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巻き込まれ系男子【学園編】
ルームメイトは×××
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新生活


「ごめんね。変なものを見せちゃって」

それは数時間前にまで遡る。
期待に胸を踊らせていた僕は、両親の涙に見送られて北海道の家を出た。
早朝にも関わらず、まだ僅かに雪が残った駅の構内には僕の数少ない友達が集まってくれいて、

『半田、元気でな。面倒臭がらずにLINEででもいいから近況報告しろよ』

まるで古い映画に出て来るような列車での旅立ちのシーンが繰り広げられた。
その列車に乗って二時間弱でようやく飛行場に着き、そこから飛行機で東京へ。
なんとか東学園高校の学生寮に辿り着いた時には、太陽はもうほとんど真上に昇ってしまっていた。

ドキドキしながら廊下を進み、まずは寮長とスタッフさんに挨拶してから自室に向かう。
自室の前で軽く深呼吸をして、

――コンコン。

ドアをノックした。

(……ん?いないのかな)

返事がなかったからドアを開けたら、

『ゃぁっっ。イッちゃ……』
『!!!!』

二段ベッドの下の段の柵に手を突いた小柄の少年の背中に覆いかぶさり、腰を振っていた先輩らしきイケメンとばっちり目が合ってしまったのだ。


「え、えっと。僕こそごめん。邪魔しちゃって」

なんて言ったらいいのかわからなくて、慌ててそう言って首を振る。

「その、いいの?彼氏さん。帰っちゃったけど」
「うん。気にしないで。それに彼氏じゃないし」

そう言われたから、軽いパニックに陥ってしまった。
彼氏じゃないって……、もしかして、この可愛いルームメイトは小悪魔ビッチ?
そしたら、

「黒須(くろす)先輩は生徒会長なんだ」
「生徒会長……」

ああ、なるほど。そう言えば少し主張が強そうな顔とか、見るからに生徒会長って感じの人だったな。

「んで、僕は単なる黒須先輩のファンクラブの会員」

ルームメイトはそう言うと、照れ臭そうにはにかんだ。


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