おはようございます。」
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「おはよう、チアキちゃん。」
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ミンギュが返す。
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いつもの会話。
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でも、
少しだけ目線が変わっている。
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昨日までなら気付かなかった小さな表情。
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疲れている時の顔。
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考え事をしている時の癖。
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人を知るということは、
その人を見る時間が増えること。
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Living Room
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スングァンが入ってくる。
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「おはようございます!」
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いつもの明るい声。
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「今日も元気ですね。」
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スニョンが笑う。
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「はい!僕はいつでも元気です!」
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そう言ったあと。
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少し間が空く。
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昨日の夜。
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チアキに話したことを思い出す。
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「明るくなくても、一緒にいて楽しい人。」
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その言葉。
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まだ心に残っていた。
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【Interview】
スングァン
「昨日のDiaryもそうですけど。」
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「言葉って不思議ですね。」
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「直接言われるより、後から何度も思い出すことがあります。」
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少し笑う。
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「たぶん、僕は考えすぎるタイプなんだと思います。」
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Dining Room
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女性メンバーも集まる。
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ソヨンがカップを並べる。
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自然な動き。
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いつものように、
みんなのことを先に考えている。
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「ソヨンさん。」
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チアキが声をかける。
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「昨日もありがとうございました。」
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「え?」
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「いつも準備してくれているので。」
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ソヨンは少し驚く。
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「チアキちゃん、本当に細かいところ見ていますね。」
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「そうですか?」
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「はい。」
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チアキは笑う。
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でも、
その言葉を聞いたソヨンは少し考える。
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自分がしてきたこと。
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当たり前だと思っていたこと。
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誰かに見てもらえていた。
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Breakfast Table
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11人が揃う。
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会話。
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笑い声。
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10日前なら、
沈黙が少し気まずかった。
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今は違う。
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沈黙も、
自然な時間になっている。
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ミンギュ
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「昨日のミッション、どうでした?」
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スングァンが答える。
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「楽しかったです。」
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「でも……。」
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少し考える。
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「意外と難しかったです。」
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「相手を知るって。」
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ウォヌが頷く。
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「普段見えている部分だけじゃ分からないですね。」
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その言葉に、
みんな少し静かになる。
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誰も知らない過去。
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誰も見ていない弱さ。
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この家で過ごして11日。
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少しずつ近づいている。
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でも、
まだ知らない扉がある。
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11:00 AM
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スタッフから連絡。
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グループメッセージ。
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📱 「今夜、特別な時間を用意しました。」
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全員がスマホを見る。
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続くメッセージ。
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「SECRET ROOM」
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「……。」
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いつものミッションとは違う。
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少し緊張した空気。
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【STAFF NOTE】
共同生活11日目。
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人は、
最初の印象で相手を決めてしまう。
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優しい人。
明るい人。
強い人。
静かな人。
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でも、
その奥には、
誰にも見せていない時間がある。
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昨日、
少しだけ距離が縮まった11人。
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今夜。
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その距離は、
さらに変わることになる。
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次回 Scene2
『スタッフからの招待』
Thursday|Evening
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リビングに置かれた封筒。
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SPECIAL NIGHT
「SECRET ROOM」
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今夜、
誰かが初めて、
自分の過去について語る。
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