【25.長身アピールやめてください〜なまえ〜】

…いや、寝れん……。
キムミに送ってもらった後、なんとかお風呂場にたどり着き、気合いでシャワーに入って、心配してカトクしてくれたユリ、ミンジ、ユナに返信して、ベッドに入った。

そこまでは良かったんだけど、黙ってると神経が研ぎ澄まされるのか痛みがズキズキと襲ってくる。
いや、こんなん絶対寝れんやつ!!!

痛み止めはあるけど、薬が入ってる箱は私の身長だと椅子に乗らないと届かない場所にある。
韓国って天井高すぎ!!!

キムミ起きてるかな…。
さすがにまだ12時だし、起きてるよね?
カトクしよ。

なまえ

起きてる?



直ぐにつく既読。
どこぞの女に連絡してんだか!破廉恥だわ!

世界一のハンサム男

寝てる


なまえ

チャラミ…


世界一のハンサム男

何でだよ!



既読無視。
まあ、そりゃあんだけ毎日ワーキャーギャー言われてたらチャラくもなるよね。
だって何もしなくても女の子寄ってくるんだよ?

世界一のハンサム男

用事あったんじゃないの?


なまえ

入れ食い状態かよ!大量かよ!


世の一般男子に妬まれるぞ!
気を付けろよ!

そう打ちかけたところで玄関のドアが開く音がした。
え、親父?いや、あの人今…あれ、どこ行ってんだ?

まあ、取り敢えず韓国には100パーいないはず。
ってことは…

「チャラミ〜!」

半袖半ズボン姿のチャラミさんご入場です。
てか、ラフ着でさえイケメンかよ!くそかよ!

MG「…何してんだよ。カトクも訳わかんないし。」
「てか、君すごい普通に人ん家入ってきたな。」
MG「お前は俺がいない時に入ってただろ。」

…あ!そんなこともありましたね!

MG「で?なんかあったの?」
「そーだった!痛み止めの薬とってほしくて。」
MG「は?自分でとれよ。」
「私は巨人族じゃないから椅子に乗らないと届かないだよ!」

誰が巨人族だよ!って言いながらも何処の棚?って聞いてくるキムミ。
よく躾された名犬だな。

「そこの1番上、それー!」

椅子にも乗らず、すんなりと薬の箱を取るキムミ。
親父も羨ましがるだろうな、高身長。

MG「水持ってくる。」
「それくらい出来るし!てか何か飲む?茶でも出してやるぞ?」
MG「何で上から目線なんだよ!もう、座っといてまじで。」

わしゃ老人か?おじいちゃんもう結構ですから座っといて下さいってあれか?

MG「ほら、飲め。」
「かむさ。」

水のペットボトルを受け取り、薬を飲む。
これで痛みが引けばいいけど…。

私は寝たい!!!

ドサっと私の隣に腰を下ろすキムミ。
親父とだったら感じたことなかったのに、キムミとだと少し窮屈に感じるソファー。

やっぱり巨人族だな…。

MG「何見てんの?」
「いや、本当大きいなと思いましてね。」
MG「お前がチビすぎなだけだよ。」
「それ親父聞いたら泣くぞ?遺伝だ!」

声をあげて笑うキムミ、いや笑い事じゃねーんだわ。
こちとら韓国きてから自分が余計小さく感じるんだっつーの!

MG「でも妹は大きいの嫌だって嘆いてるよ?」
「いや、スタイルいいしキムミに似てイケメン、じゃなくて美人だから嘆く必要はない!ってなまえヌナが言ってたって伝えて。」
MG「チビが言ってたって伝えるわ。」
「何でだよ!」

そしてふと気付く。
夜の12時過ぎに男と2人っきりで部屋に居るという事態に。

ふと隣を見ればチャラミは普通にテレビ付けだして、何やら寛ぎモード。
いや、何この状況で寛いでんねん。

MG「あ、これ見たかったやつ。」
「何それ。」
MG「映画、見る?」
「見る!映画にはポテチとコーラじゃない?」
MG「太るぞ。」
「さっきちゃんと食え!って言ったじゃん!」

食えって言ったら太るって言ったりどっちだよ!

