【12 DK】
お昼を食べて少しだけグランドに出る。
SC「次うちからは誰も出ないから、戻りたいやつは楽屋にいてもいいぞ。」
クプスヒョンの言葉に僕とウジヒョン、ウォヌヒョン、ミョンホ、ジュニヒョンと戻ることにした。
DK「ただいー…」
『なまえちゃん知らない!?』
楽屋を開けた途端、ハンジュヌナが僕の肩を掴む。
WN「知らないけど、なんかあったの?」
『それが気付いたら居なくて!』
MH「子供じゃないんだからそこまで心配しなくても大丈夫でしょ。」
ミョンホが慌ててるヌナにそう言ってソファーに腰を下ろす。
まあ、確かにスタッフも多いし何とかなると思うけど。
『迷子になってたら?あの子人見知りなのに道とか聞けるの?それに可愛いから誰かに連れてかれてるかも!』
…それはまずい!
DK「探して来ます!」
WN「俺も行くわ。」
ウォヌヒョンとは反対側を探しに行く。
なまえちゃんは自分のこと可愛くないって思ってるけど、そんなことは全然ない。
スビンヌナと確かに違うけど、なまえちゃんにだってたくさん魅力がある。
本人は全然自覚なしだけど…。
すれ違うアイドルに挨拶をしながらなまえちゃんを探す。
…あ!なまえちゃんだ!
僕の視界になまえちゃんが見えて名前を呼ぼうと思ったけど、どこかのヨジャグループと話してるみたいだから呼ぶのをやめた。
僕に気付かず話してる、と言うか、ただ少し驚いたような表情を浮かべてるなまえちゃん。
何話してるんだろう…。
そもそも、ヨジャグルと話すなんておかしいよね?
黙って様子を見てるとなまえちゃんがヨジャグルに頭を下げた。
…何かあったんだろうか。
ヨジャグルが居なくなり顔を上げるなまえちゃんの表情はいつもより少し険しい。
僕らの連絡先を聞かれて断ってたとか?
んー、まあそれならあり得るけど…。
取り敢えず本人に聞いてみるか…。
大きな声で名前を呼べば驚いたように僕を見て俯くなまえちゃんに駆け寄る。
「ドギョムさん、お疲れ様です。どうかなさいましたか?」
DK「休憩で楽屋戻ったらなまえちゃんが居ないってハンジュヌナが騒いでたから探しに来た!迷子?」
ふざけたように聞いてみる。
「すみません。飲み物買いに出ただけです。」
…そうなの?
DK「…その肝心の飲み物は?」
「もういいんです。それより休憩なのに、すみません。戻りましょうか。」
もういいってどう言うことなんだろう。
でもきっとなまえちゃんに何を話してたか聞いても答えてはくれない気がする。
いつも色々話しかけてはいるけど、見えない壁がしっかりとあってその先にはどう頑張っても進めないから。
DK「なまえちゃんが無事よかった!」
そう言って微笑むと、なまえちゃんもほんの少しだけ微笑んでくれた。
DK「なまえちゃん居たよー!」
WN「何処行ってたんだよ。」
先に楽屋に戻ってウォヌヒョンが低い声で聞く。
「…いや、あのえっと……」
DK「眠気覚ましに散歩してたんだって。」
『そうだったの!?よかったー!気づいたら居ないから心配したよ!』
「すみませんでした。」
頭を下げるなまえちゃんに安心したように微笑むハンジュヌナとウォヌヒョン達と、だから心配要らなかったじゃんって顔のミョンホ。
休憩してたらミンギュが楽屋に入って来た。
MG「そろそろ戻ってこいだって。」
行くかーとダラダラ立ち上がるヒョン達に続くように楽屋を出ようとすると、急にジャージの裾を引っ張られた。
振り向くとなまえちゃんが俯きながら立ってた。
DK「どうしたの?」
「あの、さっきはありがとうございました。」
さっき?さっきって僕なんかしたっけ?
あ、居なくなった理由か…。
DK「気にしなくていいよ!じゃあ行ってくるね!」
「はい。」
なまえちゃんに手を振りみんなの元へ戻る。
さっきなまえちゃんに話しかけてからヨジャグルも近くにいる。
やっぱり何を話してたのか気になる…。
なまえちゃんの友達って感じでもなかったもんなぁ。
頭下げてたからぶつかって謝ったとか?
それにしては長かったし…。
JH「ドギョマ、どうかした?あのヨジャグルになんかされた?」
声を掛けてくれたのはジョンハニヒョンだった。
でも、なまえちゃんを嫌っているジョンハニヒョンに相談するのはやっぱり気が引ける。
DK「何でもないよ。」
JH「そう?なんかされたらすぐ言うんだよ。」
DK「うん、ヒョンありがとう。」
やっぱりなまえちゃん本人に聞くしかないよな…。
モヤモヤと考えてる間に収録は終わろうとしていた。
長かった収録を終え楽屋に戻るとなまえちゃんの姿は既に無かった。
『ハンジュ、明日貸切にしてくれるって!』
『本当!?やったー!なまえちゃん楽しんでくれればいいんだけど。』
『苦手だからね、みんなで集まるの。でも少しずつ慣れていかないと。』
ハンジュヌナとスビンヌナが2人で何やら話してる。
SG「何の話ですか?てかなまえは?」
『なまえは先に事務所戻ってメイク道具片付けてるよ!何の話かは秘密!』
えー教えてよー!と騒ぐスングァニとミンギュに負け、スビンヌナが口を開いた。
『明日なまえの歓迎会やろうと思ってるの!』
SG「それ僕も参加したい!」
『え!?あんた達も来たいの?』
驚いてるスビンヌナに頷くメンバー数人。
『どうしよっか?』
『ちょっとお店に聞いてみるね!』
スビンヌナがもう一度電話をかける。
そんな様子を祈るように見つめるスングァニとミンギュ。
ヌナがグッドとサインを送ると2人はすごく嬉しそうに微笑んだ。
JH「13人追加って、俺も行くの?」
『え?ハニが来たくないなら来なくていいわよ?』
JH「は?何だよそれ、行くよ…一応。」
スビンヌナが嬉しそうに微笑むと、少し照れたようにハニヒョンも微笑む。
本当にハニヒョンはスビンヌナのことが好きなんだな…。
WZ「あいつ大丈夫かよ。」
VN「絶対嫌いだよね、歓迎会とかそういうの。」
WN「俺も得意ではない。」
まあなと顔を見合わせてる3人。
僕もなまえちゃんは絶対嫌いだと思うけど、明日で他のメンバーとも仲良くなるかもしれないし、もう少し心を開いてくれるかもしれないし、楽しもう。
『その前の明日も撮影なので皆さん早く寝ましょーねー!』
スビンヌナの言葉のはーいと素直に返事するメンバーを見つめた。
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