【act.17 WN】
「はおおっぱぁ!」
MH「なぁに?なまえ飲み過ぎだよ?」
「へへっ!ジョンハナのせいだもん!」
JH「んー?俺?なまえヌナがゲーム弱いからじゃない?」
今日は珍しくストッパー役のジフニも飲んでるからジョンハニヒョンが飲ませても誰も文句を言わない。
シュアヒョンもイリムの世話でだいぶ酔ってる。
「…うぉぬうぉっぱは飲んでますか?」
WN「…なんて?」
「むー!うぉぬうぉっぱ!」
JH「やっぱりなまえはエギだねぇ!言えてないよー!」
ぷくっと頬を膨らましてジョンハニヒョンにあっかんべーをして、俺にグラスを渡そうと近付いてくるなまえ。
…めっちゃ可愛い。うぉぬおっぱって言えてないし。
けど、そんなフラフラ来たら酒かけられそう。
WN「危ないからグラスはこっちな。なまえはここ座る?」
「うぉぬうぉっぱの上?」
WN「大人しく座ってて。」
「うわぁっ!ふふ!危ないー!」
グラスを先に受け取り、テーブルに置いてからなまえの腕を引き寄せ、俺の膝の上に座らせる。
超幸せだ…。
HS「なまえ酔ってるの?可愛いなぁ!」
俺の隣に座ってるホシがなまえのほっぺをつんつんする。
「んー?んふふ!すにょあおっぱもかわいいー!」
HS「へへへ!」
「あー!んっ!くすぐったい!」
ホシと戯れあって俺の上で暴れるなまえ。
本当に可愛いと思う。
あの日、キスしとけば良かった。
なまえが俺を嫌いになることなんて絶対ないんだから。
こんな可愛いなまえの初めての唇を、BTSに盗られるなんてやっぱりやだな…。
「うぉぬうぉっぱ?具合悪い?」
WN「大丈夫だよ。」
「ほんと?無理しちゃだめだよ?」
WN「うん、ありがとう。」
今ここでこのままキスしたらなんて黒い気持ちが芽生える。
だめだ俺。いつからこんな男になったんだよ…。
黒い思いを掻き消すようにグラスの酒を飲み干す。
WZ「悪い、俺先帰る。」
普段飲まないジフニが今日は珍しく飲んだせいか、なまえに負けないくらい真っ赤な顔で立ち上がった。
「ジフナおっぱぁ!」
WZ「あんま飲み過ぎんなよ。」
優しくすごく優しくなまえの頭を撫で、「なまえ頼むな。」ってミンギュに言い残して、自分の宿舎に戻るジフニ、その後を追うようにジュニとホシも自室へと戻って行った。
ホシもだいぶ酔ってたけど、なまえの酔った姿が見れて満足そうだった。
DN「何でいっつもミンギュに頼むんだろ。」
「ディノおっぱはいじけてるんですかぁ?」
ホシの代わりに隣に座ったディノのほっぺをつんつんしながら聞いてるなまえ。
DN「え、いや、いじけてないよ!」
VN「ディノや顔真っ赤!」
呑気に笑ってるボノニにディノは本当にいじけたのか、煩いなぁって言いながら誰のグラスかも分からないお酒を飲み干す。
可愛い弟だ。
「…ミンギュおっぱは元気ないのかなぁ?」
なまえの声にミンギュを見れば、スングァンとジョンハニヒョンと話しながら飲んでる姿が目に入る。
その姿は俺にはいつも通りに見えなくもないけど、なまえには元気がないように見えるのかな…。
WN「心配?」
「うん…。昨日も元気なかったから…。」
昨日?そういやここ最近ミンギュはいつもよりなまえ、なまえ言ってない気がする。
WN「気になるなら行ってみたら?」
「…うん。」
転ばないようになまえを立たせる。
ミンギュはなまえに気付いてないのか、スングァナとジョンハニヒョンと話を続けてる。
「…ミンギュ。」
とぼとぼと近寄って行って、その大きな背中に抱き付くなまえ。
可愛いと思うと同時に、ミンギュが羨ましい。
JH「エギや、甘えたくなったの?」
ジョンハニヒョンの言葉にふるふると首を振るなまえ。
MG「なまえ、どうしたの?」
ゆっくりと振り返ったミンギュが問い掛けるも、なまえは小さく首を振ってミンギュにしがみ付いてる。
こう見ると、なまえの好きな人はミンギュなのかも知れないな…。
ジフニもそれを分かってるからミンギュになまえを頼んだのかな。
これ以上見たくない…。
WN「寝るわ…。」
VN「僕も。」
JW『私も帰る〜!』
MH「僕も行くよ。」
散々受け身だった俺が、今更ミンギュやホシみたいになまえ好き好きとは出来ない。
でも、ああやってなまえから甘えてもらえるミンギュが羨ましい。
もっと積極的にいっとけば良かった。
今からでも遅く無いかな…。
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