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巻き込まれ系男子【学園編】
ルームメイトは×××
[3/3]
学生寮


(えっと、ちょっと待って。ファンクラブってことは……、親衛隊?)

ふとそんな邪(よこしま)な疑問が頭を掠める。
俺様生徒会長に帰属する親衛隊長って方式が頭を過(よ)ぎった。

わ、どうしよう。
胸がドキドキして来たよ。

実は僕は俗に言うところの腐男子ってやつで、東学園高校がBLで言うところの王道学園に一番近いからって理由で進学先に決めていたりする。
北海道の片田舎を出たいって気持ちもあったし、都会の暮らしに憧れてもいたけど。

実際に僕が進学したこの東学園高校は中高一貫の進学校で、学生寮のある男子校でもあった。
ただ、全寮制じゃなくてエスカレーター組の生徒の大半は一様に、高級車の送迎付きで自宅から通学していてる。

主に学生寮で生活しているのは東京都外から進学した生徒で、あとは生徒会役員も寮で生活している。
表向きはいつでも集まって会議をしたり出来るからで、実際には学生寮に暮らす生徒たちのご褒美のようになっているようだった。

学生寮と言っても王道の学園とは程遠くて、学生寮の二人部屋のベッドは二段ベッドだし、部屋には簡易シャワーとトイレは備え付けてあるけど、お風呂は大浴場で十数人ずつが順番に入る。
朝食は全員で食堂でとるし、キッチンは各部屋にはなくて、誰もがいつでも利用出来る共同キッチンが一つ。
洗濯機なんかも共同のものを皆で交代で使うし、なんならコインランドリーも近場にある。

部屋は俗に言うワンルームタイプで、二段ベッドや本棚が間仕切りになっている。
他にはテレビと二人掛けのソファーがあり、わりとこじんまりとした造りだ。

ベッドは僕が上の段を、ルームメイトの青井君が下の段を使うことになった。
寝床に上がって寝転んでみたら、完全に僕一人の領域になる。
子供の頃はお兄ちゃんと同じ部屋で、その時も僕が上の段を使っていた。
なんとなく懐かしく思いながら、僕は身を起こして部屋の中を見渡した。

居心地がすごくよくて、まるで実家の自分の部屋にいるみたいだ。
思い描いていたのとは全然違うけど、そこは脳内で変換してしまおう。
生徒会長のファンクラブは親衛隊で、きっと青井君は会長のお気に入りだ。
僕は平凡腐男子で、チワワで小悪魔(まだよく知らないけど)なルームメイトがいて。

それにしても会長、さっき僕と目が合ったのにエッチをやめなかったな。
てか、あの生々しさはトラウマレベルで、やっぱBLは妄想の中だけに限るかも。
同性愛に偏見があるわけじゃ決してないけど、僕には少し刺激が強すぎた。
妄想と現実の区別はしっかりつけてるつもりだったけど、さっきの場面は少しあれすぎる。

こっそり妄想をするためにここに来たけど、まさか本当にあんな出来事があるなんて。
この時の僕は青井君と会長のことが気になりすぎて、自分がどうなるかなんて知るよしもなかった。


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