RE:MEMORY Phase1

Episode6

「最初の質問」

Day6 : Saturday

Scene5

「初めての価値観トーク」

――――――――――

【BGM】

夜のRE:MEMORY HOUSE。

窓の外には静かな闇が広がり、柔らかな間接照明がリビングを包んでいる。昼間より少し落ち着いた空気の中で、10人は自然と肩の力を抜いていた。



ソファや床に座った10人が、

スタッフから渡されたカードを囲んでいる。

カメラはゆっくりと円を描くように寄っていく。



カードには、

大きく一つの質問。



【質問カード】

「人生で大切にしていることは?」



【字幕】

「初めての深い質問。」

「相手の考えを知る時間。」



スングァンがカードを手に取り、文字を読み上げる。

読み終えたあと、ほんの一拍だけ沈黙が落ちる。

誰もすぐには笑わず、少しだけ「何を答えようか」と考える空気が流れた。



スングァン:

「これ、意外と難しい質問じゃないですか?」



その言葉に、すぐ隣のスニョンが苦笑する。

肩の力を抜くように息をついてから、少しだけ視線を上げる。



スニョン:

「好きな食べ物とかじゃないんですね。」

(笑)



ディノも肩をすくめる。

答えを探す前の、少し照れたような表情が浮かぶ。



ディノ:

「それならすぐ答えられるのに。」



その一言で、全員が笑う。

笑い声がリビングにやわらかく広がり、少し張りつめていた空気がほどけていく。



【字幕】

「6日目。」

「ようやく自然になった10人。」



Episode1の最初。

同じ部屋にいるだけで緊張していた10人。



今は、

誰かの冗談に自然と笑える。

その変化が、何気ないやり取りの端々ににじんでいた。



最初の回答

スニョン

スニョンがカードを見つめ、少しだけ考える。

いつもの軽い表情の奥で、ほんの少しだけ真剣な色が差す。



スニョン:

「僕は……。」



言葉を探すように間を置く。

照明が静かに彼の横顔を照らす。

その沈黙は短いのに、彼が自分の中から答えを引き出そうとしていることが伝わる。



「諦めないことです。」



その答えに、周囲の視線が自然と集まる。

言い切ったあと、スニョン自身も少しだけ照れたように口元を緩める。



スニョン:

「やりたいことがあっても、途中で大変なことってあるじゃないですか。」



「でも、その時にもう少しだけ頑張ることが大事だと思います。」



言葉にするほど、彼の中の芯の強さが見えてくる。

明るさの裏にある粘り強さが、静かに場へ伝わった。



【字幕】

「情熱の人。」



スングァンが、納得したように笑う。



スングァン:

「ホシさんらしいですね。」



スニョンは少し照れたように目を丸くする。

褒められたことが意外だったのか、一瞬だけ言葉を失う。



スニョン:

「本当に?」



スングァン:

「はい。朝から一番元気なので。」

(笑)



そのやり取りに、また笑いが起こる。

スニョンもつられるように笑い、さっきまでの真剣な空気がやわらかくほどけていく。



次の回答

ジョシュア

笑いが落ち着いたところで、ジョシュアが静かに口を開く。

いつも通り穏やかな声だが、その前にほんの少しだけ息を整える。



ジョシュア:

「僕は……理解することです。」



その一言で、場の空気が少しだけ静かになる。

BGMも一段落ち着き、言葉の余韻がゆっくりと残る。



ジョシュア:

「人はみんな違う環境で生きてきたから。」



「自分と違う考えを持っていても、まず知ろうとすることが大切だと思います。」



話しながら、ジョシュアの表情は終始落ち着いている。

けれど、その静けさの中には、相手を急がせず受け止めようとする優しさがあった。



その言葉に、チアキは静かに頷く。



【字幕】

「違いを受け入れる人。」



チアキの番

カードがチアキの前に置かれる。



彼女は少しだけ視線を落とし、考える。

周囲の視線が集まる中、カメラは彼女の手元をそっと映す。

指先がカードの端に触れたまま、ほんのわずかに止まる。



その様子を、ミナが静かに見守っている。



【字幕】

「普段は聞き役の彼女。」

「今日は、自分のことを話す。」



チアキ:

「私は……。」



少し間を置いてから、まっすぐに答える。

その間に、彼女の中で言葉が丁寧に選ばれているのが分かる。



「約束を守ることです。」



リビングが静かになる。

その言葉は、派手ではないのに、確かな重みを持って響いた。

誰かが反応する前に、まずその意味を受け止めるような沈黙が流れる。



チアキ:

