青の瞳に魅入られて


すごく、すごく、大事な人。
最初のきっかけから、今に至るまでとても不思議でドキドキする展開だったけども。



「あ、あの……ユリウス、さん……。」
「ん?どうしたんだ、ニコラ。」



そういえば、聞いたことなかったのかもしれない。
好き、というシンプルで大きな言葉を告げられて、あとは優しく抱きしめられたりする。

そんなことばっかりだけど、ちゃんと聞きたくなった。



「……ユリウスさんは…私の、こと……どう、思いますか…?」
「?大事な人だと思うよ。」



とても、優しく穏やかな音でとう告げてくる。
(いや、その言葉だけでも嬉しいんだけど…そうじゃなくて…その、もっと…)



「じゃ、」
「だが、それだけじゃないな。」



言いかけた言葉を飲み込む様にして、念を押す。
こちらに向けられた表情は、とても、とても、穏やかで、真剣なまなざしだった。

黒ぶちフレームの伊達メガネの奥は、とても真剣な青みがかった目だった。



「愛してるよ。その言葉でも表しきれないくらいに大切な存在だ。」



穏やかな表情で真剣な言葉。
私は、顔の中心が熱くなるのを感じつつ思わず顔を隠そうとするも、その手はユリウスによって阻まれた。



「あ……。ゆ、ユリウス…さ……。」
「ニコラ。君は、どう思っているんだ?」



またもや真剣を帯びた眼差し。
そう、この穏やかで真剣にこちらを見る目がとても好きだ。

流石にこんな瞳で見つめられては、自分には抵抗するつもりもとっくに失われるわけで。
(というか、それ以前に自分には嘘をつくつもりも最初からなかったわけで)

ぽすっと、自ら抱き着くように自分の体温を預けた。



「好きです、ユリウス。」



その一言が、この空間を更にあったかくさせた…そんな気がした。
返答に嬉しそうに笑う目の前の男。

そっと背中に伝わる優しいぬくもりに、ひどく安堵した。





青の瞳に魅入られて
(んー、ユリウスさんに…こうされるの……すごく、いいかも…。)
(ニコラ。せっかく名前で呼んでくれたのに…戻っているな。)