RE:MEMORY

Episode2

「同じ屋根の下で」

Day2 : Tuesday

Morning

Scene2

「朝食テーブル」

――――――――――

【BGM】

穏やかな朝の音楽。

RE:MEMORY HOUSE。

10人が初めて迎える朝。

――――――――――

【ナレーション】

「昨日は、初めて出会った日。」

「今日は――」

「初めて“生活”を共にする日。」

――――――――――

【字幕】

「Day2 Morning」

「最初の朝食」

――――――――――

ダイニングテーブルに、10人分の朝食。

パン、卵料理、フルーツ、飲み物。

豪華ではない。

けれど、誰かが用意した朝食を同じ場所で囲むだけで、昨日とは違う空気が流れる。

――――――――――

【カメラ】

席につく10人。

まだ少し遠慮がある。

誰が先に話すか、どこに座るか。

小さな迷いが、朝の静けさに残っている。

視線だけが、何度もテーブルの上を行き来する。

――――――――――

スングァンが周りを見回す。

スングァン:

「昨日より静かじゃないですか?」

少し間を置いて、

スングァン:

「……まあ、朝ですしね。」

スニョン:

「朝でもしゃべれますよ!」

即答に、笑いが起きる。

――――――――――

【字幕】

「朝から通常運転」

「HOSHI」

――――――――――

空気が少し和らぐ。

ミンギュが自然に話を振る。

ミンギュ:

「みんな、朝は何を食べることが多い?」

――――――――――

【字幕】

「最初の質問」

「相手を知る時間」

――――――――――

ソヨン:

「私はパンが多いです。」

「朝は食べない日もあります。」

ユナ:

「私はコーヒーだけで済ませる日もあります。」

スングァン:

「それはダメです。」

ユナ:

「え?」

スングァン:

「朝ご飯は大事です。」

――――――――――

【字幕】

「健康管理担当?」

「SEUNGKWAN」

――――――――――

笑いが広がる。

テヨンが続ける。

テヨン:

「皆さん、仕事の日は朝も忙しそうですね。」

「差し支えなければ、どんなお仕事をされているんですか?」

――――――――――

会話は、少しずつ仕事の話へ。

ミンギュ:

「僕はインテリアデザインの仕事をしています。」

ソヨン:

「だから昨日、家具の話で盛り上がってたんですね。」

ミンギュ:

「そうそう。」

「部屋を見るのが好きなんです。」

――――――――――

【字幕】

「好きなものは仕事にも表れる」

――――――――――

ジョシュア:

「僕は海外ブランドのマーケティングをしています。」

「国内だけじゃなく、海外チームと動くことが多いですね。」

その言葉に、チアキがふと顔を上げる。

一瞬だけ、視線が合う。

すぐに逸らすわけでもなく、ほんの短い沈黙が落ちる。

チアキ:

「海外のお仕事って、大変ですよね。」

ジョシュア:

「ええ。」

「でも、やりがいがあります。」

短いやり取りなのに、どこか確かめ合うような間が残る。

――――――――――

【字幕】

「昨日の共通点」

「海外と関わる仕事」

――――――――――

スングァン:

「チアキさんは、どんなお仕事なんですか?」

視線が集まる。

チアキは、少しだけ息を吸ってから答える。

チアキ:

「私は国際線の客室乗務員をしています。」

「日本と海外を行き来する仕事です。」

「へぇ……」と小さな声が漏れる。

スニョン:

「飛行機に乗って働くんですよね?」

チアキ:

「はい。」

「毎回ちがう方に会えるので、楽しいです。」

ディノ:

「僕なら毎回ドキドキしそうです。」

チアキ:

「慣れはありますけど。」

「いろんな人と出会えるのは、やっぱり面白いですね。」

話しながらも、チアキの視線は時々テーブルの向こうへ流れる。

そこにいる誰かを、無意識に探しているようにも見える。

――――――――――

【字幕】

「人と出会う仕事」

――――――――――

ジョシュアが、少しだけ間を置いてから英語で尋ねる。

ジョシュア:

“Do you usually fly to many countries?”

