【14.冷えたコーラの季節〜DK〜】
梅雨も開け、ジリジリと太陽の日差しがキツくなって来た。
もう7月になる。
来週からは体育祭。
本格的な競技もあれば、楽しむためだけの競技もある。
『ミンギュくん!SEVENTEEN TV見たよ!かっこよかったね!』
『ソクミンくんも!かっこよかった!歌上手!』
DK「え!?うわぁ!ありがとう!」
廊下を歩けば他の事務所の練習生の子が話しかけて来る。
一般生徒はたまーに、話しかけて来るけど、ほとんどが一歩引いてキャーキャー言ってるだけ。
ハニヒョンはもう慣れたって言ってたけど、僕はまだ全然慣れない。
MG「ありがと〜。」
鬱陶しそうに相手するミンギュ。
DK「もっとやる気出しなよ!」
MG「俺は無理…。」
なまえとはあんなに仲良いのに、他の女子とは全然関わろうとしたないミンギュ。
まあ、練習生だから関わらないに越したことはないんだけど…。
それでももう少し愛想良くしてもいいと思うよ?
MG「それにしてもあちぃ…。」
DK「今日凄い暑いよね。」
今年の天気おかしい。
暑かったり寒かったり。
ダラダラと廊下を歩いてると、人混みからでも分かる見覚えのある姿。
「あっつい!暑いよ、溶けちゃうよ〜。それに比べてユリは何でそんなに汗ひとつかいてないの?うらやまぴー。」
涼しげな顔の友達と、暑いのに無駄に動いてるなまえ。
MG「暑苦しい奴発見。」
はぁっとため息を吐きながらもどこか嬉しそうなミンギュ。
お友達が先に僕らに気付いて、なまえも僕らに気付くと、ぴょんぴょん跳ねながら手を振った後、全力で走って来る。
暑いのに…笑
「ソクミナ〜!と巨人ぞっ…んぐっ!」
僕らの前まで走って来て、最後まで言い切る前になまえの頬っぺたはミンギュの手で潰される。
「キョウハアチュデシュネ!」
MG「お前見たらもっと暑くなった。」
「んだよ!喜べやい!」
2つも年上のヌナなのに、全然ヌナっぽくなくて、童顔も相まって妹とさえ思える。
DK「相変わらず仲良いね!」
「「よく(ぐ)ない!」」
あ、噛んだって言いながら笑ってるなまえに、バカって言って頭を撫で回してる。
まるで犬を撫で回すみたいに。
「やめろ!犬はお前だろ!お手!」
MG「あ?」
いや、本当に仲良しで、昔からの幼馴染みたいなそんな雰囲気が2人の周りに漂ってる。
「マジで暑いよね、今日!しかもさ、タイトスカートがまとわりついてもううわーってなる!」
MG「うわーじゃない!足!」
「いひゃい!」
パシっと足を叩くと、ぷーっと頬を膨らませるなまえ。
本当もうどっからどう見てもカップル。
まあ、それを言ったら怒られるから言わないけど。
ミンギュがなまえの足を見て止まる。
MG「お前その足の痣どうした?」
なまえの足には大きな痣が出来てた。
痛そう…。
「ん?あぁ、生足魅惑のマーメイド!」
MG「…は?もういいわ。」
日本語の歌を振り付きで歌い出したなまえに、呆れたように笑ってるミンギュ。
YR『体育祭の練習でしょ?』
友達がなまえの背後から助け舟を出す。
「そー!それです!」
DK「なまえは何の競技に出るの?」
僕が聞くと、なまえはよくぞ聞いてくれました!みたいな表情でニヤニヤし始める。
MG「アホづらが余計悪化してるぞ。」
「うっせ!なんとヌナは借り物競走とテニスに出ます!」
DK「へー!すご…」
MG「はぁ?」
僕の言葉を遮るように、ミンギュが少し怒ったように声を上げる。
MG「テニス禁止って言わなかったか?」
「だってあのフリフリのパンツとスカート履きた…」
MG「俺、お前に、テニス、禁止って、言いましたよね?」
「イイマシタネ。」
なまえの頬は再びミンギュに潰されてる。
テニスの服がダメって事なんだね。可愛いぞミンギュ。
MG「しかも足にボールぶつかったんでしょ、これ。」
「うん、どうやら球技は向いてないようだ。」
よく見てるよ、本当に。
MG「大人しく借り物競走だけにしとけ。」
「えー、暇じゃん。」
MG「俺達バスケ出るよ。」
見に来て欲しいって素直に言わないんだね。
「よし!じゃあユリ!チアリーダーの格好で応援に行こうか!」
YR『え、いや、それはちょっと…ねぇ?』
お友達が恐る恐るミンギュを見上げる。
はい、もちろんお怒りです。
MG「ジャージでこい!むしろ長袖長ズボンで来い!」
「暑いわバカ!汗だくでミイラなるわ!」
MG「ならんわバカ!」
言い争いながら前を歩く2人。
本当仲良すぎて笑えてくる。
「あ!あとで数学の教科書返して。」
MG「おう、何時間目?」
「ごー!」
MG「了解、それまでに持ってくわ。」
じゃあなとなまえとお友達が教室に入っていく。
DK「本当仲良しだよね。羨ましい!」
MG「やめて、嬉しくない!じゃあお昼に。」
ミンギュも教室に入っていく。
嬉しくないって言いながら、めっちゃ幸せそうに笑ってるの気付いてないのかな…。
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