【20.あれこんなキャラだったっけ?〜なまえ〜】

なまえ

世界一のハンサム男

なまえ

世界一のハンサム男
くそ、さすがに5日連続は通じないか!!!
仕方ない行くか…。
メイクで上手く隠れとるし、大丈夫っしょ!
「来てやったぞ、感謝しろ!」
MG「何で上から目線なんだよ!もう遅刻決定だし、ゆっくり行くか。」
たった4日振りなのに、2人でバスに乗ってるこの時間がすごく久し振りに感じる。
もう授業が始まってるからバスの中は殆ど人が居なくて静か。
MG「あと1週間くらいで夏休みだな〜。」
「ね〜、暇だからバイトでもしようかな〜。赤点もなんとか免れたし!」
MG「絶対カンニングしたろ?」
「は?してねーわ!」
夏休み期間は親父も居ないしなー、オシャレカフェの店員さんにでもなろうか?
MG「友達と遊んだらいいじゃん。」
「いや、ミンジとユナは部活があるって言ってたし、ユリはフランスの別荘行くって言ってたよ、セレブかよ!」
MG「めっちゃセレブ!」
羨ましい〜ってキムミと声が重なって、思わず吹き出す。
いやー、うん、やっぱり楽しいキムミといると…。
MG「まあ、このイケメンミンギュ様が練習もなく、すごーく暇だったらお前と遊んでやるよ。」
「……練習ないと暇って事だな。」
MG「あ?何だって?」
頬を潰されて、何でもありませんって笑えばキムミも八重歯を出して笑う。
あー、楽しい!
MG「どっか行きたいとことかないの?」
「韓国で?」
MG「逆に韓国以外ならお前1人で行け!」
「何でだよ!」
韓国で行きたいとこかー。
いや、まあそれなりに色々行きたい。
ってか待ってくれ……
「……おい、キムミ!」
MG「何?」
「私さ、韓国来てから学校と家のこの往復しかしてないんだけど!」
いや、迷子になった日以外、どこにも行ってないじゃん!
MG「土日とかお父さんと出掛けたりしてないの?」
「え?あ、うん。仕事忙しいからね…。」
親父となんて、今まで並んで歩いた事2回しかないわ。
「よし!決めた!とりあえず王道観光地を制覇してみることにしよう!」
MG「明洞とか?」
「そう!そんな感じ!」
MG「お前迷子なりそうだな。」
「うっせ!なんだい、一緒に来たいのかい?それならそうと素直にいきだっ…んて言え!」
また頬潰すから、いきだっんってなったわ!あほ!
まあ、どうせキムミも忙しくて行けないと思うけどねー。
でも、暇だけど学校がないのは今の私にとっては良いことかもな。
バスが学校に着き、裏門から入る。
うちの学校はアイドルや練習生が多いから登下校時以外は裏口の警備員さんのいるところからじゃないと出入り出来なくなってる。
最近知ったけど。
MG「じゃあな。お前昼、食堂来る…?」
「んーどうだろ、行けたら行く!じゃあね。」
行けたら…なんて、行く気はないんだけどね。
キムミに手を振りゆっくりと教室のドアを開ける。
バレないようにしゃがんで入る。
『みょうじ、遅刻な。』
「バレてる!!!」
『早く座れー!』
クラスの子も先生も笑ってくれる、本当にこのクラスで良かったと思う。
MJ『オンニ達今日も図書室?』
「うん!大人の時間です!」
ミンジとユナと別れ、隠れるようにしながら図書室に向かう。
「なんか付き合わせちゃってごめんね!私は大丈夫だからユリも食堂行っていいよ?」
私は3日前からF4を避けてる。
キムミも避けてたのに、今日は仕方なく一緒に来ることになってしまった。
誰にも見られてないことを祈る…。
YR『私はどっちかって言うと静かな方が好きだから。』
美人な上に、性格まで美しいとか、もう神だよ本当に。
YR『でもこのままずっとは避けれないんじゃない?』
「うん…。あの子達もその内飽きるとは思うんだけど…。」
と言うかそろそろ飽きてくれませんか?って思う。
YR『ミンギュ君には言うつもりないの?』
