RE:MEMORY Phase1

Episode9

「Welcome Home」



Day9: Tuesday

共同生活9日目



Scene6

「9日目の本音」



Night|RE:MEMORY HOUSE

模様替えを終えた夜。

新しくなったリビング。

まだ少し家具の匂いが残る空間で、10人はそれぞれ自由な時間を過ごしている。



ソファで話す人。

新しく置かれた植物を見る人。

写真スペースを確認する人。



Episode1の夜。

同じ場所にいた10人は、

まだ「参加者」だった。



でも今。

この家で起きた出来事を、

自然に共有している。



字幕:

「9日間。」

「少しずつ変わった距離。」



Interview



チアキ

「最初は……」

少し考えながら話す。

視線が一度だけ下に落ち、指先が膝の上で小さく重なる。



「本当に緊張していました。」



「言葉もそうですし、文化も違うので。」



「何を言えばいいのか、どこまで踏み込んでいいのかも分からなくて。」



「迷惑をかけないようにしないと、という気持ちが強かったです。」



スタッフ:

「今はどうですか?」



チアキは少し笑う。

その笑みは控えめだけれど、肩の力がほんの少し抜けるのが分かる。



「今は……」



「分からない時に聞いてもいいんだなって思えるようになりました。」



「今日も、自分の意見を言うのは少し勇気が必要でした。」



「でも、みんなちゃんと聞いてくれて。」



その時のことを思い出すように、チアキはまっすぐ前を見る。

目を伏せていた最初の頃とは違い、今は相手の反応を確かめるように、静かに視線を上げられるようになっていた。



「その時、ああ、私はただ黙ってついていくだけじゃなくていいんだって思えたんです。」



言い終えたあと、チアキは小さく息を吐く。

胸の奥にあった緊張が、ようやく言葉と一緒に外へ出ていったような表情だった。



「この家にいていいんだなって思いました。」



字幕:

「遠慮から。」

「少しずつ、自分の場所へ。」



Interview



ミンギュ

「今日の模様替えは、思ったより楽しかったです。」



「仕事では空間を考えることがありますけど……」



「今回は違いました。」



「自分が良いと思う場所じゃなくて、みんなが過ごしやすい場所を考えることが大事だったので。」



「ソファの向きひとつでも、誰かが自然に座れるか、会話に入りやすいかを考えていました。」



話しながら、ミンギュは無意識に視線を少し横へ流す。

リビングでの光景を頭の中で組み立て直しているように、考えるたびに目がゆっくり動く。



スタッフ:

「一番印象に残った人は?」



ミンギュは少し考える。

その間、視線が一度だけ上がり、すぐにまた落ちる。

言葉を選ぶ慎重さが、そのまま表情に出ていた。



「チアキさんです。」



少し間。



「最初は、何でも周りに合わせる人だと思いました。」



「でも今日は、自分から意見を言ってくれました。」



「テーブルの前で少し迷って、それでもちゃんと口にしてくれて。」



その瞬間を思い出したのか、ミンギュの眉がわずかに動く。

あの時、チアキが言葉を探すように視線を泳がせ、それでも最後にはまっすぐ前を見た姿が、印象に残っていた。



「その瞬間、あ、この人はただ静かなだけじゃないんだって分かりました。」



「ちゃんと考えて、ちゃんとここに参加しているんだなって。」



「小さいことかもしれないけど……」



「そういう一歩って、見ている側にはすごく大きく見えるんです。」



言い終えたあと、ミンギュは短く息をつく。

その表情には、気づいたことを大切に抱えているような静かな温度があった。



字幕:

「変化に気づく人。」



Interview



スングァン

「本当に9日前とは違います。」



「最初の日、みんな静かでしたよね。」



笑う。



「誰も先に話しかけない感じで。」



「今は誰かが帰ってきたら、おかえりって言うし。」



「自然にご飯を一緒に食べるし。」



「不思議です。」



「家って、場所じゃなくて人で変わるんだなって思いました。」



Interview



ジョシュア

「最初は、それぞれの生活をする場所だと思っていました。」



「でも今は違います。」



「誰かが疲れていたら気づくし、困っていたら自然に助ける。」



「少しずつ関係ができていると思います。」



字幕:

