2.

地面にしゃがみこんで、両手を付けて、早五分。
端から見れば今の私はきっと変質者だが、レントラーへの愛があればそんなの気にならないね。へっ!

「私の電気は逃げたかな〜?」

どこかで聞いたことがある。
静電気でばちっと痛いのは、自分と相手の電気がぶつかり合っているから。
だったら、私の電気を逃がしてしまえばいい。
そしてその電気の逃がし方が、これ。

「壁とか地面とかに両手を当てたら、電気を吸いとってくれるんだって! ばっちゃが言ってた!!」

さてさて、うまくいくかな〜?
そうっと地面から手を離して……。
いざ、参らん。

「とりゃーーー!!」

バチィン!!!

「あだーーー!!!」

だ、ダメだった…。
くっそー!!

「うううん、諦めないぞー!! 次はこれ! じゃんじゃかじゃーん、ゴム手袋〜!」

それを颯爽と両手にはめて……、ふふふふ。
もう、我慢出来ぬわ。
せめてそのもふもふ度が最上級にアップしたたてがみだけでも、もふらせておくれ。

「これぞ、文明の利器!! 科学の力じゃ〜!」

もふっ。
はっ……!!

「これは……!!」

ゴム手袋越しに伝わる感触。
……うわあん、微妙。
ゴムじゃなくて、ナマがいい!! げふんげふん!!
私は調子に乗って、顔面をレントラーの毛並みに押し付けた。
そして、

バチィン!!!

「〜〜〜〜っ!!!」

ちょっと泣いた。


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