キムミのクラスの長身ピンクヘアの美人ちゃんに初めて呼び出されたのは、多分入学して2週間目くらいだったと思う。
それから地味にちょくちょく呼び出されてて、まあただぐちぐち言われるだけだったから、気にもしてなかったんだけど、5日前見事にボコボコにされた挙句、ユリとジョンハン氏にもバレてしまうと言う失態を犯してしまったわけです。
実はユリとジョンハン氏には見えてない傷もあった。だから2日間は休んだ。
と、言うか痛すぎて起きれなかったが正解だけど。
キムミに休むことがバレないように、ユリに協力してもらった。まじ感謝!
「うん…。」
実際なんて言ったらいいかも分からない。
私はあんたのクラスの美人ちゃんにボコられてんだよね!テヘペロってか?
YR『何で言わないのさ…、なまえが辛い目にあってるのに…。』
「本人から聞いたわけじゃないから確かじゃないんだけど、キムミ…と言うかF4がみんな何か色々大変みたいなんだよね…。」
廊下でミンジ達と話してた時にたまたま聞いてしまった会話。
キムミたちのグループが今あんまり上手く行ってないって。
みんなはそんなの一切出さないから、全く知らなくて、それなのに私ボコられてまーす!なんて言えねぇよ…。
YR『お父様に頼んで護衛でもつけてもらう?』
「ふふ!余計目立つやつ!」
それぐらい心配してるんだよ!と少し怒った風に言うから、ごめんと謝った。
そろそろお昼が終わる。
お弁当を片付けて図書室を出る。
「トイレ行ってくるから先に教室戻ってて!」
YR『うん、1人で平気?』
「平気じゃー!」
笑顔でユリと別れ外履きに履き替える。
『おせーんだけど。』
「友達に怪しまれないようにここまで来るの大変なんだよ?」
『うるせ、笑ってんじゃねーよ!』
野球のバットでお腹に一発。
まだ前の傷が完治したわけじゃ無いからさすがにキツイな…。
『お前さ…あんだけミンギュ達に近付くなって行ったのに何2人で遅れて登校してんだよ!』
バレてるのかー…誰だよみんなこの子の取り巻きかよ…。
『ムカつく!何であんたみたいなチビでブスの日本人がミンギュと仲良くしてんだよ!』
あー、もう顔はやめてって言ってるのに…。
私よりバカなのかな…。
『あんなみたいな女と一緒にいるなんてファンの子達が知ったら彼らのデビューはなくなるの!分かんない?』
「そう…こほっ…で?どうしろってのさ…」
『あんたが嫌われればいいんじゃない?ミンギュ達に。』
嫌われるね…。そうだね…。それが1番かもね…。
『わたしが手伝ってあげるよ!悪い噂流してあげる!みんなわたしの言うことの方が聞くからあんたがどんだけ否定しても無駄よ!』
…あぁ…もう、好きにしてくれ……。
「否定なんてしないよ、好きにしなよ…。」
『っ!何だよその態度!』
「んぐっ!」
今日は随分お怒りのようで…。
『もうやめときなって!死ぬよ!』
『死ねばいいよこんな奴。』
握ってたバットを最後に私に投げつけ、やっと居なくなった。
良かった、あれ以上殴られてたら気絶するとこだったわ…。
バットで体を支えながら何とか起き上がる。
「骨折してたらどうしよう…クソ痛い…。」
これ、暫く学校来れないな…制服も汚れたし…。
いっそのこと、学校なんてやめちゃおうか…。
ポケットにスマホと小銭があるのを確認して、何とかバスに乗り込んだ。
知らないおばあちゃんが凄い心配してくれてる声がする。
「大丈夫だよ、おばあちゃんありがとう…。」
バスを降り、マンションのエントランスに入る。
もう少し、もう少しでベッドに辿り着ける。
ポストの前に、見覚えのある顔が見える気がする。
…あれ何で居るの……?
「…なまえ?おい!なまえ!」
私はそこで意識を手放した。
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