RE:MEMORY Phase1

Episode11

「初めての変化」

Day11: Thursday

共同生活11日目



Scene2

「小さな買い出し」



Afternoon

RE:MEMORY HOUSE。

午後。

仕事や予定を終えたメンバーが少しずつ家へ戻ってくる。

リビングでは、今日の夕食について話していた。



スングァン:

「冷蔵庫、思ったより減ってますね。」



ミンギュが冷蔵庫を確認する。



ミンギュ:

「野菜が少ないですね。」

「今日、買い出し行った方がよさそう。」



スニョン:

「何が足りない?」



ミンギュ:

「肉と野菜、それから調味料も少しですね。」



チアキ:

「じゃあ、今日の夕食は買い出しからですね。」



その時、番組スタッフからミッションカードが届く。



字幕:

「今日のミッション」

『小さな買い出し』



内容:

「夕食の食材を3人で準備してください。」



スタッフ:

「今回のペアは……」



画面に表示される。



買い出し担当

チアキ × ミンギュ × スングァン



スングァン:

「僕たちですね。」



ミンギュ:

「ちょうどいいですね。」



チアキ:

「3人で買い物……。」



少し嬉しそうに笑う。



スングァン:

「チアキちゃん、嫌じゃないですか?」



チアキ:

「いえ、全然。」

「むしろ、少し楽しみです。」



Episode1の頃。

チアキは、

「誰と一緒になっても迷惑をかけないように」

という気持ちが先に出ていた。



でも今は。

一緒に行動することを、少し楽しみにしている。



字幕:

「変化は、小さな楽しみから始まる。」



スーパーへ

3人で歩く道。



スングァン:

「チアキちゃん、韓国のスーパー慣れました?」



チアキ:

「少しずつです。」

「最初は何がどこにあるか全然分からなかったです。」



ミンギュ:

「今でも分からないものありますか?」



チアキ:

「あります。」

(笑)



ミンギュ:

「例えば?」



チアキ:

「調味料です。」

「似たようなものが多くて……。」



スングァン:

「それは韓国人でも迷います。」



ミンギュ:

「僕もたまに間違えます。」



チアキ:

「本当ですか?」



ミンギュ:

「はい。」

「『これで合ってるかな』って思いながら買ってます。」



スングァン:

「ミンギュさん、意外と適当ですね。」



ミンギュ:

「適当じゃないです。」

「経験です。」



チアキ:

「経験……。」

(笑)



3人で笑う。



字幕:

「会話の中に、緊張がなくなっていく。」



スーパー店内

買い物カゴを持ちながら、夕食の材料を選ぶ3人。



ミンギュ:

「これ買おうと思います。」

「どうですか?」



以前なら。



チアキ:

「なんでも大丈夫です。」



と答えていた。



しかし。

今回は少し考える。



チアキ:

「……これもいいと思います。」



ミンギュ:

「これ?」



チアキ:

「はい。」

「昨日食べた料理に近いので、みんな好きかなと思って。」



スングァン:

「いいですね。」



ミンギュ:

「たしかに、食べやすそうです。」



チアキ:

「あと……。」



少し迷ってから。



チアキ:

「辛くないものも一つあるといいかなと思います。」

「辛いものが苦手な人もいるかもしれないので。」



スングァンとミンギュが顔を見る。



スングァン:

「いいですね。」



ミンギュ:

「気づかなかったです。」

「助かります。」



スングァン:

「チアキちゃん、ちゃんと意見言うようになりましたね。」



チアキ:

「え?」



スングァン:

「最初だったら、全部『大丈夫です』って言ってたと思います。」



チアキ。

少し考える。



確かに。

以前の自分なら、

相手が決めた方が楽だと思っていた。

迷惑をかけないように。

間違えないように。



でも今は。



「私はこう思う」

と言っても、

誰も困らないことを少しずつ知っている。



チアキ:

「……確かに、前はそうだったかもしれません。」



ミンギュ:

「でも今は違いますね。」



チアキ:

「そうですか?」



ミンギュ:

「はい。」

「ちゃんとチアキさんの考えが分かります。」



スングァン:

「それに、ちゃんと理由もあるのがいいです。」



チアキ:

「理由……。」



スングァン:

「『なんとなく』じゃなくて、『みんなが食べやすいから』って言えるの、すごくいいと思います。」



チアキ:

「ありがとうございます。」



その言葉に、チアキは少し照れたように笑う。



ミンギュ Interview

「チアキさんは、最初から周りを見る人でした。」



「でも、自分の意見より相手を優先している感じがありました。」



少し考えながら。



「今日は、自分が食べたいものとか、みんなに良いと思うものをちゃんと言っていて。」



「スングァンさんとも自然に話していて、すごくいい雰囲気でした。」



「なんか……嬉しかったです。」



字幕:

「変わったのは、性格ではない。」

「安心して、自分を出せるようになった。」



買い物帰り

3人で荷物を持って帰る。



スングァン:

「チアキちゃん、荷物持ちます。」



チアキ:

「大丈夫です。」



スングァン:

「出ました。」

(笑)



チアキ:

「……。」



ミンギュ:

「今のは『大丈夫』禁止ですか?」



チアキ:

「そうでした。」

(笑)



スングァン:

「じゃあ、今日は何て言いますか?」



チアキ:

「……お願いします。」



スングァン:

「はい、任せてください。」



ミンギュ:

「すごい、ちゃんと頼めましたね。」



チアキ:

「少しだけですけど。」



ミンギュ:

「それで十分です。」



3人で笑う。



以前なら。

「大丈夫です」

と言った後、そのまま受け取らなかった。



でも。

今回は。



チアキ:

「じゃあ、少しお願いします。」



スングァン:

「はい。」



自然に頼る。



スングァン:

「重いものは僕が持ちます。」



ミンギュ:

「じゃあ、軽いものは僕が。」



チアキ:

「ありがとうございます。」



その小さな変化を、ミンギュは静かに見ていた。



ミンギュ Interview

「前は、チアキさんが一人で全部やろうとしている感じがしました。」



「でも最近は、少しずつ頼ってくれるようになって。」



「『これお願いできますか』って言ってくれるだけでも、距離が近くなった気がします。」



「それが良い変化だと思います。」



Scene Ending

RE:MEMORY HOUSEへ戻る3人。

玄関を開ける。



スニョン:

「おかえり。」



チアキ:

「ただいまです。」



スングァン:

「ただいま戻りました。」



ミンギュ:

「買ってきましたよ。」



スニョン:

「おつかれさま。」



その返事は、以前より自然だった。



字幕:

「少しずつ。」

「この家での自分の居場所を作っていく。」



次回予告

Episode11 Scene3

「知らなかった趣味」

予告:

* チアキが旅行写真を見せる
* メンバーが知らなかったチアキの一面を知る
* 静かな印象とは違う、冒険好きな姿が見える

字幕:

「知らなかったあなたを、また一つ知る。」




ノベルに戻る I Addict