RE:MEMORY Phase1
Episode10
「初めての本音」
Day10: Wednesday
共同生活10日目
⸻
Scene1
「10日目の朝」
⸻
RE:MEMORY HOUSE。
朝。
窓の外からやわらかな光が差し込み、以前より少し明るくなったリビングを静かに満たしている。
Episode9で完成した新しい空間。
壁際には、昨日撮った10人の写真が飾られている。
最初の日。
まだ少し距離があった10人。
ぎこちなく並んだ写真。
そして昨日。
笑いながら撮った写真。
その2枚が並んでいる。
朝の光を受けて、写真の表情が少しだけ違って見える。
⸻
字幕:
「10日目。」
「同じ場所でも、感じ方は少し変わった。」
⸻
Morning。
キッチン。
ミンギュが朝食の準備をしている。
フライパンの上で食材が小さく音を立て、湯気がゆっくりと立ちのぼる。
以前は誰かが起きてくるのを待つ空気だったが、今は自然と朝の気配が集まってくる。
⸻
スングァンが眠そうな顔でリビングへ入ってくる。
床を踏む足音もまだ少し重い。
⸻
スングァン:
「……もう朝ご飯できてるんですか?」
⸻
ミンギュ:
「昨日遅くまで片付けしてたから、今日は少し簡単にしました。」
⸻
スングァン:
「十分すごいですよ。」
(笑)
⸻
ほどなくして、スニョン、ジョシュア、ディノも集まってくる。
「おはよう」
「眠いね」
「今日寒いね」
短い言葉が自然に交わされる。
マグカップが触れ合う小さな音や、椅子を引く音が、朝の静けさにやさしく混ざっていく。
⸻
最初の頃のような、
相手の反応を探る沈黙はない。
⸻
カメラはリビング全体を映す。
それぞれが好きな場所に座り、
窓から入る光の中で、自然に朝の時間を過ごしている。
ソファに深く座る者、テーブルに身を寄せる者、壁際で写真を眺める者。
同じ空間にいながら、誰も無理をしていない。
⸻
字幕:
「知らない人との共同生活から。」
「少しずつ、日常へ。」
⸻
朝食中。
スングァンが壁の写真を見る。
⸻
スングァン:
「あ。」
⸻
全員が視線を向ける。
⸻
スングァン:
「これ、本当に昨日撮ったんですよね?」
⸻
ミナ:
「そうですよ。」
⸻
スングァン:
「なんか不思議です。」
「最初の日と全然違います。」
⸻
ジョシュア:
「最初の日は、みんな静かでしたね。」
⸻
ミンギュ:
「誰が先に話しかけるか、様子を見てましたよね。」
⸻
その言葉に、全員が笑う。
笑い声が朝の空気にふわりと広がる。
⸻
チアキも笑顔になる。
⸻
チアキ:
「確かに……最初は少し緊張しました。」
⸻
スングァン:
「チアキさん、ずっと周り見てましたよね。」
⸻
チアキ:
「え?」
⸻
スングァン:
「みんなが迷ってる時、先に動いてました。」
⸻
チアキは少し困ったように笑う。
⸻
チアキ:
「癖なんだと思います。」
⸻
ミンギュがその言葉を聞く。
⸻
ミンギュ:
「でも、今は少し変わりましたよね。」
⸻
チアキ:
「そうですか?」
⸻
ミンギュ:
「はい。」
「前より、自分のこと話してくれるようになりました。」
⸻
一瞬、チアキは驚く。
自分では気づいていなかった変化。
湯気の向こうで、少しだけ目を瞬かせる。
⸻
Interview。
チアキ
「最初は、迷惑をかけないことばかり考えていました。」
「韓国語も完璧じゃないし、みんなの会話についていけない時もあったので。」
⸻
少し笑う。
⸻
「でも、最近は……分からない時に聞いてもいいのかなって思えるようになりました。」
⸻
字幕:
「少しずつ、“ここにいていい”と思える場所へ。」
⸻
再びリビング。
朝食を終えたチアキが、自然に食器を片付ける。
しかし以前のように、
「全部やらなきゃ」
という動きではない。
水の流れる音、食器が重なる軽い音。
そのひとつひとつが、急がない朝をつくっている。
⸻
スングァン:
「チアキ、そっちは僕やります。」
⸻
チアキ:
「あ、ありがとうございます。」
⸻
以前なら、
「大丈夫です。」
と言っていた場面。
でも今日は素直に任せる。
⸻
その小さな変化を、ミンギュは静かに見ていた。
⸻
ミンギュInterview。
「チアキさんは、最初から優しい人だと思っていました。」
「でも最近は、周りを見るだけじゃなくて、自分も少し見せてくれるようになった気がします。」
⸻
「それが良い変化だと思います。」
⸻
字幕:
「近づく距離は、大きな出来事ではなく。」
「小さな変化から始まる。」
⸻
Scene終了。
⸻
次Scene予告
Scene2
「MY STORY CARD」
予告:
* 番組から新しいミッション発表
* 自分を作った大切な経験を語る時間
* 10人が初めて過去や夢について話す
* 表面的ではない一面が少しずつ見えてくる
字幕:
「知りたいと思った時、距離は変わり始める。」
→
ノベルに戻る I
Addict