地面にしゃがみこんで、両手を付けて、早五分。
端から見れば今の私はきっと変質者だが、レントラーへの愛があればそんなの気にならないね。へっ!
「私の電気は逃げたかな〜?」
どこかで聞いたことがある。
静電気でばちっと痛いのは、自分と相手の電気がぶつかり合っているから。
だったら、私の電気を逃がしてしまえばいい。
そしてその電気の逃がし方が、これ。
「壁とか地面とかに両手を当てたら、電気を吸いとってくれるんだって! ばっちゃが言ってた!!」
さてさて、うまくいくかな〜?
そうっと地面から手を離して……。
いざ、参らん。
「とりゃーーー!!」
バチィン!!!
「あだーーー!!!」
だ、ダメだった…。
くっそー!!
「うううん、諦めないぞー!! 次はこれ! じゃんじゃかじゃーん、ゴム手袋〜!」
それを颯爽と両手にはめて……、ふふふふ。
もう、我慢出来ぬわ。
せめてそのもふもふ度が最上級にアップしたたてがみだけでも、もふらせておくれ。
「これぞ、文明の利器!! 科学の力じゃ〜!」
もふっ。
はっ……!!
「これは……!!」
ゴム手袋越しに伝わる感触。
……うわあん、微妙。
ゴムじゃなくて、ナマがいい!! げふんげふん!!
私は調子に乗って、顔面をレントラーの毛並みに押し付けた。
そして、
バチィン!!!
「〜〜〜〜っ!!!」
ちょっと泣いた。
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