RE:MEMORY
Episode5
「小さな違い、小さな距離」
Day5 : Friday
Morning
Scene2
「朝の小さな会話」
――――――――――
【BGM】
穏やかなアコースティックギター。
朝の光が差し込むRE:MEMORY HOUSEのキッチン。
――――――――――
朝食を終えたリビング。
スングァンとスニョンはソファで話している。
ミンギュは食器を片付ける。
テヨンは今日の予定を確認。
それぞれが自分の朝の時間を過ごしている。
――――――――――
その中で。
キッチンに一人残ったチアキ。
マグカップを洗いながら、窓の外を見る。
――――――――――
少しだけ静かな時間。
――――――――――
そこへ。
コーヒーを持ったジョシュアがやってくる。
――――――――――
ジョシュア:
「Good morning, Chiaki.」
「おはよう、チアキ。」
――――――――――
チアキ:
「あ、Good morning。」
「おはよう。」
(笑)
――――――――――
ジョシュア:
「You woke up early again?」
「また早起きしたの?」
――――――――――
チアキ:
「Yes. I usually wake up early because of my job.」
「うん。仕事の関係で、いつも早起きなんだ。」
――――――――――
ジョシュア:
「Your job needs a lot of different schedules, right?」
「お仕事って、いろんな時間帯があるんだよね?」
――――――――――
チアキ:
「Yes. Sometimes I work very early. Sometimes I come home late.」
「うん。すごく早い時間に働くこともあるし、帰りが遅くなることもある。」
――――――――――
ジョシュア:
「That sounds difficult。」
「それは大変そうだね。」
――――――――――
チアキ:
「I’m used to it。」
「もう慣れてるよ。」
――――――――――
そう答えながら笑うチアキ。
いつものように、大丈夫だと言う表情。
――――――――――
ジョシュアは少しだけチアキを見る。
――――――――――
【字幕】
「笑顔の奥にあるもの。」
――――――――――
ジョシュア:
「Do you miss Japan?」
「日本が恋しい?」
――――――――――
その質問に。
チアキは少し考える。
――――――――――
窓の外を見る。
韓国で始まったばかりの新しい生活。
まだ慣れない家。
まだ少し遠い距離感。
――――――――――
チアキ:
「Sometimes。」
「たまに。」
――――――――――
「But everyone here is kind.」
「でも、ここにいるみんなは優しい。」
――――――――――
ジョシュア:
「Really?」
「本当に?」
――――――――――
チアキ:
「Yes。」
「うん。」
「Everyone tries to help me because I’m from Japan。」
「みんな、日本から来た私だから助けようとしてくれる。」
――――――――――
「I appreciate that。」
「その気持ちはありがたい。」
――――――――――
ジョシュアは頷く。
――――――――――
ジョシュア:
「But……」
――――――――――
少し間を置く。
――――――――――
「You don’t have to try so hard all the time.」
「いつもそんなに頑張らなくていいんだよ。」
――――――――――
チアキ。
少し驚いた表情。
――――――――――
ジョシュア:
「You always say you’re okay。」
「いつも大丈夫って言うよね。」
――――――――――
「You always check if everyone else is comfortable first。」
「いつも先に、みんなが居心地いいか確認してる。」
――――――――――
チアキ:
「……」
――――――――――
図星だった。
でも、自分では当たり前だと思っていたこと。
――――――――――
チアキ:
「I think……」
「たぶん……」
――――――――――
「That’s just my personality。」
「それが私の性格だから。」
――――――――――
ジョシュア:
「Maybe。」
「たぶんね。」
(笑)
――――――――――
「But you can relax here too。」
「でも、ここではもっと気楽にしていいよ。」
――――――――――
チアキ:
「Relax……」
「力を抜いて……」
――――――――――
その言葉を小さく繰り返す。
――――――――――
ジョシュア:
「Yes。」
「うん。」
「This house is not your workplace。」
「ここは君の職場じゃない。」
――――――――――
「You don’t have to be perfect here。」
「ここでは完璧じゃなくていいんだよ。」
――――――――――
チアキは少し笑う。
――――――――――
チアキ:
「That’s difficult。」
「それは難しいね。」
(笑)
――――――――――
ジョシュア:
「Why?」
「どうして?」
――――――――――
チアキ:
「Because I’m used to taking care of people。」
「人の世話をするのに慣れてるから。」
――――――――――
ジョシュア:
「Then maybe this time, let people take care of you too。」
「じゃあ今回は、人に世話をしてもらうのもいいかもね。」
――――――――――
一瞬。
静かな時間が流れる。
――――――――――
チアキは小さく頷く。
――――――――――
チアキ:
「Thank you。」
「ありがとう。」
――――――――――
【字幕】
「初めて見せた、小さな本音。」
――――――――――
Interview
ジョシュア
――――――――――
スタッフ:
「チアキさんとは英語で話していましたね。」
――――――――――
ジョシュア:
「はい。」
――――――――――
「韓国語だと、まだ少し緊張しているように見えます。」
――――――――――
「でも英語になると、少し表情が変わる気がしました。」
――――――――――
スタッフ:
「どんな印象ですか?」
――――――――――
ジョシュア:
「優しい人ですね。」
――――――――――
「でも、優しい人ほど自分のことを後回しにすることがあります。」
――――――――――
「少しずつ、彼女自身の話も聞いてみたいです。」
――――――――――
【字幕】
「言葉が通じる安心感。」
――――――――――
Interview
チアキ
――――――――――
スタッフ:
「ジョシュアさんとは英語で話していました。」
――――――――――
チアキ:
「英語だと少し楽ですね。」
――――――――――
「韓国語ももっと頑張りたいですけど、考えながら話すことが多いので。」
――――――――――
「英語だと、自分の気持ちをそのまま話せる感じがあります。」
――――――――――
スタッフ:
「ジョシュアさんに言われた言葉で印象に残ったものは?」
――――――――――
チアキ:
「『ここは職場じゃない』っていう言葉です。」
――――――――――
少し笑う。
――――――――――
「確かにそうだなって思いました。」
――――――――――
【字幕】
「少しずつ。」
「素の自分を見せ始める。」
――――――――――
UNSEEN
「コーヒーの好み」
――――――――――
未公開映像。
ジョシュアがコーヒーを淹れている場面。
――――――――――
ジョシュア:
「Do you drink coffee?」
「コーヒー飲む?」
――――――――――
チアキ:
「Yes. Every day。」
「うん。毎日。」
――――――――――
ジョシュア:
「Really?」
「本当に?」
(笑)
――――――――――
「Then you are a coffee person。」
「じゃあ、コーヒー好きなんだね。」
――――――――――
チアキ:
「Maybe。」
「そうかも。」
(笑)
――――――――――
ジョシュア:
「Japanese coffee culture is different from Korea?」
「日本のコーヒー文化は韓国と違う?」
――――――――――
チアキ:
「Yes. In Japan, people enjoy quiet time with coffee。」
「うん。日本では、コーヒーと一緒に静かな時間を楽しむ人が多いよ。」
――――――――――
ジョシュア:
「I like that。」
「それ、いいね。」
――――――――――
二人で静かな朝の時間を共有する。
――――――――――
【字幕】
「小さな共通点が、距離を縮める。」
――――――――――
【次回Scene予告】
Scene3
「家で過ごす午後」
それぞれが自分の時間を過ごす中で、
チアキの知らなかった一面が見えていく。
――――――――――
【字幕】
「同じ家でも、過ごし方は違う。」
→
ノベルに戻る I
Addict