ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―
Episode13
『すれ違うタイミング』
― 一緒にいる時間が増えるほど、小さなすれ違いも生まれる。 ―
Day:Saturday(共同生活13日目)
⸻
Scene6
【Interview】
Saturday|10:30 PM
テーマ
「共同生活で変わったこと」
⸻
Interview|チアキ
――共同生活で変わったことはありますか?
チアキは少し考え、ゆっくりと言葉を選ぶ。
「最初は、自分から話しかけるのが少し怖かったです。」
「韓国語もまだ完璧じゃないですし、ちゃんと伝わるかなって不安で……。」
少し照れたように笑う。
「でも今は、『おはようございます』とか『おかえりなさい』って言うのが自然になりました。」
「皆さんがいつも優しく聞いてくださるので、その不安は少しずつなくなっています。」
――一番嬉しかったことは?
「みんなが私のことを『チアキちゃん』って呼んでくださることです。」
「最初は緊張していたんですけど、その呼び方を聞くと、家族みたいで安心します。」
⸻
Interview|ミンギュ
ミンギュは少し照れくさそうに笑う。
「共同生活って、もっと気を遣うものだと思ってました。」
「でも最近は、家に帰ってきて誰かがリビングにいると安心するんですよね。」
――誰か特に変わったと思う人はいますか?
少し考えてから答える。
「みんなです。」
「最初は知らない部分ばかりだったのに、今は『この人ならこうするだろうな』って分かることが増えました。」
少し笑って続ける。
「そういう小さい変化を見るのが、最近は結構好きです。」
⸻
Interview|ウォヌ
「前より話すようになりました。」
スタッフが「ご自身でもそう思いますか?」と尋ねる。
ウォヌは小さく笑う。
「はい。」
「前だったら、一人で本を読んで終わっていた休日もあったと思います。」
「でも今は、誰かに誘われたら自然について行くようになりました。」
少し間を置いて付け加える。
「人といる時間も悪くないなって思えるようになりました。」
⸻
Interview|ソヨン
「私は、人に頼ることが少しだけできるようになりました。」
穏やかな笑顔を浮かべる。
「昔から何でも一人でやろうとしてしまう癖があるんです。」
「でも、この家では『手伝います』って自然に声を掛けてくれる人がたくさんいて……。」
「その優しさに甘えてもいいんだって思えるようになりました。」
⸻
Interview|スングァン
「一番変わったのは……。」
少し笑ってから続ける。
「静かな時間が好きって、みんなに知られたことですかね。」
スタッフも笑う。
「今までは、ずっと明るくしてなきゃって思ってました。」
「でも、この家では無理して笑わなくても、普通に隣にいてくれる人がいる。」
「それがすごく楽なんです。」
⸻
Interview|ジョンハン
「人を観察することは昔から好きなんです。」
少し微笑む。
「でも最近は、観察するだけじゃなくて、自分から話しかけることも増えました。」
「知ろうとするだけじゃなくて、自分も知ってもらいたいと思うようになったのかもしれません。」
⸻
【STAFF NOTE】
共同生活が始まって13日。
「変わりましたか?」という質問に、
ほとんどのメンバーが少し考えてから答えた。
それは、
自分ではまだ変化に気づいていないから。
けれどスタッフは、
毎日カメラ越しに彼らを見ている。
最初は遠慮していた「おはよう」。
ぎこちなかった食卓。
名前を呼ぶことさえ少し照れていた日々。
それが今では、
自然に笑い、
自然に助け合い、
自然に「おかえり」と言い合うようになった。
そしてもう一つ。
誰かの名前が会話に出る回数が、
少しずつ増えている。
それはまだ恋ではない。
でも、
「その人がいること」が、
日常の一部になり始めている証だった。
⸻
次回 Scene7
Saturday|UNSEEN
カメラだけが見ていた、
誰も気づいていない小さな視線。
近づいたからこそ生まれる、
“会えない時間が少し気になる”という感情が映し出される。
→
ノベルに戻る I
Addict