RE:MEMORY
Episode4
「それぞれの居場所」
Day4 : Thursday
Evening
Scene5
「ひとりだけ違う場所」
――――――――――
【BGM】
夕食後。
照明が少し暗くなったRE:MEMORY HOUSE。
リビングには10人の笑い声が響いている。
――――――――――
【ナレーション】
「共同生活4日目。」
「少しずつ、同じ空気を分け合えるようになってきた10人。」
「けれど、楽しい時間の中でも、ふと見えてくる距離がある。」
――――――――――
【字幕】
「同じ場所にいても」
「同じ温度でいられるとは限らない。」
――――――――――
リビング
――――――――――
夕食を終えた10人。
ソファに集まり、自由時間。
――――――――――
スニョン:
「ゲームしましょう!」
――――――――――
ディノ:
「またですか?」
――――――――――
スニョン:
「楽しいからいいじゃないですか。」
――――――――――
スングァン:
「でもホシさん、絶対勝ちたいだけですよね。」
――――――――――
スニョン:
「違います!」
――――――――――
即答。
――――――――――
全員が笑う。
――――――――――
【字幕】
「いつもの空気が、少しずつできあがっていく夜」
――――――――――
ゲーム開始
――――――――――
韓国語で進む会話。
ルール説明。
冗談。
ツッコミ。
――――――――――
テンポが速い。
――――――――――
チアキも隣で笑っている。
――――――――――
スングァン:
「それは違うでしょ!」
――――――――――
全員:
「(笑)」
――――――――――
チアキも笑う。
――――――――――
でも。
――――――――――
数分後。
――――――――――
カメラがチアキの表情を映す。
――――――――――
笑顔。
でも、
その輪の速さを、少しだけ追いかけているような目。
――――――――――
【字幕】
「笑っているのに」
「少しだけ、遅れて聞こえる言葉」
――――――――――
チアキ視点
――――――――――
誰かが話している。
笑い声が聞こえる。
楽しそうなのは分かる。
――――――――――
でも。
細かい内容までは、まだ少し追いつかない。
――――――――――
「今のは、どんな意味だったんだろう。」
――――――――――
そんな小さな疑問を胸の奥にしまう。
――――――――――
チアキ:
「面白そうですね。」
――――――――――
笑顔で合わせる。
――――――――――
そのまま、少しだけ席を離れる。
――――――――――
キッチン
――――――――――
チアキがグラスを片付ける。
――――――――――
リビングから聞こえる笑い声。
――――――――――
その声を聞きながら、
ほんの少しだけ手を止める。
――――――――――
【字幕】
「楽しい輪の外にいるわけじゃない。」
「でも、まだ少しだけ遠い。」
――――――――――
ミナ
――――――――――
その様子をリビングから見るミナ。
――――――――――
何も言わず、
チアキの背中を見る。
――――――――――
ミナ Interview
――――――――――
スタッフ:
「チアキさんの様子が気になりましたか?」
――――――――――
ミナ:
「少し気になりました。」
――――――――――
「チアキさんって、いつもちゃんと笑ってくれるんです。」
――――――――――
「だから、楽しめていないわけじゃないと思うんですけど。」
――――――――――
少し間。
――――――――――
「でも、みんなの輪に入ろうとしている感じが、すごく伝わってきました。」
――――――――――
「無理しているというより、ちゃんと近づきたいんだろうなって。」
――――――――――
「その気持ちがあるぶん、少しだけ静かに見える瞬間があるのかもしれません。」
――――――――――
【字幕】
「見ている人には、伝わっている。」
――――――――――
リビングへ戻る
――――――――――
少しして。
チアキが戻ってくる。
――――――――――
スングァン:
「チアキさん、次やりますか?」
――――――――――
チアキ:
「はい。」
――――――――――
笑顔。
――――――――――
スングァンがルールをもう一度説明する。
――――――――――
ゆっくり。
簡単な韓国語で。
――――――――――
スングァン:
「ここはこういう意味です。」
――――――――――
チアキ:
「ありがとうございます。」
――――――――――
少し安心した表情。
――――――――――
【字幕】
「ひとつの説明が」
「少しだけ距離を縮める。」
――――――――――
チアキ Interview
――――――――――
スタッフ:
「夜の時間はどうでしたか?」
――――――――――
チアキ:
「楽しかったです。」
――――――――――
「みんな仲良くしてくれているので。」
――――――――――
少し考える。
――――――――――
「ただ……。」
――――――――――
「会話の流れに、まだ少し追いつけない時があります。」
――――――――――
「でも、そういう時もちゃんと一緒にいたいなと思いました。」
――――――――――
「まだ少し、頑張っている部分はあると思います。」
――――――――――
【字幕】
「楽しいからこそ」
「近づきたくなる。」
――――――――――
Scene5 END
次回――
Scene6
「スングァンの気遣い」
夜のリビング。
ひとつの声が、
チアキの緊張を少しほどいていく。
→
ノベルに戻る I
Addict