RE:MEMORY
Episode3
「初めての休日」
Day3 : Wednesday
Morning
Scene2
「休日の準備」
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【BGM】
軽やかな朝の音楽が、ゆっくりと流れ始める。
クローゼットを開ける音。
布が擦れる音。
部屋のあちこちで、小さな笑い声。
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【ナレーション】
「初めての休日。」
「外へ出る準備の時間にも、」
「10人それぞれの個性がにじむ。」
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【字幕】
「休日の準備」
「10人10色」
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女性部屋
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カメラが、ベッドの上に並べられた服へゆっくり寄る。
ソヨンが、何着かを手に取って見比べている。
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ソヨン:
「これとこれ、どっちがいいと思いますか?」
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ミナ:
「どちらもソヨンさんらしくて、似合いそうです。」
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ソヨン:
「じゃあ……明るい方にします!」
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迷いはない。
即決だった。
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【字幕】
「感覚で選ぶ人」
「SOYEON」
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そのまま視線を横へ送ると、ユナが鏡の前で身支度を整えている。
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ユナ:
「今日はたくさん歩きそうだから、動きやすい服がいいですね。」
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テヨン:
「さすが、現実的ですね。」
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ユナ:
「休日でも、疲れたら楽しめませんから。」
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【字幕】
「現実を見る人」
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カットが、静かにチアキへ移る。
チアキ
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チアキはベッドの上に置いた服を見つめる。
シンプルなブラウス。
落ち着いた色のパンツ。
小さなアクセサリー。
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派手じゃない。
けれど、
今の自分にはしっくりくる服。
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チアキ:
「……うん、これで大丈夫かな。」
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鏡の前に立ち、髪を整える。
そして、
スマートフォンを手に取る。
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画面には、韓国語のメモ。
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「もう少しゆっくり話してください」
「もう一度聞いてもいいですか?」
「どういう意味ですか?」
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ひとつずつ、指でなぞって確認する。
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【字幕】
「準備しているのは、服だけじゃない」
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【BGM】
少しだけ音量を落とし、落ち着いたトーンへ。
チアキ Interview
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スタッフ:
「休日のお出かけ、楽しみですか?」
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チアキ:
「はい。すごく楽しみです。」
笑う。
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スタッフ:
「でも少し緊張もありますか?」
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チアキ:
「少しあります。」
少し考える。
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「みなさん韓国の方なので。」
「普段の会話ならなんとか大丈夫なんですけど……。」
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「何人かで一気に話されると、まだ聞き取れないことがあります。」
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スタッフ:
「その時はどうしていますか?」
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チアキ:
「うなずいて、笑ってしまうこともあります。」
少し苦笑する。
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「楽しそうな雰囲気は伝わるので。」
「でも、本当は内容までちゃんと分かりたいです。」
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【字幕】
「笑顔の奥にある努力」
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チアキ:
「みなさん本当に優しいので。」
「私も、早く自然に会話に入れるようになりたいです。」
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【BGM】
インタビューの余韻を残したまま、再び軽やかに戻る。
男性部屋
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鏡の前で、スニョンが帽子を何個も合わせている。
カメラは、次々と変わるシルエットをテンポよく追う。
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ディノ:
「そんなに迷うんですか?」
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スニョン:
「迷うよ。」
「だって、第一印象って大事でしょ。」
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ディノ:
「昨日までずっとジャージだったじゃないですか。」
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スニョン:
「だから今日は本気なんだって!」
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笑い声が、部屋の空気を明るくする。
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【字幕】
「全力で楽しむ人」
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ジョシュア
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ジョシュアは、迷いなくシンプルな服を選ぶ。
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ミンギュ:
「ジョシュアさん、準備早いですね。」
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ジョシュア:
「長く迷うより、さっと決めた方が楽ですから。」
笑う。
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ミンギュ:
「たしかに、そういうところありますよね。」
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2人の会話は自然に続く。
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Day1の頃より、
少しだけ距離が近くなっている。
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【BGM】
朝のざわめきが、ひとつの場所へ集まっていく。
リビング
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準備を終えた10人が、順にリビングへ集まる。
部屋の空気が、少しずつ賑やかになっていく。
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スングァン:
「みんな、今日はやけに気合い入ってません?」
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ソヨン:
「休日ですから。」
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スングァン:
「僕だって、ちゃんとしてますよ。」
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ミナ:
「髪だけ、ですけどね。」
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全員笑う。
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【字幕】
「少しずつ自然になる会話」
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チアキも、つられて笑っている。
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その表情に、ミンギュが気づく。
昨日までより、
少しリラックスした顔。
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ミンギュ:
「チアキさん。」
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チアキ:
「はい?」
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ミンギュ:
「今日、楽しみですね。」
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チアキ:
「はい。」
笑う。
「楽しみです。」
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短い会話。
でも、
たしかに自然な会話だった。
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【字幕】
「少しずつ」
「距離は近くなる」
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【BGM】
軽やかな音楽のまま、場面は玄関へつながる。
出発前
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玄関。
10人分の靴。
10個のバッグ。
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スングァン:
「本当に10人で出かけるんですね。」
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スニョン:
「修学旅行みたいだな。」
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ディノ:
「でも、もう大人ですけど。」
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スニョン:
「気持ちはまだ学生だよ。」
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笑い声。
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チアキは玄関で一度振り返る。
RE:MEMORY HOUSE。
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まだ3日目。
それでも、
この場所は少しずつ、
知らない場所ではなくなっていく。
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【ナレーション】
「10人の初めての休日。」
「家の外で見えるのは、」
「相手の新しい一面だけじゃない。」
「自分の新しい一面でもある。」
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【字幕】
「FIRST HOLIDAY」
「出発」
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Scene2 END
次回――
Scene3
「10人で初めての外出」
街へ出た10人。
歩幅はまだ少しぎこちない。
でも、昨日より距離は近い。
そして――
チアキが初めて、韓国で過ごす“普通の休日”を楽しむ。
→
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