ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―
Episode12
『近づくほど、見えなくなるもの』
― 相手の”当たり前”を生きてみる ―
Friday
テーマ
人は、相手の生活を体験して初めて、本当の大変さや優しさに気づく。
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Scene7
『気づいたこと』
Friday|09:00 PM
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ミッションを終えた11人は、
リビングに集まっていた。
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ソファに腰掛ける人。
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床に座る人。
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温かい飲み物を片手に、
それぞれが今日一日を振り返る。
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テーブルの中央には、
スタッフから最後のカードが置かれていた。
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MISSION FINISH
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今日、相手の”当たり前”を体験して気づいたことを、一人ずつ相手へ伝えてください。
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静かな空気の中、
最初に口を開いたのはチアキだった。
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チアキ
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チアキはソヨンの方を見る。
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「ソヨンさん。」
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「今日ありがとうございました。」
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ソヨンは優しく頷く。
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「私、一時間だけ家事をさせてもらいましたけど……。」
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「一つ一つは本当に小さなことなんです。」
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「でも、その小さなことを毎日続けるのは、簡単じゃないと思いました。」
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少し笑って続ける。
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「優しさって、特別なことじゃなくて。」
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「毎日の積み重ねなんですね。」
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ソヨンは照れたように笑う。
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「ありがとうございます。」
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「そんなふうに言ってもらえたのは初めてです。」
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続いて、
ソヨンがチアキを見る。
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ソヨン
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「チアキちゃん。」
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「私も今日、すごく気づかされたことがあります。」
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「家事は終わりがあります。」
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「でも、人を気に掛けることには終わりがありません。」
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「チアキちゃんは、誰かが困っていることも、嬉しそうにしていることも、本当によく見ています。」
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少し微笑む。
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「その優しさに、みんな助けられているんだなって思いました。」
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チアキは少し照れながら、
「ありがとうございます。」と頭を下げた。
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ミンギュ
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「ウォヌさん。」
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「静かな時間って、退屈だと思っていました。」
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「でも違いました。」
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「ちゃんと自分と向き合える時間なんですね。」
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「焦らなくてもいいんだって思えました。」
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ウォヌは静かに笑う。
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ウォヌ
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「ミンギュさん。」
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「誰かに自然に話しかけること。」
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「空気を明るくすること。」
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「それって才能じゃなくて、毎日の積み重ねなんですね。」
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「僕には思っていた以上に難しかったです。」
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ミンギュは照れくさそうに笑った。
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「そんなふうに考えたことなかったです。」
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スンチョル
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「ジウォンさん。」
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「今日は何もしない時間を体験しました。」
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「みんなを信じて任せることも、大切なんですね。」
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「いつも全部抱え込もうとしていた気がします。」
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ジウォンは静かに頷く。
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ジウォン
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「スンチョルさん。」
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「家全体を見るって、本当に大変でした。」
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「誰かが困っていないかを考え続けるのって、すごく疲れるんですね。」
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「でも、そのおかげで404 HOUSEは安心できる場所なんだと思いました。」
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スンチョルは少し照れながら笑った。
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「ありがとうございます。」
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ジョンハン
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「チェリンさん。」
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「人を笑顔にするために、見えないところでたくさん努力していることが分かりました。」
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「明るさは、生まれ持ったものだけじゃないんですね。」
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チェリンは照れながら笑う。
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「今日は素の私を見られちゃいましたね。」
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「でも、不思議と恥ずかしくなかったです。」
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スニョン
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「スングァンさん。」
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「明るい人って、勝手に元気なんだと思ってました。」
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「でも違いました。」
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「周りをよく見てるからこそ、誰より先に空気を変えようとしてるんですね。」
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スングァンは少し目を丸くした。
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「そんなふうに見てくれてたんですね。」
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スングァン
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「スニョンさん。」
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「いつも場を盛り上げてる人って。」
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「本当は誰より努力してるんですね。」
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「楽しい空気って、自然にできるものじゃないって分かりました。」
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スニョンは照れ笑いを浮かべる。
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「バレちゃいましたか。」
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リビングに笑いが広がった。
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最後に、
ユナがゆっくり口を開く。
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ユナ
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「今日はサポート役として、みんなを見ていました。」
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「誰も、自分のことだけを考えていなかったですね。」
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「相手を知ろうとして。」
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「相手の立場になろうとして。」
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「それだけで、空気がこんなに優しくなるんだなって思いました。」
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誰も言葉を挟まない。
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その言葉が、
今日一日を表しているようだった。
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静かな沈黙。
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けれど、
その沈黙は居心地が悪くない。
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404 HOUSEで過ごす時間は、
少しずつ”共同生活”から、
“誰かと暮らす日常”へ変わり始めていた。
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【STAFF NOTE】
相手の”当たり前”を知ること。
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それは、
相手を真似することではない。
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「どうして、その人はそうするのか。」
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その理由に気づいた時、
人は初めて、
相手を理解し始める。
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共同生活12日目。
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恋愛はまだ始まっていない。
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それでも、
誰かを尊敬する気持ち。
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誰かをもっと知りたいと思う気持ちは、
確かに育ち始めていた。
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次回 Scene8
【Interview】
Friday|09:30 PM
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テーマ
「今日、一番印象が変わった人は?」
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ミッションを終えたメンバーが、
それぞれの本音を語り始める。
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