憐れな君にしばしの休息を

「―…ホント。仲の良い姉妹だこと」


放課後、ケイトは手を繋ぐミズノとマリノを見て呟く。

「―良いよね、あの2人」

「なまえ…?」

ケイトは何時の間にか隣で手摺に腕をついて2人を見るなまえに目を向ける。

「あの2人見てると何か和むよね…そう思わない?」

「…さぁ」

「相変わらずクールだねぇ、ケイトは」

なまえは小さく笑って言う。
ケイトは気にした様子もなく再び本に目を戻す。


「…今日にもアインゴットの復元が行われる」

「そうだね。マンティコールには頑張って貰わないと…」

なまえは表情を変える事なく答える。

「…本当は、もうわかってるんじゃないのか?」

「何を?」

ケイトは小さく溜息をつく。

「白々しい…日死の巫女の事に決まっているだろう」


「―知ってるよ」

なまえは2人から目を離し、ケイトを見る。
その顔からは先程までの笑みは消えていた。


「―けど、それを探し出すのはアインゴットのスタードライバーであるマンティコールの仕事だ」

ケイトはふっ、と小さく笑う。

「本当にそれだけか?他にも理由があるんじゃないの?黙っておきたい理由が―」

「黙っておきたい理由はないけど、ほんの少しの時間をあげる理由はある。
でもどうせ今日にもわかる事なんだから、問題は無いでしょ?」

「そうね。貴女が黙っていても問題は無いわ…」


「すぐにわかる事だもの」

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