【06.ハリケーン5号〜MG〜】

高校生になってから早10日。
アイツとエレベーターで会うかもなと思ってたけど、一向に会う気配はない。
本当に同じマンションかよって思い始めてきた。

JH「ミンギュ〜ご飯行こ〜!」
MG「んー、あれスニョンヒョンは?」
JH「ドギョマ迎え行ってる〜、ほら来た。」

前から歩いてくる2人と合流して学食に向かう。
この高校は練習生やアイドルが多くいるから、普通の学校よりは融通も効く。

でも俺ら4人が集まると周りは騒がしくなって、俺らを中心に輪が出来る。
まあ、さすがに同じ事務所でここまで固まる事ないもんな。

食堂に入るとギャーと悲鳴が起こる。
こんなの毎回されたらたまったもんじゃないよ。

MG「いつまでキャーキャー言われんの?」
JH「ずっと。」
HS「慣れなさーい。」

いや、無理。
鬱陶しいなって思えば、どこかで見覚えのある間抜けヅラが目に入った。

…え、アイツもここの高校なの?
しかもリボンの色俺とソクミンと同じって事はタメ?

あ、目合った。バレた…って…

MG「おい!」
DK「ミンギュ?どうかした?」

あいつ今俺と目合ったのに無視してよね?
ガン無視したよね?

HS「ヤー!ミンギュ!どこ行くの!」

俺が歩き出すとキャーキャー騒ぐのに、なまえだけは俺を見ない。
背後に立っても気付いてないのかこいつ…。

「ミンジ〜、これ辛いか食べて感想教えてぷりーず。ミンジ?みんじやー!」

またアホな事言ってんな…ったく。

「え、何?どうし…は?」

なまえの手首を掴み、箸の先の物を食べる。
お、うまい。俺もこれにしよ。

「ちょっ、毒味したのだ…うお!」
MG「相変わらずうっせーな。」

怪訝そうな顔で見上げたなまえは、俺だと気付くと表情を和らげた。

「それ辛い?」
MG「それって?」
「今食べたやつ。」
MG「何お前、辛いのだめなの?」
「うん、ジャパニーズピーポーだからね!」

辛いのだめなんだな。
いいこと聞いた。

なまえの手に持ってる箸を奪い、俺が食ったやつをなまえの口に突っ込んでやった。

「なに、お腹空いたんだったら自分の食べなさっ!…は!?クソ辛いじゃん!これ!ば、水!ちょっと!こら!」

水はもちろん没収。

MG「もっと身長伸ばせチビ。」
「うっせーやい!誰かわしに水を…死ぬ…。」

めっちゃ焦ってるじゃん、うける。
なまえの隣の子が笑いながらなまえに水を渡す。

「ユリ、愛してる。」
MG「キモ!」
「うっせ!お手!」
MG「だから犬じゃねーよ!」

ジフニヒョンが大型犬とか言うから、犬キャラになってんじゃん!

「イケメンもここの学校ですか?」
MG「残念ながらそうですね。」
「やだ、ストーカ…っぐ!ご、ごめんなさい!」

俺のをストーカー扱いしようとしたなまえの頬を潰す。
こいつにこれすんの好きかも、笑

JH「ミンギュヤー!何してんのって、もしかしてこの子?」

ハニヒョンが俺に潰されてるなまえを見て、おかしそうに聞いてきた。

MG「そう。これ。」

メンバーにはこいつの話したからな。

「リアルF4かよ!」
MG「あ?」
「ごめんなさい、なんでもないです。さ、みなさんご飯食べましょ。」

いや、何無かったことみたいにしてんだよ。
ご飯を食べようとするなまえの手をまた掴む。

「何だよイケメン、私の貴重な食事を邪魔しないでおくれ。」
MG「お前何組?」
「セブン。」
MG「ん。」

7組か、教科書忘れたら借りに行こ。

HS「ハリケーンちゃんまたね〜!」

スニョンヒョンが手を振ると、つられて手を振るバカ。
あー、本当バカだアイツ。

JH「いやー、珍しいね。ジフニが言った通りだ。」

ようやく俺らも飯にありつけて、ご飯を食べてるとハニヒョンがニヤニヤしながら俺を見てる。

MG「何が?」
JH「ミンギュがいじり倒す女の子だって。」

俺がいじり倒すのがそんなに珍しい?

MG「珍しい?」
DK「うん。かなり。」

そうなのかな…。

HS「あ、自覚なし?」
MG「全く。ただ、アイツの事見るといじり倒したくなる。何でか分かんないけど。」
DK「可愛いもんね!ハリケーンちゃん!」

は?え?可愛い?

MG「ソクミン、メガネ買おっか。」
JH「え、可愛かったよハリケーンちゃん!俺らにびくともしないし。」
MG「それはあいつがバカなだけです。」

アイツの頭のネジは数本どころか、百本以上ぶっ飛んでそうだもんな。

HS「ジフニが人見知りしなかったぐらいだからね!」
MG「それは俺も後から気付いてちょっとびっくりした!まあ、それだけアイツがバカだってことだよ。」

ま、少しは学校での暇潰しが出来たからいっか。




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