【08.エレベーターは点検中〜MG〜】

MG「あ、涎垂れてた。」
「…は!?」
MG「冗談だバカ、本当うるさいねお前は。」

ふぁーと欠伸をしながらなまえの太ももから起き上がる。
今何時かとスマホを見れば、まだ6時間目の途中で、思ったより寝てたなかったんだなと思う。

MG「お前は寝なかったの?」
「足痺れてねれなかったんだよ!」
MG「ふはっ!ごめんごめん!寝るか?」

そう言って俺の太ももを叩けば、なまえのアホづらがどんどん真っ赤になっていく。
面白いなこいつ。

MG「ウブかよ。」
「ウブだよ!」

ウブなのかよ、まあ、実際このままこいつが俺の膝枕で寝たら、それはそれで俺も恥ずかしいんだけど。

ピロンっと鳴ったスマホ。
見ればスンチョリヒョンからで、何やら話があるから学校終わったら早く来いとの連絡。

授業中なのに次々と既読が付く。
いや、みんな勉強してって俺が言える立場じゃないか。

何かあったのかな…。
だれかが辞めるとか?嫌だなそれ。
せっかく12人で仲良くやってるのに。

「センチメンタルジャーニーなの?」
MG「は?なんだよそれ。」

隣にいるこいつのこと忘れてたわ。

「何か遠い目をしてたから。」
MG「別に。てかお前のカトク教えろ。」
「は!?何でさ!」
MG「いいから、貸して。」

なまえの手からスマホを奪い取り、勝手にカトクを追加する。何か私が刺されたらどうしてくれるんだとか、ぶーぶー言ってるけど無視。
いや、セキュリティーガバガバかよ。

MG「はい。」
「…いや世界一のハンサムって誰だよ!」
MG「俺だろ!」

なんだかこいつといるとこうなる。
何でかは分かんないけど、いじり倒したくなる。
不思議。

「じゃあ私は世界一のセクシー美じ…」
MG「ハリケーン女な。」
「は!?何でよ!じゃあお前は大型犬にしてやる!」
MG「やめろ。」

しゅんとなるなまえ、お前の方が犬みたいじゃねーか。
それから6時間目が終わるまでこいつと適当に、本当にくだらない会話をして、ハニヒョン達と事務所に向かう。

HS「話って何だろうね。」
DK「いい話だったらいいなー!」

本当それ。
もう誰かが辞めるとか嫌だ。

事務所に着くと、真面目な顔で立ってるスンチョリヒョンと副社長。
あ、なんか嫌な予感する。

『代表と話してたんだが、メンバーを増やすことにする。ナムジャ1人とヨジャをできれば2、3人追加する予定だ。』

は?ナムジャはいいけど、ヨジャも?

HS「待ってください!それって男女混合グループになるってことですか?」
『決定ではないよ。いい子がいればってだけで。心構えだけはしといてくれ。じゃあ。』

お通夜ですか、お通夜ですね。
それくらい暗くなった俺たち。

ヨジャが入るなんて正直嫌だ。
それならこのプロジェクトから外れて、新しいグループに入った方がマジだとさえ思う。

JH「どうするの?」
SC「どうするも何も…。でも代表も俺らの意見は尊重するとは言ってたから。」
HS「じゃあヨジャなんて入れなくていいじゃん!」

スニョンヒョンが声を荒げる。

SC「俺も言ったよ!もちろん。でも、お試しで色々やってみようって…。」
JS「僕らについて来れればの話でしょ?もしヨジャが来ても、ついて来れないようにすればいいんだよ。」

怖いよ、この人…。
笑ってるけど怖いって!!!

JH「そうだね、まあ俺らはいつも通りやればいいんじゃない?」

確かに、男の俺たちでもきついのにヨジャなんてついて来れないよな。
いや、アイツはついてきそう…。

WN「何ニヤニヤしてんの?」
MG「え、ニヤニヤしてた?」

コクリ頷くウォヌヒョン。

MG「ごめん。アイツなら俺らにもついてきそうだなって思ったら笑えてきて…。」
HS「ハリケーンちゃん?」
MG「そそ!」

ジフニヒョンも「アイツなら有り得る。」と笑い出して、お通夜だった雰囲気が少し和らいだ。

SC「まあ、俺らは俺らで誰が来てもいつも通りやろ!」
「「「おう!」」」

それからいつも通り練習して、9時過ぎに家路に着く。

MG「ただいま〜お腹空い…」
「お!あなた!おかえり!ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ、た、んぐっ!」

また訳がわからん事を言い出したから、頬っぺたを押し潰す。

MG「…お前、何で俺の家にいんの?」
「しょれはですね…って喋りにくい!」
『おかーさん!お兄ちゃんがオンニいじめてる!』

部屋から出て来た妹が俺となまえを見て叫ぶ。

MG「虐めてません!で?何でいんの?」
「エレベーターが点検中で使えなくて、キムミマザーが困ってたから荷物運んであげたの!」
MG「は?階段で?ここまで?」
「うん。」

なんだこいつ、ゴリラかよ。
ここ何階だと思ってんだよ。

『いやーなまえちゃんが居て助かったわよ!しかもご飯作るのも手伝ってくれて!』
「いえいえ!ゲッ!もう9時過ぎじゃん!帰らねば!マザーアンドシスターまたねー!」

…癖がすごいよお前。

『またいつでも来てね!』
『オンニまたね!』
「うんうん!またねー!お邪魔しましたー!」

やっぱりアイツはハリケーンかよ。
妹とオンマに手を振って元気よく帰って行ったなまえ。

いや、俺は!?俺は無視かよ!

『いい子だねなまえちゃん!』
MG「バカだけどな。てかあいつ飯なんて作れんの?」
『すごい上手だったわよ!これもこれもなまえちゃんが作ってくれたの!』

テーブルに並べられたハンバーグとビーフシチュー的なやつ。

MG「毒とか入ってんじゃない?大丈夫?」
『食べないならいいわ…』
MG「いや、食べる!いただきます。」

…あ、うま。
ビーフシチューと言うより、なんかアメリカン。
何かわからないけど、なまえが作ったシチューはめっちゃ美味かった。




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