ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode2

『知らなかった隣人』



Scene3

『ペア決定』



午前11時30分。

ROOM 404のリビング。



最初のミッション。

『404 MEMORY PROJECT』



11人は3つのチームに分かれることになった。



条件は一つ。



3人・4人・4人



誰と組むか。



それだけのことなのに、

なぜか少し緊張する。



昨日までなら、

ただの自己紹介だった。



でも。

今日の朝。

一緒に食事をした。

笑った。

少しだけ相手の生活を見た。



たった一日。

されど一日。



選択には、

小さな理由が生まれていた。





「まず、やりたいことを決めませんか?」

ジウォンが提案する。



「チームごとに役割が違う方がいいと思います」



ホワイトボードに書かれる。



TEAM A

庭・植物・外装

TEAM B

家具・木工作業

TEAM C

室内装飾・思い出スペース





「僕、外作業やりたいです」

スニョンがすぐ手を挙げる。



「体力ありますから」



「確かに」

スングァンが頷く。



「そこは誰も否定できないですね」





TEAM A

庭・植物チーム



最初に決まったのは、

スニョン。



「僕は庭やります」



続いて。



「私も植物好きです」



ソヨンが手を挙げる。



「動物だけじゃなくて、自然も好きなので」



そして。



「……私もいいですか?」



チアキ。



少し控えめに手を挙げた。



「意外ですね」

ミンギュが言う。



「植物とか好きなんですか?」



「はい」



「旅行先でも、庭園とか公園に行くことが多いです」





TEAM A。



スニョン

ソヨン

チアキ





スニョンが笑う。



「明るいチームですね」



ソヨンも笑う。



「楽しそうです」



チアキは二人を見る。



「よろしくお願いします」





【Interview】

スニョン。



「正直」



「チアキさんが来た時、静かな人だと思いました」



「でも植物の話をした時、表情が変わったんですよ」



「好きなものを話す時の顔って、分かりやすいです」





TEAM B

家具・木工作業チーム



「僕は家具がいいです」



スンチョル。



「力仕事ならできます」



次。



「僕も」



ウォヌ。



少し意外な組み合わせ。



「小説家なのに木工?」

スングァンが聞く。



「手を動かす作業が好きです」



「考えすぎる時にいいので」



ジョンハン




最後。



「じゃあ僕もここにします」



ミンギュ。



「家具とか作ったことないですけど」



「覚えたいです」





TEAM B。



スンチョル

ウォヌ

ミンギュ

ジョンハン




【Interview】

ミンギュ。



「最初、スンチョルさんは少し距離がある人かなと思いました」



「でも、家具作りの話をした時」



「すごく真剣だったので」



「一緒に作業したら面白そうだと思いました」





【Interview】

ウォヌ。



「スンチョルさんは責任感が強い人だと思います」



「ミンギュさんは、人との距離を縮めるのが上手い」



「自分にはない部分なので」



「一緒にいると学べると思いました」





TEAM C

室内装飾・思い出スペース



残ったメンバー。



ユナ。

チェリン。

ジウォン。

スングァン。



4人。



「なんかバランスいいですね」

スングァンが言う。



「僕だけ雰囲気違いますけど」



「確かに」

チェリンが笑う。



「でも必要です」



「何が?」



「盛り上げ役」





TEAM C。



ユナ

チェリン

ジウォン

スングァン





こうして、

最初のチームが決まった。



しかし。



視聴者が後に注目することになるのは、

チームそのものより。



選ばれる瞬間だった。





【STAFF NOTE】

編集スタッフが初日の映像を確認していた。



特に印象的だった場面。



チアキがTEAM Aに決まった瞬間。



男性メンバーの何人かが、

一瞬だけ視線を向けていた。



もちろん、

恋愛感情ではない。



ただ。



「もっと話してみたい」

「どんな人なのか知りたい」



その程度の小さな興味。





しかし。

リアリティ番組では、

その小さな変化こそが、

後から大きな意味を持つ。





作業開始前



「じゃあ午後から始めましょう」

スンチョルが言う。



それぞれチームごとに移動する。



その時。



チアキが忘れ物に気付いた。



「ソヨンさん」



「はい?」



「軍手、忘れてます」



「あ……」



「ありがとうございます」



小さな会話。



でも。



それを見ていた人がいた。





ウォヌ。



一瞬だけ。

彼女を見る。



そして、

何も言わず視線を戻した。





まだ本人も知らない。



なぜ目で追ったのか。





Episode2 Scene4

『夜のリビング』




ノベルに戻る I Addict