MG「はいはい、何処にある?」
「キッチンの棚にポテチあるはず!」
MG「持ってくるわ。」

立ち上がってキッチンからポテチとコーラを取ってきてくれたキムミ。
チャラミだけど、いい嫁になるよ!

って…あれ?何で映画見ることになってんの?

「まあいっか!」
MG「何が?」
「何でもない!あ!私もポテチ食べる!」
MG「はいはい。」

こんなとこ、キリンや親父に見られたら大変だな…。




…え?
いや、いや、いやー!!!

いや、ちょっと待とうか。
うん、落ち着け、私!!!

何この状況!
寝起き一発目にこの顔面は死ぬって!
しかもなんで腕枕!?は!?

…無理だ!落ち着けん!

何で?何で大型犬がここで寝てんの?
家のソファーで?

ってか…まつげなげーな、おい。
寝ててもイケメンかよ…ってそんなこたぁーどうでもよくて!!!

私も一緒に寝てたし!!!ふつーに寝てたし!
嫁入り前の娘が男と一夜を共にするなんて!!!

もう嫁に行けなー…あっ…。
ドスンッ!

「は!?痛っ!」

キムミから離れようとして落ちたわ!

MG「…何うるさい。」

いや、いやいやいやいや!は?
うるさいとかじゃなくて!!!

「大変!変態!」
MG「…誰が?」
「チャラミ!」
MG「いや、お前が俺にもたれかかって寝たから帰れなかったんだからな。お前が悪い。」

…ナンデスッテ?

記憶を遡ってみましょうかね…。

映画見る→ポテチ食べる→コーラ飲む→薬が効いて眠くなる→気合いで映画見る→歯磨く→映画見る→睡魔に負ける…。

「…すっみませんでしたぁ!!!」
MG「容疑が晴れて良かったです。てかだいぶマシになったの?」
「うん、痛いけどなんとか。」
MG「脅威の回復力だな。」

骨折はしてないし、全身筋肉痛みたいな感じで怠いけど、まあ何とかなりそうな感じ。
でも今爆笑したら死ぬ。確実に。

MG「コーヒーある?」
「あるよ、入れたろか?」
MG「うん、じゃあ入れて。アイスアメリカーノ。」
「うぃ〜。」

ヨタヨタと歩いてキッチンに向かう。
コーヒー豆の袋を開ける。

…足りないじゃねーか!
コーヒー豆って確かまた棚の上…。
韓国人はみな巨人族ですか!?棚が高すぎます!!!

「キムミ〜」
MG「ん?」
「届かん。」
MG「チビ。」
「うっせ!」

まだ眠いのかいつもよりのっそりと歩いてくるキムミ。朝からデカいね君は。

MG「何とんの?」
「豆!」
MG「あ、あれか。」
「おい!こら!潰れる!」

私の背後から棚に手を伸ばすから、潰れそうになる。

MG「チビだから大丈夫だろ。はい。」
「チビでも潰れるわ!かむさ。」

コーヒーを入れ、カウンターテーブルに座ってるキムミにコーヒーを渡す。
…何これ、新婚か!!!

「今何時?」
MG「もうそろそろ昼、飯何食う?」
「んーそうだなぁ…ってキムミ!学校は!?」
MG「もう夏休み入るし良くない?」

いいのか?いや私はさすがにこんな体じゃ行けんから休むつもりだったけど…。
まあ、チャラミがそう言うならいっか。

MG「特別にミンギュ様が作ってやるか。」
「え、作れるの?」
MG「うん。いい旦那だろ?」
「そうだな、巨人族だけどって!あ!」

何?と言いながら立ちあがるキムミ。

「私はもう嫁に行けないんだよキムミ。」
MG「は?何でだよ。」
「男と一夜を共にしてしまったからだよ!!!」

キムミはいいさね、チャラミだもん。
入れ食いだもの!

MG「はいはい、そうですね。何食う?」
「ビビンミョン!」
MG「了解ㅋㅋㅋ」

まあ、嫁に行けなくてもいっか。
何とかなる。




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