ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode11

『秘密の扉』

― 知らなかった過去 ―

Thursday

テーマ

人は、見えている部分だけでは分からない。



Scene3

『SECRET ROOM』

Thursday|08:00 PM



404 HOUSE。



リビング。



照明は少し落とされている。



いつもの食卓。

いつものソファ。



でも、

今夜は少し違う。



11人が円になるように座っている。



テーブルの中央には、

小さなランプ。



その灯りだけが、

静かな空間を照らしている。





スタッフからの説明。



「この時間は、相手を評価するためのものではありません。」



「その人が、今の自分になるまでの話を聞く時間です。」





「話したくないことは話さなくて大丈夫です。」





「ただ、聞く人は最後まで聞いてください。」





全員が頷く。





少し沈黙。





最初に口を開いたのは、

スングァンだった。



スングァン



「じゃあ……僕から話します。」





みんなが見る。



いつものように笑っている。



でも、

今日は少しだけ違う。





「そんな重い話じゃないです。」



「でも、意外って思われるかもしれません。」





スングァンは少し姿勢を正す。





「僕、一人の時間が好きです。」





「え?」



チェリンが少し驚く。





「本当ですか?」



「はい。」



スングァンが笑う。





「みんなの前だと、話すことが多いじゃないですか。」



「楽しい空気を作るのも好きです。」





「でも、家に帰ったら。」





少し間。





「静かな部屋で、何も考えない時間が好きです。」





みんな静かに聞く。





「昔から、人を楽しませることは好きでした。」



「でも、いつからか。」





「明るい自分でいないと、誰も必要としてくれないんじゃないかって思うようになりました。」





少しだけ空気が変わる。





いつものスングァン。



笑わせる人。



場を盛り上げる人。





その裏側。





「だから、一人の時間は。」



「自分に戻る時間なんです。」







チアキ



静かに聞いている。



表情を変えず。



でも、

スングァンの言葉を一つ一つ受け取っている。





ミンギュ



少し目線を落とす。



自分にも似た部分がある。





期待される姿。



周りが求める自分。





それを演じる疲れ。





スングァン



「だから。」



「404 HOUSEに来て少し楽でした。」





「誰かが僕を笑わせる人としてじゃなくて。」



「普通に見てくれている感じがしたので。」





少し笑う。





「……以上です。」





数秒の沈黙。





でも、

気まずい沈黙ではない。





スンチョル



「話してくれてありがとう。」





短い言葉。



でも、

スングァンには十分だった。





ウォヌ



「意外でした。」





スングァンが見る。





「何がですか?」





「一人の時間が好きなところ。」





「でも、少し分かります。」





ウォヌは続ける。





「人といるのが嫌いじゃない人ほど、一人になる時間が必要なこともあると思うので。」





スングァンが少し笑う。





「ウォヌさん。」



「はい。」



「今日、すごくいいこと言いますね。」





みんなが笑う。





少しだけ、

いつもの空気が戻る。





でも、

全員が感じていた。





今まで見ていたスングァンは、

本当の彼の一部だった。





【Interview】

チアキ

「スングァンさんは、いつも明るい方なので。」



「正直、寂しいとか疲れることがない人なのかなと思っていました。」





「でも。」



少し考える。



「明るい人だからこそ、誰かを気にしているんだなと思いました。」





【Interview】

ミンギュ

「少し似ていると思いました。」



「周りから見える自分と、本当の自分が違うこと。」





「でも、スングァンさんはそれを笑顔で隠していたんだなと思いました。」





【STAFF NOTE】

SECRET ROOM。



最初に開いた扉は、

一番明るい人の扉だった。





人は、

見えている姿だけで判断される。



明るい人。

強い人。

優しい人。





でも、

その裏側には必ず、

誰にも見せていない時間がある。





そして今夜。



404 HOUSEのメンバーは、

少しずつ知っていく。





「この人にも、知らない痛みがある。」





次に、

誰の扉が開くのか。



次回 Scene4

『ウォヌの過去』

Thursday|Night



静かな彼が、

初めて自分の弱さを話す。



「迷惑をかけるくらいなら、何も言わない方がいいと思っていました。」



その言葉の理由とは。




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