「小さい約束でも、守ることが大事だと思っています。」



「相手が覚えていないようなことでも、自分が覚えていたら。」



「その人との信頼になると思うので。」



言い終えたあとも、彼女はすぐには笑わない。

自分の言葉を最後まで見届けるように、静かに前を見つめている。

その穏やかな表情に、場の空気が少しだけ引き締まる。



【字幕】

「約束。」



一瞬だけ、

チアキの表情が変わる。

ほんのわずかな揺れだったが、そこにだけは、言葉にしきれない感情が滲んでいた。



しかし、

すぐにいつもの穏やかな笑顔に戻る。

その切り替わりが、かえって彼女の内側の深さを感じさせる。



【チアキ Interview】

「約束って、私にとっては安心できるものなんです。」



「言葉にしたことを守るって、相手を大切にすることだと思っています。」



「だから自然とそう考えるようになりました。」



話す声は落ち着いているが、その奥には、簡単には崩れない大切なものを抱えているような静かな強さがある。



※視聴者にはまだ過去は明かされない。



ミンギュの回答



カードがミンギュへ渡る。

彼は少しだけ姿勢を正してから、ゆっくりと答える。

答える前に一度だけ周囲を見渡し、みんなの表情を確かめるようにする。



ミンギュ:

「僕は……周りの人を大切にすることです。」



その言葉に、チアキがふと顔を上げる。

ミンギュの答えが、自分の言葉とどこか重なったように感じたのかもしれない。



ミンギュ:

「自分一人でできることって限られていると思うので。」



「一緒にいる人が楽しく過ごせるようにすることが大事だと思います。」



言いながら、ミンギュの表情は自然とやわらぐ。

誰かのために動くことを、当たり前のように大切にしている人の顔だった。



その答えに、スングァンがすぐ反応する。



スングァン:

「だからいつも料理してるんですか?」



ミンギュは少し笑って、肩をすくめる。

褒められたような、見抜かれたような気まずさが少しだけ混じる。



ミンギュ:

「それもありますね。」

(笑)



【字幕】

「似ている価値観。」

「でも、表現方法は違う。」



ミンギュは、

もう一度チアキを見る。

さっきの答えが、静かに胸に残っているようだった。



「約束を守ること。」



その言葉が、静かに印象に残る。



【ミンギュ Interview】

「チアキさんの答え、少し印象に残りました。」



「僕も人との関係を大切にしたいと思っているので。」



「考え方が少し似ているのかなと思いました。」



話し終えたあと、少しだけ視線を落とす。

まだ深くは踏み込めないけれど、確かに何かを感じ取ったような表情だった。



スングァンの回答



場の空気がやわらいだところで、スングァンが元気よく口を開く。



スングァン:

「僕は、一緒にいる人が笑っていることです。」



笑いながら話すその声には、いつもの明るさがある。

けれど、ただふざけているだけではなく、本気でそう思っていることが伝わる。



「自分が面白いことを言うっていう意味じゃなくて。」



「その人が安心して笑える場所を作ること。」



その言葉に、チアキが思わず笑う。

スングァンの言い方が少し照れくさくて、それでも真っ直ぐだったからだ。



スングァンはすぐにそれを見つけて、嬉しそうに指をさす。



スングァン:

「ほら、今チアキさん笑いました。」



チアキ:

「え?」



スングァン:

「成功です。」

(笑)



そのやり取りに、また全員が笑う。

笑い声とともに、場の空気がさらにほどけていく。

スングァン自身も、誰かが笑ってくれることに満足そうな表情を浮かべていた。



【字幕】

「心の温度を上げる人。」



最後の時間

10人はそれぞれの回答について、自然に話を広げていく。

最初の緊張が嘘のように、会話はゆっくりと広がっていく。



テヨン:

「同じ質問でも、みんな全然違いますね。」



ミナは頷きながら、少し考えるように言う。



ミナ:

「でも少し分かった気がします。」



「どういう人なのか。」



その言葉に、何人かが静かに頷く。

答えそのものよりも、その人が何を大切にしているかを知ることが、少しずつ距離を縮めているようだった。



【ナレーション】

「6日前。」

「彼らは名前しか知らなかった。」



「今は少しずつ。」



「その人が大切にしているものを知り始めている。」



【字幕】

「好きになる前に。」

「理解する時間。」



Scene終了後 Interview

ミンギュ

「最初は明るい人だと思いました。」



「でも話してみると、すごく責任感がある人だと思いました。」



答えながら、少しだけ表情がやわらぐ。

見た目の印象だけでは分からない部分に触れたことで、相手への見方が変わったことが伝わる。



チアキ

「みんなの考えを聞けて楽しかったです。」



「自分と違う考えを知るのは面白いですね。」



そう言うチアキの声は穏やかだが、どこか満たされたような温度がある。

人の価値観に触れることを、彼女は静かに楽しんでいた。



【BGM】

静かなピアノ。余韻を残すように、音がゆっくりとフェードしていく。



次Scene予告

Scene6

「それぞれの気になる人」



【予告映像】

個人Interview。

カットはテンポよく切り替わり、視線の先だけが少しずつ浮かび上がる。



ミンギュ:

「チアキさんは、不思議です。」



ジョシュア:

「英語で話す時、自然に見えます。」



スングァン:

「もっと自分を出してほしいです。」



【字幕】

「6日目。」

「気になる、の正体はまだ分からない。」




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