【01 午前2時ーなまえー】

もし、人生をやる直せるなら、私はあなたを知らなかった時から、やり直したい。

そう思ったのはいつからだろう…。

本来なら関わることなんて無かった。
あったとしても挨拶を交わす、そんな関係だと思う。

もう辞めたい…。
もう止めたい…。

それでも、私には抜け出す勇気なんてない。
もう手遅れだ…。

「…なまえ。」
「…ん?」

名前を呼ばれ彼に視線を向ければ、「何考えてたの?」なんて言って私の髪の毛をその綺麗な指に絡めとる。

「…別に、何でもなー…」
「他の男のことでも考えてた?」
「…っ、そんな事考えてなー…んっ…。」

彼は私の言葉を遮るように、無理矢理唇を押し当ててくる。

話してた途中で奪われた唇の隙間から、彼の舌が侵入して来て、それだけふわっと幸せな気持ちになる自分に嫌気がさした。

それでも彼を拒むことなんて、私には出来るわけ無くて、彼の服をギュッと握る。

そっと唇が離れると、私の顔を覗き込むで

「…なまえ、大好きだよ。」

そう言って私を軽々と持ち上げ、ベッドへと運ぶ。

私をゆっくりとベッドに下ろすと、そのまま私に跨り自分のTシャツを脱ぐ。

何度も見てるはずなのに、未だに恥ずかしくて目を逸らす。

「ふふっ、可愛い。でも、いつになったら慣れてくれるのかな?」

悪戯に微笑む彼の美しい顔と体が、窓から差し込むネオンに照らされて、その美しさは何百倍にもなってる気がする。

「…一生無理です。」
「2人っきりの時は敬語も無しって言ってるのにな…。」

少し寂しそうな表情を浮かべて、ゆっくりと顔が近付いてくる。

その間にも私のシャツのボタンを器用に外してる。

「なまえは俺のこと…嫌い?」
「そ、そんなこと…。」

嫌いな訳があるのか。
私があなたを好きなことを知ってるくせに、そんなこと聞いてくるあなたは、ずるい人…。

「そ?じゃあ好きって言って…。」

いつの間にか私のシャツのボタンは全て外れていて、露わになっている胸の突起に触れないように唇を這わせる。

「…んっ……」

それだけなのに、体は敏感に反応する。

「ねぇ…、好きって言って。」
「…んあっ……」

胸を突起を口に含まれて、甘い声が漏れる。

「ほら、早く。」
「んっ…す、すき……。」
「何が?」
「…あっ、や…!」

私の耳を甘噛みしながら、長くて綺麗な指がショーツにするっと入って来て、割れ目にそって動く。

「感じやすくて可愛いね。もう我慢できない。」

慣れた手つきでショーツを脱がせ、熱くなったものを私の割れ目に押し当てる。

「…あ、まっ…て……んあっ……。」
「っく、きつっ……。なまえ…大好きだよ…、なまえは?」

彼のものが奥までゆっくりと入ってくる。

「…す、き……あっ…や…」
「誰が好きか…っく、ちゃんと言ってよ…。」

ゆっくり腰を動かしながら彼が聞いてくる。
今喋ってる余裕なんてない。

そんな事彼が1番分かってる。

なのに、いつも彼はこの状況で言うんだ。

“誰が好きかちゃんと言って”

「…あっ…まって……」
「やだ…っく、俺を見て、早く言って…俺イきそ。」

ゆっくりと目を開けると、少し余裕のない表情を浮かべた彼と目が合った。

余裕がないのは、私だけじゃ無かったんだって少し嬉しくなる。

「…っく、なまえ、」
「…んあっ、はっ…だいす…んっ、きだよ…あんっ…ミンギュ…ん、やっ…」
「俺も…んっ…イく…。」

ドクンドクンと私の中で果てたミンギュの大きな体が私の上に倒れ込む。

「…重いよ……。」
「じゃあなまえが上来て。」

まだ繋がったまま、私を軽々と持ち上げてくるりと回転する。

ミンギュの大きな胸板の上に頭を乗せた。

「…ちょっと寝ていい?」
「うん。朝起こすね。」
「ありがとう。」

そう言って優しいキスを私の頭に落として、ミンギュは規則正しい寝息を立てた。

ティッシュで股を抑えながらそっとミンギュの上から退いて、今日2度目のシャワーを浴びる。

…私、何やってるんだろう。

抱かれてる時は幸せなのに、抱かれた後はいつも後悔と不安が押し寄せた。

それでもミンギュから離れられないのは、私があなたを愛してしまっているから…。

シャワーから上がると同時に、「なまえ。」と名前を呼ばれて寝室に戻る。

「…側にいてよ。」
「うん、ごめんね。寝よ。」

午前2時、ミンギュの腕に抱かれて眠りについた。




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