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――30XX年
文明はさまざまな形で進化を遂げ、人類にも力が備わった。
ある者は剣を持ち、国外に蔓延る"人類ではないもの"を狩り、資金に当てた。
ある者は学びを経て人智を超えた力を得た。
それでも、人間たちは心を通わせ、弱きものを助け、つながっていた。
大陸には3つの国がある。
水の都、レイス王国。
豊富な資源を持ち、自然の力によって豊かに成長した国。大陸の中では唯一木々や花々、純度の高い水などがあり、それぞれに輸出している。
国を統治するのは麗しい皇女。品の良い見た目に反して幼い頃から騎士の道を志していたそうだ。城には鍛錬の積まれた騎士たちが多くおり、王国を守っている。
文明の国、帝都ダムルブルク。
最も文明が発展した国で、その足元には国民が住みやすくなるように開発されたエネルギータンクが埋まっているという話だ。空中には複数のモニター、移動手段に近未来型バイクが採用され、今も進化を続けている。
気難しいが国民愛のある王が率いるのは圧倒的戦力の部隊。他国には無い武器や戦術を学びに来る志願者が後を経たない。
砂漠に咲く薔薇、リンドール王国。
隣国に比べて文明も戦力も劣るが、人々がそれぞれ自分の足で地に立ち、生きる国。
王と王妃も寛大な方で、よく下町に出ては国民の声に耳を傾けた。子にも恵まれ、王妃の心優しさを受け継いだ第一王女とお転婆だが愛らしい第二王女もよく国民の前に姿を現した。
とにかく手を取り合って、笑いの絶えない温かなこの国には観光客や移住民も多い。
3つの国は、その国同士が力を合わせて人々を統治していた。
はずだった。
「三千年戦争」と銘打って大陸を揺らした事件は、多くの犠牲者を出した。
圧倒的軍事力を誇るダムルブルクが、ある日突然2つの国を侵攻したのだ。
レイス王国は、部隊"百合の双剣"を筆頭に鍛錬の積まれた騎士たちを揃え、ダムルブルク兵を迎え撃った。
初めは劣勢であったレイス国軍も、流石の軍事力で見事跳ね返し、多くの犠牲を払いながらも事なきを得る。
しかし、リンドールは歯が立たず、事態は深刻化するばかり。
一夜にして国は戦場と化し、国民は戦わずして重傷を負った。
そして、王妃と第一王女がダムルブルク兵により暗殺される。
ついには国王がダムルブルク王へ降伏宣言をして捕虜として連れ去られ、残された第二王女は行方をくらますのだった。
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