RE:MEMORY
Episode2
「同じ屋根の下で」
Day2 : Tuesday
Afternoon
Scene4
「初めての買い物」
【BGM】
軽やかな街の音。
車の走る音。
人の話し声。
【ナレーション】
「共同生活2日目。」
「家のルールが決まった10人。」
「次に必要なのは――」
「これからの生活を作るための準備。」
【字幕】
「初めての外出」
「10人で始める共同生活」
RE:MEMORY HOUSE。
玄関前。
10人が外出の準備をしている。
スングァン:
「買うもの、かなりありますね。」
ユナ:
「10人分ですから、当然です。」
スングァン:
「もう“共同生活”って感じがしますね。現実、重いです。」
【字幕】
「共同生活=買い出しも10倍」
テヨンが買い物リストを確認する。
テヨン:
「食材、日用品、掃除用品。」
「抜けがないように、項目ごとに分けてあります。」
スニョン:
「さすがですね。段取りがきれい。」
テヨン:
「仕事柄、先に整理する癖があるだけです。」
【カメラ】
それぞれの性格が自然に表れる。
計画する人。
盛り上げる人。
周りを見る人。
スタッフから告げられる。
【番組字幕】
『10人でスーパーへ買い物へ行きます』
『5組に分かれて必要なものを購入してください』
【字幕】
「初めてのペア行動」
組み合わせが発表される。
チアキ × ミンギュ
スングァン × ソヨン
ジョシュア × ミナ
スニョン × ディノ
ユナ × テヨン
一瞬。
それぞれが顔を見合わせる。
まだ2日目。
少し緊張する距離感。
ミンギュ:
「じゃ、行きましょうか。」
チアキ:
「はい、お願いします。」
言葉は丁寧なまま。
けれど、チアキの表情がほんの少しやわらぐ。
ミンギュもそれに気づいて、自然と歩幅を合わせる。
二人は自然に歩き出す。
【字幕】
「初めての2人時間」
「CHIAKI × MINGYU」
スーパー
広い店内。
カートを押すミンギュ。
買い物リストを見るチアキ。
ミンギュ:
「まずは野菜から見ます?」
チアキ:
「はい。」
少しだけ間があく。
まだ、相手のペースを探っているような沈黙。
「10人分って、思っていたよりずっと多いですね。」
ミンギュ:
「ほんとですね。」
笑う。
「昨日までの感覚だと、ちょっと足りないくらいで済んでたのに。」
チアキも、ふっと息を漏らすように笑う。
【字幕】
「同じ感覚」
「初めての共同作業」
野菜売り場。
チアキが商品を選ぶ。
ミンギュ:
「普段も料理されるんですか?」
チアキ:
「はい。」
「ただ、仕事の時間が読めないので、簡単に作れるものが多いです。」
言いながら、少しだけ視線を落とす。
忙しさを当たり前のように話すけれど、その奥にある大変さがふと見える。
ミンギュ:
「CAのお仕事だと、毎日同じ時間にはならないですよね。」
チアキ:
「そうですね。」
「早朝便もありますし、海外にいる時間も長いです。」
ミンギュは頷きながら聞く。
質問を重ねるのではなく、
相手の話を待つ。
その静かな聞き方に、チアキの肩の力が少し抜ける。
ミンギュ:
「それは大変そうです。」
チアキ:
「慣れてしまえば、なんとか。」
すぐに答える。
けれど、その“なんとか”の中に、積み重ねてきた日々があることが伝わる。
ミンギュ:
「……そう言えるの、すごいです。」
チアキ:
「?」
ミンギュ:
「大変なことを、大変ってちゃんと口にできる人って、意外と少ないので。」
チアキは少し驚く。
【カメラ】
一瞬だけ、
チアキの表情をアップ。
驚きのあとに、ほんの少しだけ目元がやわらぐ。
チアキ:
「そうなんですか。」
ミンギュ:
「はい。」
「だから、無理だけはしないでください。」
短い言葉。
でも、
相手を見ているから出た言葉。
チアキは一拍置いてから、小さくうなずく。
【字幕】
「最初に気づいた小さな優しさ」
買い物を続ける。
ミンギュ:
「日本では、普段どんなふうに過ごしてるんですか?」
チアキ:
「仕事の日は、家と空港の往復ですね。」
「休みの日は、料理したり、少し散歩したりしています。」