(普段、色んな国へ行くんですか?)

その瞬間、テーブルの空気がわずかに止まる。

英語が自然に落ちたことで、周囲の視線がチアキに集まる。

チアキは一度だけジョシュアを見る。

驚きより先に、相手の言葉を受け取る静かな間。

チアキ:

“Yes. Mostly Asia and Europe.”

(はい。アジアとヨーロッパが多いです。)

発音は滑らかで、迷いがない。

その流れのまま返された答えに、周囲が少し驚く。

けれど、驚いているのは周囲だけではない。

ジョシュアもまた、ほんのわずかに目を細める。

――――――――――

【字幕】

「日本から来た彼女の」

「もう一つの言語」

――――――――――

スングァン:

「え?」

笑いながら、

「今、普通に英語で話しましたよね?」

チアキ:

「あ、はい。」

少し照れて、

「仕事柄、英語も使います。」

スニョン:

「すごいですね。」

「僕は韓国語だけでもまだ手いっぱいです。」

また笑いが起きる。

けれど、笑いの中でも、ジョシュアだけはすぐには視線を外さない。

チアキも一瞬だけ彼を見て、すぐに目を伏せる。

その短い沈黙が、会話の余韻のように残る。

ジョシュアは、静かに微笑む。

――――――――――

【ジョシュア Interview】

スタッフ:

「チアキさんが英語を話せることを知ってどうでしたか?」

ジョシュア:

「少しほっとしました。」

「海外に関わる仕事をしていると、通じる言葉があるだけで空気が変わるんです。」

少しだけ視線を落としてから、続ける。

ジョシュア:

「それに……」

言いかけて、短く息を止める。

「最初の会話が、ちゃんと届いた気がしました。」

――――――――――

【字幕】

「言葉の壁を越える」

――――――――――

食事が進むにつれ、会話も増えていく。

ミナ:

「韓国には長く住んでいるんですか?」

チアキ:

「仕事で来ることはありました。」

「でも、生活するのは今回が初めてに近いです。」

ユナ:

「不安じゃないですか?」

少し考えて、チアキは答える。

チアキ:

「少しあります。」

「でも、新しいことを知るのは好きなので。」

答えたあと、チアキは一度だけテーブルの端を見る。

その視線の先に、ジョシュアがいる。

彼もまた、何か言いかけたように口を開き、けれどすぐには言葉にしない。

――――――――――

【字幕】

「挑戦する人」

――――――――――

ミナは静かにその答えを聞いている。

――――――――――

【ミナ Interview】

スタッフ:

「朝食で印象に残ったことは?」

ミナ:

「チアキさんです。」

「韓国語も英語も、さらっと使っていて。」

少し考えて、

ミナ:

「でも一番印象に残ったのは、相手が話しやすいように待っていたところでした。」

――――――――――

【字幕】

「見る人」

「MINA」

――――――――――

食事が終わり、全員で片付けを始める。

昨日より、動きが自然になっている。

――――――――――

【ナレーション】

「距離は、一度で縮まるものじゃない。」

「朝食の会話。」

「好きなものの話。」

「仕事の話。」

「小さな会話の積み重ねが、人を知る最初の一歩になる。」

――――――――――

【チアキ Interview】

スタッフ:

「朝食を終えてどうでしたか?」

チアキ:

「少し肩の力が抜けました。」

「昨日は名前を覚えるだけで精一杯だったので。」

笑って、

チアキ:

「今日は、皆さんの輪の中に少し入れた気がします。」

一拍置いて、ほんの少しだけ視線を下げる。

「……それに、英語で話せたのも、少し安心しました。」

――――――――――

【字幕】

「Day2」

「少しずつ近づく距離」

――――――――――

【Scene2 END】

次回――

Scene3

「共同生活ルール作り」

10人で決める、これからの生活。

性格の違いが見え始める。




ノベルに戻る I Addict