森の中で b
F.*****
「ゼルネアス様、ゼルネアス様」
「……? ああ、貴方ですか。エル」
「彼の件で進展がありましたので、ご報告致します」
「それはそれは……。ご苦労様です。そして進展とは、一体何なのでしょう?」
「はい。それが、眠っている彼の夢の中へ、入ることが出来たのです」
「……夢の中へ? ……詳しく、聞かせて頂けますか?」
「ええ、もちろんでございます。ですが、まずは彼……ピスカ殿の眠りの状態からお話せねばなりません。如何いたしましょう?」
「構いません。続けて下さい」
「かしこまりました。……ピスカ殿は長らく眠られている状態ですが、その眠りはとても浅い眠りであります。レム睡眠、と呼ばれるものです。この睡眠の時は多くの場合、我々は夢を見ている状態にあるのです」
「……では、彼は×××××年前に眠ってから、ずっと夢を見続けているということですか?」
「はい、そう考えております」
「なるほど。しかし、夢の中へ入るなど……。そんなことが可能なのですか?」
「これは以前から一つの案として話していたのですが……、夢喰いポケモンのムンナ等に力を借りたのであります」
「ムンナ達にですか? 珍しいですね、貴方が他のタイプのポケモンに力添えを願うなど」
「あ、いえ……。そうも言っていられないと思いましたので」
「あら。……ふふ、私は良い心掛けだと思いますよ?」
「……」
「まあ良いではありませんか。続けてください」
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