ミンギュ:
「意外です。」
チアキ:
「意外、ですか?」
ミンギュ:
「もっとずっと忙しくて、家でゆっくりする時間が少ないのかなって。」
チアキ:
「忙しい時はもちろんあります。」
少し笑う。
その笑みには、ようやく会話に慣れてきた気配がある。
「でも、家で静かに過ごす時間も好きです。」
ミンギュ:
「僕もです。」
「家って、落ち着ける場所じゃないと嫌なんですよね。」
チアキ:
「インテリアのお仕事をされているからですか?」
ミンギュ:
「覚えててくれたんですか?」
思わず出た声に、ミンギュ自身が少し驚く。
チアキ:
「昨日、お話しされていたので。」
ミンギュが少し嬉しそうに笑う。
その笑顔を見て、チアキもほんの少しだけ視線をやわらげる。
【字幕】
「覚えていてくれたこと」
「小さな嬉しさ」
家具コーナー。
ミンギュが足を止める。
ミンギュ:
「この棚、いいですね。」
チアキ:
「やっぱり、気になりますか?」
ミンギュ:
「職業病ですね。つい見ちゃいます。」
笑う。
チアキ:
「家って、住む人で全然変わりますよね。」
ミンギュ:
「ええ。」
「同じ家具でも、誰が使うかで空気が変わるので。」
言いながら、ふとチアキを見る。
その視線に、チアキも気づく。
【カメラ】
二人の会話。
自然に続いている。
さっきまでの少し硬い空気は、もうない。
【ミンギュ Interview】
スタッフ:
「チアキさんとの買い物はどうでしたか?」
ミンギュ:
「話しやすかったです。」
「最初は、少し静かな方なのかなと思っていたんですけど。」
少し考える。
言葉を選ぶように、ゆっくり続ける。
ミンギュ:
「話してみると、自分の考えをちゃんと持っている人だなって。」
「それに、ちゃんと聞いてくれるので……」
一度そこで止まり、少しだけ笑う。
「また話したくなる感じでした。」
【字幕】
「興味」
「少しずつ知っていく」
他ペア
スングァン × ソヨン
お菓子売り場。
スングァン:
「これ、絶対みんな好きですよ。」
ソヨン:
「それ、あなたが食べたいだけでしょう。」
スングァン:
「……ばれました?」
笑い声。
【字幕】
「すでに会話担当」
ジョシュア × ミナ
飲み物売り場。
ミナ:
「静かな場所、落ち着きますよね。」
ジョシュア:
「好きですね。」
ミナ:
「少し、分かります。」
短い会話。
でも、
互いのペースが似ている。
【字幕】
「似た温度」
スニョン × ディノ
カートを押しながら歩く。
スニョン:
「必要なものだけのつもりが、つい余計なものまで見ちゃいますね。」
ディノ:
「買い物って、油断すると増えますよね。」
ユナ × テヨン
リストを確認。
ユナ:
「この二人なら、買い忘れはなさそうですね。」
テヨン:
「優先順位を決めてあるので。」
【ナレーション】
「たった数時間の買い物。」
「でも。」
「家の中では見えなかった性格が少しずつ見えてくる。」
「話すことで。」
「一緒に歩くことで。」
「距離は少しずつ変わっていく。」
【UNSEEN】
「カメラが止まった後の小さな会話」
帰宅後。
荷物を運ぶチアキ。
ミンギュが気づく。
ミンギュ:
「それ、かなり重いでしょう。持ちます。」
チアキ:
「大丈夫です。」
すぐに断る声は、さっきまでより少しだけやわらかい。
ミンギュ:
「昨日もそう言ってましたよね。」
チアキ:
「……言ってましたか?」
ミンギュ:
「ええ。」
少し笑う。
「でも、頼れる時は頼ってください。」
チアキは一瞬黙る。
その沈黙は、拒むためではなく、受け取るかどうかを迷う間だった。
そして、
小さく笑う。
チアキ:
「ありがとうございます。」
その一言に、少しだけ距離が縮まる。
【字幕】
「まだ知らない」
「お互いの本当の姿」
【Scene4 END】
次回――
Scene5
「最初の料理当番」
初めての夕食作り。
ミンギュの料理。
チアキのサポート。
そして――
10人の個性がキッチンに集まる。
→
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