RE:MEMORY Phase1

Episode7

「近づく距離、見えない壁」

Scene2

「FIRST COOKING MISSION」



Afternoon

「10人で初めての共同料理」

Day7。

昼下がりのRE:MEMORY HOUSE。
リビングのソファには脱ぎかけのカーディガン、テーブルには飲みかけのカップ。
キッチンからは氷の落ちる音と、誰かの笑い声が途切れ途切れに聞こえてくる。

同じ空間にいることにも、少しずつ誰も身構えなくなっていた。

その静かな空気を切るように、番組スタッフが白い封筒をテーブルの中央へ置く。



スングァンが先に気づく。

「また何か来ましたよ。」

(笑)



スニョンが椅子を引いて、すぐに身を乗り出す。

「開けましょう!」



ミンギュが封筒を開く。
中から一枚のカードが出てくる。



字幕:

「FIRST COOKING MISSION」

「10人で初めての共同料理」



カードの文字を読み上げるように、視線が一斉に集まる。



MISSION

・10人分の夕食を作ること
・チームごとに役割分担すること
・全員で完成させること



一拍置いて、リビングに歓声が弾ける。



スングァン:

「料理ですか?」

「でも10人分って結構大変ですよ。」



ミンギュ:

「だからチーム分けするんだと思います。」



字幕:

「初めての共同作業。」

「見えるのは料理だけではない。」



チーム発表

番組スタッフから発表されたチーム。



キッチンチーム

ミンギュ
チアキ
スングァン



メインチーム

ジョシュア
ユナ
テヨン



サポートチーム

スニョン
ソヨン
ミナ
ディノ



名前が読み上げられるたび、あちこちで小さな反応が起きる。
誰かが指を差し、誰かがうなずき、誰かが笑う。



スングァン:

「ミンギュさんがいるなら安心ですね。」



ミンギュ:

「いや、僕だけじゃ無理ですよ。」

(笑)



チアキも、思わず口元をゆるめる。

以前なら一歩引いていたその場所に、今は自然に立っている。
会話の輪の端ではなく、真ん中に。



字幕:

「少しずつ変わり始めた距離。」



キッチン

3人がキッチンに集まり、作業台の上に並んだ材料を見下ろす。



ミンギュ:

「じゃあ、まず何からするか決めましょう。」



チアキ:

「材料を先に確認しますね。」



チアキはすぐに冷蔵庫を開ける。
扉の内側に貼られたメモ、棚に並ぶ野菜、調味料の残量。
ひとつずつ目で追いながら、必要なものを頭の中で組み立てていく。



スングァンが目を丸くする。



スングァン:

「チアキさん、準備が早いですね。」



チアキ:

「失敗しないように先に確認した方がいいかなと思って。」



その言葉に、ミンギュの視線が一瞬止まる。

「失敗しないように」

何度も耳にした言葉だった。
そのたびに、彼女は先へ先へと手を伸ばしていた。



ミンギュInterview

「チアキさんは、何をする時も準備をちゃんとしている人だと思います。」



「たぶん周りに迷惑をかけたくない気持ちが強いんじゃないかなと思いました。」



キッチン準備開始

包丁がまな板を打つ音が、キッチンにリズムを作る。
湯気、油のはぜる音、野菜の青い匂い。
料理が始まると、空気まで少し熱を帯びていく。

ミンギュは全体を見渡しながら段取りを整え、スングァンは声を張って場を明るくする。



スングァン:

「料理番組みたいですね。」



チアキ:

「スングァンさんは料理より話担当ですね。」

(笑)



スングァン:

「違います!」

「僕は雰囲気担当です!」



笑い声が、ステンレスの壁に跳ね返る。



字幕:

「役割は違っても、目指す場所は同じ。」



その横で、ミンギュはチアキの手元を見ていた。

野菜を切る手。
次のボウルを取る前に、周りの様子を確かめる目。
自分の作業を進めながらも、誰かが困っていないかを先に拾っていく。



ミンギュInterview

「チアキさんは料理をしているというより、みんなが困らないように動いている感じがしました。」



「そういうところが、すごいなと思いました。」



チアキの小さな緊張

カメラが寄ると、チアキの指先が何度もレシピカードをなぞっている。
調味料のラベルを見て、もう一度量を確かめる。
鍋のふたを少し持ち上げて、湯気の立ち方を確認する。



心の声。

「みんなで食べるものだから、失敗できない。」



Episode6まで、少しずつ笑顔を見せるようになったチアキ。
それでも、肩の奥にはまだ力が残っている。
誰かの前で手を止めることが、まだ少し怖い。



字幕:

「慣れてきた場所でも。」

「責任感は消えない。」



ミッション開始から30分後

フライパンの上で食材が色づき、ボウルの中ではソースがなめらかに混ざる。
キッチンチームの動きは、少しずつひとつの流れになっていた。



スングァン:

「チアキさん、これお願いします。」



チアキ:

「はい。」



受け取った器をそのまま次の作業へつなぐ。
以前なら、頼まれる前に全部抱え込もうとしていた。
今は、差し出された役割をそのまま手に取ることができている。



ミンギュは、その変化を見逃さない。



ミンギュInterview

「最初は全部一人でやろうとしている感じがありました。」



「でも今日は、少しずつ一緒に作っている感じがしました。」



次Sceneへの予告

順調に進む共同料理。
鍋の湯気も、笑い声も、今はまだ軽やかに見える。
けれど――

字幕:

「完璧に見える人にも。」

「失敗する瞬間がある。」



次回、

Scene3

「初めての失敗」

予告:

* チアキが料理中にミス
* すぐに謝ってしまうチアキ
* ミンギュが気づく本当の問題

字幕:

「間違えたことより、自分を責める姿が気になった。」




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