夢の前で b
Y.*****
「礼殿、礼殿ー!」
「……エル? どうかしましたか」
「礼殿! 今し方、ゼルネアス様の使者より伝令を承りまして……! その内容が、その……!」
「落ち着いて下さい、エル。順を追って説明して頂かなければ……」
「礼殿やカルネ殿の考察は正しかった……! 一刻も早く、彼等へ事態を伝えなければ、彼等自身の精神……いや、生命が危ぶまれます!」
「……それは……。それは一体、どうして? ゼルネアス様は一体、何を……?」
「それがどうやら、暗黒ポケモンのダークライへ、ゼルネアス様直々にお会いになったそうなのです」
「ダークライに……?」
「ええ。礼殿、事の発端は全て、このダークライの仕業でした。ピスカ殿が夢から目覚めず、こんこんと眠り続ける理由も、急激に身体が衰弱し始めた理由も……。そして、別の世界から夢を見ている人間の少女が、存在する理由も……! 今から全てをお話します故、この事をカルネ殿へ。そして早急に、夢の中の……ピスカ殿や、あの人間の少女へ、全てを伝えるべきです。貴方がたは一刻も早く、あの夢から目覚めるべきであると……!!」
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