「共同生活から。」

「共同時間へ。」



RE:MESSAGE



Theme

「今日、一緒にいて楽しかった人」



夜。

スタッフからRE:MESSAGEの案内が届く。



字幕:

「今日の質問。」

「一緒にいて楽しかった相手を選んでください。」



※恋愛投票ではありません。



10人はそれぞれ個室へ向かう。



チアキ

画面を見る。



Episode1では、

名前を見るだけでも緊張していた。



あの夜は、画面の光がやけに冷たく見えた。

指先が少し震えて、誰の名前を見ても胸がざわついていた。



今は、

少し考えながら選ぶ。

画面を見つめる目に、迷いだけではなく、今日一日を振り返る落ち着きがある。



「楽しかった人。」



今日の笑顔。

会話。

一緒に作った時間。



チアキはゆっくり入力する。

送信ボタンを押す前、ほんの一瞬だけ唇を結ぶ。

その小さな間に、選ぶことへの責任と、選べるようになった自分への驚きが滲んでいた。



ミンギュ

画面を見る。



「今日、一緒にいて楽しかった人。」



少し考える。



今日のリビング。

チアキが自分の意見を言った瞬間を思い出す。



あの時の声は大きくなかった。

でも、はっきりしていた。

迷いながらも、自分の言葉で前に出てきた感じがした。



ミンギュは静かに入力する。

送信したあともすぐには画面から目を離さず、少しだけ息を止める。

その沈黙には、言葉にした以上の気持ちが残っているようだった。



字幕:

「まだ恋ではない。」

「でも、少しずつ残る存在。」



※結果は後日公開。



UNSEEN

「夜の記念写真」



Night|RE:MEMORY HOUSE

模様替え後。

リビング。



スングァンが突然スマホを持ち上げる。



スングァン:

「待ってください。」



全員:

「?」



スングァン:

「完成した記念写真、撮りませんか?」



ミナ:

「今ですか?」



スングァン:

「今です。」

(笑)



セルフタイマーをセットする。



「あと10秒!」



全員が急いでソファへ集まる。



スニョン:

「もっと詰めて!」



ディノ:

「狭いです(笑)」



チアキ:

「入れますか?」

少し遠慮がちに言いながらも、チアキは一歩前へ出る。肩が触れそうな距離に少しだけ息をのむが、すぐに周りの笑い声に表情がほどける。



ミンギュ:

「大丈夫です。」

そう言って、自然にチアキの立つ場所の横を少し空ける。視線を合わせると、短くうなずいて、そこが自分の居場所だと伝えるように微笑む。



自然に場所を作る。



カメラの前。



10人。



最初の日には考えられなかった距離。



肩が触れそうなほど近くても、誰も気まずそうにしない。

むしろ、その近さが当たり前みたいに笑っている。



タイマー。



3。

2。

1。



シャッター音。



撮れた写真を見る。



スングァン:

「……。」



少し笑う。



スングァン:

「本当に家族写真みたいですね。」



全員が画面を見る。



そこには、

少しぎこちなさが残りながらも、

確かに笑っている10人がいた。



チアキもその写真を見て、小さく笑う。

最初の夜なら、きっと自分はこの輪の外側に立っていた。

でも今は違う。

画面の中の自分が、ちゃんとみんなの間にいる。

その事実に気づいた瞬間、チアキは一度だけまばたきをする。胸の奥がじんわり熱くなって、思わず視線を写真から少し外した。



ミンギュもその横で写真を見つめる。

チアキが輪の中にいることに、自然に目が留まる。さっきまで空間を整える側だった自分が、今はその空間の中で誰かの表情を見ている。その変化に気づいたとき、口元がわずかに緩む。



字幕:

「少しずつ、この家に思い出が増えていく。」



Episode9 終了



Episode10 予告

「初めての本音」



Day10: Wednesday



予告:

* 初めての価値観シェアミッション
* 10人が自分の過去や夢について語る夜
* チアキがCAを目指した理由を初めて話す
* 今まで見えなかった一面が明らかになる
* 友情がさらに深まる10人



字幕:

「言葉にした想いが。」

「心の距離を少し縮める。」




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