【16.ビビンバはコチュジャン抜きで〜MG〜】
バスケの試合中、なまえは珍しく黙って俺らの試合を見てて、俺が得点すればめっちゃ喜んでた。
喜びすぎだろ。
声は出してないけど、動きがうるさい。
試合は無事勝った。
アイツを見れば満面の笑みでグーっと両手で親指を立ててた。
お前は監督か!
バスケのユニフォームからクラスTに着替え、またなまえ達の元に向かう。
次は屋外でテニスらしい。
コートにはヒラヒラのスカートを着てる女の子達。
コイツにあんなの着せるなんてたまったもんじゃない。
「やっぱり可愛いなー!着てみたかったなー!」
まだ言ってんのかよ、なんぼ着たいんだよ。
MG「需要ないわ。」
JH「え?そう?俺はなまえのテニスウエア姿見たかったよ?」
「ほら!見よ!需要あったじゃん!」
MG「ハニヒョン!コイツ調子乗るからやめて!」
悪戯に笑ってるハニヒョンにため息が出る。
YN『オンニごめん!私のカバンからリストバンド取ってもらって良い?ピンクのほう!』
「ちょっと待ってねー!…ピンクの、リストバンド…。」
…なまえ?
後ろを向き、友達のカバンの上に無造作に置いてある2種類のリストバンドを見つめて固まるなまえ。
MG「…ピンクだっけ?」
YN『そうです!』
MG「右。」
「え?」
驚いたように顔を上げるなまえ。
MG「いいから、右のとれ。」
なまえは俺の言った通り右側のリストバンドを手に取って友達に渡す。
YN『オンニ、ありがと!』
「ユナァァァ、ファイテーン!」
いつも通り馬鹿でかい声で友達にエールを送るなまえ。
「…ありがと。」
MG「ん。」
珍しく素直だな。
時折こいつはこう言う時がある。
でも、すぐにいつものうるさくてバカななまえに戻るから、聞こうにも何も聞けずに終わってる。
YN『いやー悔しい!一点差だった!』
「お疲れ!でもユナが1番可愛かったからよしだよ!」
MG「母親かお前は。」
「せめて姉にしてくれ!」
ほら、いつも通り。
HS「ご飯行こ!なまえ達も一緒に行こ!」
「え!?いや、私はミサイル撃ち込ま…」
MG「アイス食うか?」
「たべる!」
MG「飯の後な。行くぞ。」
おう!と言って俺らの後ろをぴょこぴょこ付いてくるなまえ。
うん、やっぱりこいつはバカだ。
食堂に入った瞬間悲鳴が起こるのはいつものこと。
そろそろお前らも慣れてくれよ…って、またこいつは…。
なまえは俺らから少し離れてキョロキョロしてる。本気でミサイル撃ち込まれるとでも思ってんのかこいつ。
MJ『オンニ余計目立つからその動き!』
MG「年上感ゼロだよね。ほんっとに。さっさと行くぞ!」
「ぐえっ!ちょっ、なんで首根っこ掴むのさ!」
MG「みんなもおいで。」
「おい!無視すんな!」
腰掴んだら真っ赤になるくせによく言うわ全く。
JH「連行してきた?」
MG「してきた。はい、お座り!」
「犬はアンタでしょ!」
MG「あ?噛み付いてやろうか?」
「や、やめてくれ!」
顔を近付ければ、明らかに焦って真っ赤になる顔。
相変わらずウブ過ぎる。
MG「俺の独断と偏見で買ってくるから、大人しく待ったろ、いいな?」
「辛いのなしにしてね!」
MG「はいはい。」
「辛かったらそのイケメンに唐辛子塗り込むからな!」
MG「分かったって!」
疲れる。
コイツ午後から競技あるのにこんなに騒いで体力あんのかよ。
みんなは何にする?なんてソクミンがなまえの友達にも聞いてる。
本当アイドルに向いてると思う。
HS「あれ?なまえの分は?」
MG「あいつ大して食わないから、こんなんでいいよ。」
JH「旦那様は言うことが違うね〜!」
MG「まじそれやめて、1番最初に言い出したの誰だよ!」
ジョンハニヒョンとスニョンヒョンの視線がソクミンに向く。
MG「ソクミナかよ!」
DK「ごめんごめん!でも2人ともすごい仲良いから!」
MG「いや、めっちゃ仲悪いから。」
でもソクミンにニコっとされると怒れないんだよな〜。
ずるい、この笑顔。
YR『午後からもっと気温上がるみたいだけど、なまえ大丈夫そう?』
MJ『オンニ暑いのも寒いのも苦手だもんね!』
「敏感なのよ、ふふ!」
またバカなこと言ってるわ。
YN『オンニ溶けるんじゃない?』
「もし私が溶け始めたらその時は優し…」
MG「優しく水ぶっかけてやる。」
「何でそうなるんだよ!」
この巨人兵本当酷くない?私への扱い酷くない?って友達にコソコソ言ってる。
丸聞こえだバカ。
MG「ほら、飯だぞ。」
「イェーイ!ねぇ、アイスは?」
MG「飯の後って言ったよな?まず飯食え!ビビンバでいいだろ?」
「うん!辛いの抜いて!」
MG「分かってる。」
コチュジャンを一度どかしてから、ビビンバを混ぜ、コイツが食べる分だけ別に盛る。
MG「これぐらいでいい?」
「うん!てんきゅ!おててを合わせていただきま〜す。」
MG「はいどうぞ。」
こいつは無駄な動きが多いし、声もバカデカいのに少食だ。
もっと餌付けしないとな。
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