「ど、どうしたのユウナちゃん…」
「顔色があまり優れないな」
「…ご、ごめんなさい二日酔いです」
返答が返答なだけに、無意識に声も小さくなった。
さらには、目線を泳がせたものだからネジとテンテンから訝しげな視線をいただいた。
いやもうほんとすいません。
今日はネジとテンテンとわたしの三人一組で里外任務の日。
わたしは特別上忍という肩書きだけれど、ほんとに肩書きだけで実際は上忍レベルだ。
だから例外で里外任務にもよく借りだされる。
といっても、事情をぜんぶ知っているナルトが火影になってからだけど。
まあぶっちゃけ職場で働いてるとシカマルに会う確率高くなるから、今日、任務が入っててよかった。
今日だけは絶対会えない。
幸いどうあがいても今日の任務は1日かかる。
「大丈夫なのか?」
「ああ、任務には支障ない程度ですから」
「違う」
「はい?」
「おまえ泣いたんじゃないか」
ネジがわたしの目を指差しながら「すごい腫れてる」と眉を寄せながら言った。
わたしはそれに苦笑しかできない。
「あー、わたし酔うと泣き上戸になっちゃうやつで、ほら、わたしこの間振られたじゃないですか」
「…」
「それ思い出しちゃって昨日も大泣きですよー」
「あーあなたたちラブラブだったって聞いたしねー」
「ちょ、テンテンさん!ぐさっと言いますね!」
ネジはまだ訝しげな表情をしていたけど、見ないフリ見ないフリ。
正直あんなに泣いたけど、酔いが完全に醒めた頭で考えてみたら、何で泣いてるの?って話だ。
元々わたしは振られたばっかりの傷心の身で、たまたまそこでシカマルとのトラブルがあって。
たったそれだけ、それだけなのだ。
冷静になった今朝、そう考えてすごくすごく落ち込んだ。
こんな流されやすいから好きな男に振られるんだろうなとか。
昨日のわたしの態度は最悪だったなとか。
シカマルとは同性みたいに仲が良かったから、まさか女として見られてたかもというのがちょっと嬉しかった、だとか。
ワンチャンあるんじゃない、だとか。
いい大人なのに子供のままの自分の思考に、行動に、心底、ガッカリしたのだ。
シカマルは良い奴だ。
でもそれは友達として。
決して、恋として見てはいなかったでしょう?
こんな、子供の恋心のような浮ついた気持ちに付き合わせてはいけない。
シカマルにきちんと謝ろう。
きっとシカマルからしたら、訳わからないことを怒鳴られて、怒っているに違いない。
謝って、笑いあって、罵りあって、そしたらきっとまた元通り
の、はず…。
はあ、とため息を出すとネジにまた「本当に大丈夫か?」と心配されたから、笑って今回の任務の詳細が書かれた依頼書を出した。
「では、もう一度今回の任務の説明を…」
おとなにならなきゃ
一旦アイツのことは置いておこう。
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