「美人なんですか?」
反応が遅れたからだろうか、彼女ですよ、と付け足される
「いや? ふつうかな」
その返答が意外だったのか、「ええー」と声をあげられた
「そんな風に言っちゃいます?美人って言うもんじゃないですか、こういうときは」
「そうか?」
「そうですよ」
もう、っと少し頬を膨らませられたら、こちらが引き下がるしかない
自分のことを言われたわけでもないのに、何をむくれているのか
「ああ、いや、でも……」
――おれが隣に立つと、ものすごく美人だ
「……惚気?」
「笑顔がかわいいって意味だ」
あとがき