RE:MEMORY
Episode5
「小さな違い、小さな距離」
Day5 : Friday
Evening
Scene4
「価値観の違い」
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【BGM】
少し明るいアコースティックサウンド。
RE:MEMORY HOUSEの穏やかな夕方。
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夕方。
RE:MEMORY HOUSEのキッチンには、夕食の支度をする音が重なっていた。
包丁の音。
水の流れる音。
メンバーたちの会話。
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【ナレーション】
「共同生活5日目。」
「少しずつ馴染んでいく10人。」
「そのぶん、違いも見え始める。」
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【字幕】
「同じ食卓。」
「違う習慣。」
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夕食準備
キッチン担当のミンギュを中心に、全員で準備を進めている。
今日は韓国料理の夕食。
テーブルには食材が並ぶ。
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ミンギュ:
「野菜切る人いますか?」
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すぐにチアキが立ち上がる。
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チアキ:
「あ、私やります。」
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迷いのない動き。
まるで仕事のように自然だった。
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ミンギュ:
「チアキさん、まだ座ってましたよね?」
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チアキ:
「大丈夫です。」
「こういうの、慣れているので。」
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ミンギュは、その手際のよさを見つめる。
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【字幕】
「迷う前に動く人。」
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韓国式の食卓
料理をしながら、スングァンが話しかける。
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スングァン:
「韓国では、住んでる人みんなで料理する感じなんですよ。」
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チアキ:
「そうなんですね。」
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スングァン:
「誰か一人が頑張るんじゃなくて、みんなで分けてやるんです。」
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その横で、ソヨンも食材を洗う。
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ソヨン:
「私、盛り付けします!」
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ディノ:
「じゃあ僕はテーブル準備します。」
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自然に役割が分かれていく。
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チアキは少し戸惑っていた。
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心の中。
(みんな、こんなふうに自然に頼り合うんだ……。)
(誰かが先に動くから、次の人が動ける。)
(ひとりで抱え込まなくても、ちゃんと回っていくんだ……。)
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日本で働いてきた環境では、
周囲を見ること。
先回りすること。
迷惑をかけないこと。
それが当たり前だった。
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だからこそ、
「誰かがやる前に、自分がやる」
それが自分を守る方法でもあり、
周りに気を遣わせないための、静かな習慣になっていた。
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でも、ここでは違う。
誰かが動くのを待つのではなく、
誰かが「一緒にやろう」と声をかける。
それは甘えではなく、信頼なのだと、少しずつ気づき始めていた。
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小さなすれ違い
料理の途中、調味料が足りないことに気づく。
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チアキ:
「あ、取ってきます。」
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動こうとした瞬間、ミンギュが止める。
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ミンギュ:
「僕行きます。」
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チアキ:
「でも……。」
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ミンギュ:
「一緒にやってるので。」
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短い言葉だったが、自然だった。
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チアキは少し驚く。
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心の中。
(“自分がやらなきゃ”って、ずっと思ってきた。)
(でも、この人たちは“任せる”ことを、ちゃんと信じている。)
(それって、頼ることを許しているってことなんだ……。)
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【字幕】
「一人で頑張る。」
「一緒に作る。」
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メンバーの反応
リビング。
ユナがその様子を見ている。
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ユナ:
「チアキさん、本当に何でも先に気づきますね。」
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チアキ:
「え?」
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ユナ:
「誰かが困る前に動いてる。」
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チアキ:
「……癖かもしれません。」
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少し笑う。
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テヨン:
「でも、ここには10人いるから。」
「全部一人でしなくてもいいと思います。」
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その言葉に、チアキは小さく頷く。
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チアキ:
「そうですね。」
「まだ、ひとりでやるほうが落ち着くんですけど……。」
「でも、ここでは少しずつ変わっていける気がします。」
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ミンギュInterview
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スタッフ:
「今日、チアキさんの行動が印象的でした。」
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ミンギュ:
「本当に自然に動くんですよ。」
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「頼まれたわけでもないのに。」
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少し考える。
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「きっと、そういう環境でずっと過ごしてきたんだと思います。」
「誰かの負担にならないように、先に気づいて、先に動く。」
「それは優しさでもあるけど、たぶん、ずっと自分を後回しにしてきたってことでもあるのかなって。」
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「でも、この家では……。」
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「チアキさんも、もっと頼っていいと思います。」
「ひとりで頑張るより、みんなで分けたほうが、きっと楽になれるから。」
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【字幕】
「気づき始めた、小さな変化。」
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チアキInterview
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スタッフ:
「韓国と日本の違いを感じましたか?」
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チアキ:
「少し感じました。」
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「日本だと、迷惑をかけないようにって考えることが多いので。」
「先に動いて、先に片づけて、誰にも負担を残さないようにするのが当たり前でした。」
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「でも、ここでは……。」
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少し笑う。
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「一緒にやることを大事にしている感じがします。」
「誰かが全部背負うんじゃなくて、自然に分け合っているというか。」
「それが新鮮です。」
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少しだけ視線を落とす。
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「最初は、何もしないと置いていかれる気がしていたんです。」
「でも、ここでは違いました。」
「待っていてくれるし、手を伸ばしてくれる。」
「それって、ちゃんと仲間として見てもらえているってことなんだなって……。」
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【字幕】
「違いは、距離ではなく。」
「知るためのきっかけになる。」
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UNSEEN
「料理が終わった後」
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未公開映像。
食事前。
チアキが一人でキッチンを片付けようとしている。
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ミンギュ:
「また一人でやろうとしてます。」
(笑)
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チアキ:
「え?」
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ミンギュ:
「今日何回目ですか?」
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チアキ:
「そんなにですか?」
(笑)
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ミンギュ:
「たぶん、本人は気づいてないですよね。」
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チアキ:
「……そうかもしれません。」
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ミンギュ:
「じゃあ今日は半分ください。」
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チアキ:
「半分?」
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ミンギュ:
「一緒にやる練習です。」
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チアキは少し笑う。
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心の中。
(“手伝ってもらう”って、こんなにあたたかいんだ。)
(ひとりで頑張ることだけが、強さじゃないのかもしれない。)
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【字幕】
「優しさを受け取る練習。」
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【次回Scene予告】
Scene5
「毎晩恒例のゲーム大会」
夕食後。
少しずつ自然になる10人。
そして、
チアキが初めて心から笑う瞬間。
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【字幕】
「少しずつ、家族に近づいていく。」
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