街の中で
K.「あ、あの……」
「……」
「あの、もし……」
「……?」
「あの、すみません」
「……えっ!? きゃああ!」
「えっ!? す、すみません、すみません!!」
「な、何なのあなた!? ああっ、あっちへ行ってちょうだい!!」
「そ、そんな……! そういう訳にはいきません! どうか、話を聞いてくださいませ……!」
「そんなの、聞く訳ないでしょう!? いきなり他人の家の窓から現れた、変態の話なんて!!」
「へ、変態……!?」
「そうよ、変態よ! 分かったら、早くどっかへ行ってちょうだい!」
「し、しかし、その……!」
「しつこいわね! 言っとくけど私、とっても強いのよ! 小さなエルフーンだからって、私、容赦しないわ!」
「ひっ……! し、失礼しました!」
「分かったなら、さっさとどっかへ行ってしまいなさい!」
「うっ……。そ、それは……」
「ああもう! 本当に怒るわよ! 何なのよあなた!」
「わ、ワタクシの名前は、エルと申します。……お初にお目に掛かります」
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