ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode14

『届かない名前』

― 伝えたい想いはある。でも、その名前だけはまだ書けない。 ―

Day:Sunday(共同生活14日目)



Scene3

『チーム対抗レクリエーション』

Sunday|01:00 PM



昼食を終えた11人が芝生に集まると、スタッフがマイクを手に前へ出た。



「皆さん、お待たせしました!」

「ここからは404レクリエーションタイムです!」



「おぉー!」



スングァンが真っ先に拍手をする。



「勝ったチームには、ご褒美があります。」



その言葉に、全員がざわつく。



「ご褒美?」



スタッフが大きな箱を掲げる。



中には色とりどりの韓国スイーツ。

マカロン、クロッフル、たい焼きアイス、フルーツ餅、ホットク。



「わぁ!」

「本気で勝ちたい!」



チェリンが目を輝かせる。



チーム分け

🔵BLUE TEAM

・スンチョル

・チアキ

・ウォヌ

・チェリン

・スングァン

・ソヨン



🟡YELLOW TEAM

・ジョンハン

・ミンギュ

・スニョン

・ユナ

・ジウォン



「人数が違いますが、BLUE TEAMは一人交代制で一部ゲームを行います。」

スタッフが説明すると、メンバーも納得して頷いた。



第1種目 ジェスチャーゲーム



トップバッターはスニョン。



お題は——

「ペンギン」



「え?それ?」



スニョンは腕を小さく広げ、

ぺたぺたと歩き始める。



「アヒル!」

「ニワトリ!」



「違う!」



「……ペンギン!」



「正解!」



YELLOW TEAMが大歓声を上げる。



「ホシ(スニョン)、うますぎ!」



続いてBLUE TEAM。



挑戦者はウォヌ。



お題は——

「ゴリラ」



ウォヌは無表情のまま胸を叩き始める。



「……。」



その真剣な表情とのギャップに、

全員が吹き出した。



「ウォヌさん、顔!」



「真顔なの面白すぎる!」



チアキは笑いすぎてしゃがみ込んでしまう。



「ゴリラ!」



「正解!」



ウォヌは少し照れくさそうに笑った。



「初めてウォヌさんのお腹痛くなるくらい笑った。」



ミンギュが笑いながら言うと、

ウォヌも苦笑するしかなかった。



第2種目 写真ミッション



スタッフがカードを配る。



「漢江らしい一枚を撮影してください。」



制限時間10分。



各チームで相談が始まる。



「ジャンプ写真にしよう!」



「夕陽はまだ早いか。」



「じゃあ影を使ってみる?」



チアキが芝生に映る影を指差す。



「これ、ハートにできますか?」



「できそう!」



チェリンがすぐに構図を考える。



全員で立ち位置を調整し、

芝生に映る影で大きなハートを作る。



「すごい!」



スタッフも思わず感心する。



一方YELLOW TEAM。



ミンギュがカメラを構え、

スニョンがジャンプ。

ユナとジウォンが笑い合い、

ジョンハンが自然な表情を引き出していく。



「もう一回!」



「今の最高!」



撮影は大盛り上がりだった。



結果発表。



「写真ミッションは……」



「BLUE TEAM!」



「やったー!」



チアキとチェリンがハイタッチを交わす。



ウォヌも珍しく小さくガッツポーズ。



「ウォヌさん、喜んでる!」



スングァンが指差すと、

ウォヌは少し恥ずかしそうに笑った。



第3種目 バドミントン対決



最後の勝負。



ダブルス形式。



チアキ・スンチョル組。



ミンギュ・ジョンハン組。



試合開始。



「チアキ、ナイス!」



スンチョルが声をかける。



「ありがとうございます!」



チアキも軽やかにスマッシュを返す。



「さすがCA。」



「反射神経いい!」



一方、

ミンギュも負けじと飛び込む。



「取った!」



「ナイス!」



ジョンハンが穏やかにフォローする。



ラリーは予想以上の接戦。



最後はチアキのコースを狙ったショットが決まり、

BLUE TEAMの勝利。



「よっしゃー!」



スンチョルは思わず拳を握る。



「勝った!」



普段は落ち着いている姿からは想像できないほど、

少年のような笑顔だった。



「スンチョルさん、そんなに悔しがるタイプなんですね。」



チアキが笑うと、

スンチョルは少し照れながら頭をかいた。



「勝負事は負けたくない。」



その言葉に、

ジョンハンが肩をすくめる。



「知ってた。」



周囲は大笑い。



最終結果は、

BLUE TEAMの優勝。



スタッフから韓国スイーツが手渡される。



「みんなで食べよう!」



チアキの一言に、

BLUE TEAMのメンバーは顔を見合わせる。



「もちろん。」



「勝ったけど、みんなで分けよう。」



スンチョルがそう言うと、

YELLOW TEAMからも拍手が起こった。



「その方が404 HOUSEらしいね。」



ジョンハンが微笑む。



結局、

ご褒美のスイーツは11人全員で分け合って食べることになった。



勝っても負けても、

笑顔は同じだった。



【STAFF NOTE】

ゲームの勝敗よりも、

スタッフが印象に残ったのは、

勝った瞬間の視線だった。



チアキは得点を決めたあと、

最初にスンチョルとハイタッチを交わし、

次に相手チームへ「ありがとうございました」と頭を下げた。



ウォヌは珍しく感情を表に出し、

スングァンは自分が負けても誰よりも大きく笑っていた。



そしてミンギュは、

試合中も何度か無意識にチアキのプレーへ視線を向けていた。



本気で笑い、

本気で悔しがる。



そんな飾らない表情が見られるのは、

互いを「仲間」だと思い始めた証なのかもしれない。



次回 Scene4

Sunday|03:00 PM

『自由時間(1時間)』

「ここから1時間は自由行動です。」

誰と過ごすかは自由。

だからこそ、

それぞれが自然と選ぶ相手に、

少しずつ心の変化が表れ始める。




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