RE:MEMORY

Episode3

「初めての休日」

Day3 : Wednesday

Evening

Scene6

「初めての外でのグループ写真」

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【BGM】

夕方の街。

少し穏やかなピアノのメロディ。

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【ナレーション】

「初めての外出。」

「まだ出会って3日目。」

「でも、今日一日で知ったことはたくさんあった。」

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【字幕】

「初めての休日の記録」

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夕方・街の広場

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10人は観光エリアの中心にある広場へ到着する。

夕方の光。

人々が行き交う街。

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チアキは少しだけ足を止めて、広場を見渡す。

開けた場所に立つと、家の中にいたときよりも急に視界が広がって、胸の奥がそわそわした。

人の声、足音、遠くで鳴る車の音。

慣れない外の空気に、肩がほんの少し上がる。

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スングァンが周囲を見る。

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スングァン:

「ここ、写真撮ったら綺麗じゃないですか?」

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ミナ:

「夕日の感じがいいですね。」

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テヨン:

「建物も背景に入ります。」

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それぞれが自然に場所を見る。

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チアキも、みんなの視線につられるように空を見上げる。

オレンジ色に染まり始めた光が、街の輪郭をやわらかく包んでいた。

さっきまで少し強ばっていた表情が、ほんの少しだけほどける。

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【字幕】

「それぞれの視点で見る景色」

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初めての外での写真撮影

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スングァンがスマートフォンを取り出す。

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スングァン:

「RE:MEMORY HOUSEでは撮りましたけど。」

「外で10人の写真って初めてですよね?」

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全員:

「あ。」

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気づく。

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Episode2。

家の中で撮った10人の写真。

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でも。

外の世界で。

初めて一緒に歩いた日の写真は、

まだ残していなかった。

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チアキはその言葉を聞いて、胸の奥が少し熱くなるのを感じる。

「初めて」という言葉が、思っていた以上に特別に響いた。

まだ3日目。

まだ名前を覚えるのに少しだけ気を張っていたはずなのに。

もう、こうして一緒に写真を撮ることを当たり前みたいに考えている自分がいる。

そのことに、少し驚いて、少しうれしくなる。

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【字幕】

「初めての外での10人」

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撮影準備

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誰が前に立つかで少し迷う。

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ディノ:

「背が高い人後ろじゃないですか?」

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ミンギュ:

「じゃあ僕後ろですね。」

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スニョン:

「僕も後ろ!」

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スングァン:

「いや、スニョンさんは動くから危ないです。」

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笑い声。

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自然なやり取り。

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チアキは少し後ろで様子を見る。

輪の中に入っていないわけではないのに、まだ自分だけ少し遅れているような気がして、無意識に指先を握りしめる。

でも、みんなのやり取りを見ているうちに、その緊張は少しずつ形を変えていく。

「ここにいていいのかな」と思っていた気持ちが、「ここにいたいかもしれない」に変わり始めていた。

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ミンギュ:

「チアキさん、ここどうぞ。」

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チアキ:

「私ですか?」

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ミンギュ:

「はい。」

「せっかく10人なので。」

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チアキは一瞬だけ目を丸くする。

自分が声をかけられると思っていなかったのか、驚いたようにミンギュを見る。

それから、少し遅れて表情がやわらぎ、口元に小さな笑みが浮かぶ。

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チアキ:

「ありがとうございます。」

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小さく笑う。

その笑い方はまだ控えめだけれど、さっきまでの緊張で固まったものではなく、ちゃんと気持ちがほどけた笑顔だった。

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シャッター

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カメラをセットする。

タイマー。

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10人が並ぶ。

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少しだけぎこちない。

距離感もまだ完全ではない。

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チアキは並びながら、隣の人との距離をそっと確かめる。

肩が触れそうで触れない、そのわずかな間隔に、まだ少しだけ落ち着かない。

けれど、誰かが自然に位置をずらし、誰かが「ここで大丈夫」と目で伝えてくれる。

そのたびに、胸の奥の緊張が少しずつほどけていく。

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でも。

誰かが笑わせる。

誰かが場所を譲る。

誰かが自然に隣へ立つ。

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スングァン:

「笑ってください!」

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スニョン:

「もう笑ってます!」

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全員笑う。

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チアキも、つられるように笑う。

最初はほんの少しだけ遠慮がちだった笑顔が、みんなの声につつまれて、気づけば自然にこぼれていた。

頬がゆるみ、目元がやわらかくなる。

「ちゃんと笑えている」と自分でわかるくらい、表情が軽くなっていた。

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シャッター音。

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「カシャ。」

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【字幕】

「初めての外での記憶」

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撮影後

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写真を確認する10人。

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ソヨン:

「みんな楽しそう。」

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ミナ:

「まだ3日目なのに。」

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ユナ:

「思ったより早く慣れましたね。」

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チアキも写真を見る。

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そこには、

RE:MEMORY HOUSEの中とは違う表情の自分がいた。

少しだけ肩の力が抜けていて、目元もやわらかい。

最初に広場へ着いたときの、どこか警戒するような表情はもうない。

代わりに、隣にいるみんなの空気に自然と溶け込んだ、自分でも見覚えのないほど素直な笑顔が写っていた。

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【チアキ心の声】

「まだ少し緊張している。」

「でも……さっきよりずっと、息がしやすい。」

「みんなの笑い声を聞いていたら、いつの間にか肩の力が抜けていた。」

「こういうの、楽しいって言うのかな。」

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「楽しいかもしれない。」

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チアキ Interview

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スタッフ:

「今日の写真を見てどう思いましたか?」

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チアキ:

「まだ3日目なので、もちろん緊張はあります。」

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言いながら、少しだけ視線を落とす。

けれど、すぐに写真へ目を戻したとき、その表情はさっきよりずっとやわらかかった。

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「でも。」

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少し笑う。

その笑みは、最初の控えめなものとは違って、ほんの少しだけ自信を含んでいる。

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「最初に想像していたより、自然に過ごせています。」

「みんなが話しているのを聞いているだけでも、少しずつ安心できました。」

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【字幕】

「少しずつ変わる気持ち」

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ミンギュ

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写真を見ながら笑うミンギュ。

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スタッフ:

「今日、一番印象に残ったことは?」

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ミンギュ:

「みんなの性格が少し見えたことです。」

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「同じ場所にいても、見るところが全然違うんだなって。」

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少し間。

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「チアキさんも。」

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「静かだけど、ちゃんと楽しもうとしている人だと思いました。」

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【字幕】

「知りたいと思う気持ち」

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ナレーション

「一枚の写真。」

「そこに残るのは、笑顔だけではない。」

「出会って3日間の距離。」

「少し緊張していた表情が、誰かのひと言でやわらいでいく瞬間。」

「まだぎこちなさはあっても、同じ時間を楽しめるようになっていく気持ち。」

「これから始まる180日の最初の記憶。」

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【カメラ】

夕日の中。

写真を見ながら笑う10人。

その中でチアキも、さっきよりずっと自然な表情で笑っている。

最初は少しだけ硬かった頬も、今はやわらかくほどけていた。

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Scene6 END

次回――

Scene7

「帰宅後の夕食」

休日の思い出を語る10人。

そして、

チアキの小さな変化に気づく人が現れる。




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