クチナシズム 08



(ハジメ)「うひ〜〜、これ来て3日も合宿しろってのかよ!マジで刑務所じゃねーか!」



配られた名札に名前を書いて、其れを上着の左上に貼り付けながら文句を言う一。



「刑務所風なら、白と黒の縞々(シマシマ)模様のボーダー服が良いんだよ(´-ω-`;)」


(ハジメ)「確かに。無地のこんなダサイジャージよりか、ボーダーの囚人服のがマシだよなー(´=Д=`;)」


(?)「フン!アンタ等、新入りね」


(ハジメ・##NAME1##)「「へ?」」



2人でジャージに文句を付けて居ると、見下した感を満載に含んだ、遠慮無しのハッキリとした謗(ソシ)り言葉を吐き出す女の声が入り込んで来た。



(カイドウ)「アッタマ悪そう!」


「うっわ、性格超→悪そう!(゚ロ゚)」



高笑いが似合いそうな歪んだ口元に、平気で相手を軽んじて見縊(ミク)びり蔑視(ベッシ)する眼差し。そして、見事なまでの尊大な冷笑と失笑と嘲笑を露わにした表情をする海堂。

そんな≪お見事さ≫を披露しながら堂々と登場した海堂に、気分を悪くするより先に、ついつい驚き、感心してしまった##NAME1##は、其の唖然とした表情の侭、

反射的に、海堂に負けない位にずけずけと、ざっくばらんに、単刀直入に思った通りの感想を、率直に本人へと返した。


其の##NAME1##の返答の発言に、海堂の雰囲気は変わった。相手を見下し、優越感に浸って居る様な雰囲気から、今にもヒステリックを起こしそうな冷たく危うい雰囲気になった。

そして、只でさえキツそうな印象を与える容姿を、眉根を思いっ切り釣り上げたり、目を細めて思いっ切り睨み付ける様にして、更にキツイ顔立ちにさせた。



「はーちゃん×2!(゚ロ゚*)」


(ハジメ)「あ?あんだよ??」


「此ん子(此の子)絶対周りから顰蹙(ヒンシュク)買う悪評さくさくな子タイプだよね!」


(ハジメ)「;*∵ゞ(;゚;ж;゚; )ブッ!!ちょ、##NAME1##!おまっ;;(お前っ;;)」


「そんで、煙たがられて仲間外れにされるか、進んで苛めっ子リーダーになるかのどちらかのポジ(ポジション)になるタイプだよね!」



しかしそんな危ない雰囲気の海堂に気付かず、未だ感心したままに思った通りの事を口に出して行くSKY(スカイ=スーパー空気読めない)な##NAME1##。



(ハジメ)「そーゆーお前は空気読め無さ過ぎてブーイングを受けて仲間外れにされるタイプだよ;;」



自分も結構、遠慮なくずけずけと物事を言う方だが、自分よりも遥か斜め上空を行く程、失礼な発言を無遠慮に無邪気に言う妹に、此の侭では行かん;と危機を感じた一は、兄として、

クイクイッと、上着の裾を軽く引っ張りながら話しかけて来る妹に、其処がお前の残念で悪い所だよ。と、咎める様な言葉と、其の短所は直せよ、的な悟らせる様な視線を早々に返す。


自覚有りの悪意満載で無礼千万な事をずけずけと人が中々言えない事を言って退(ノ)ける海堂と、自覚無しで悪意皆無だが失礼千万な発言をずけずけと言う##NAME1##。

自覚なしの方が性質が悪いだの、悪意の有る方が性質が悪いだのと云うが、結局そんな比較は似たり寄ったりで、団栗(ドングリ)の背比べや五十歩百歩に等しい。

何故なら、発言した人の気持ちに少しの違いは有っても、言った台詞の意味は本質的には同じであるからだ。(つまり、失礼な事を言われた方は、どちらであっても気分は良く無いと云う事。)

自覚や悪意云々(ウンヌン)を抜きにして、遠慮無さに関して物を言うのなら、##NAME1##と海堂は一緒。共通点なのかもしれない。ある意味でイイ勝負?なのだろう;;と、一は思った。



(ハジメ)「にしても、なんなんだ?この女…い…いきなり御挨拶だな。」



##NAME1##を咎め、上記の様な結論に至った所で、一は改めて海堂に言われた侮辱の発言を思い出し、少々たじろぎながら、ムッ、と不機嫌になる。






優先順位

(ハジメ)「全く、美雪の奴はホントによ〜…」



『美雪』其れが、はーちゃんの口癖。

『美雪』は女の子の名前。


『美雪』は私達双子と三つ子みたいに育った幼馴染みの子。

『美雪』と、はーちゃんは呼び捨てで、私は『みーちゃん』と愛称で呼んで居る。


『みーちゃん』は、お姉ちゃんみたいな存在。私のもう1人の兄妹。

『みーちゃん』は、とっても可愛くて、綺麗で、しっかり者で、頭も良くて、私は大好きだ。


私が大好きなのだから、はーちゃんも…



「みーちゃんが大好きなんだよね、はーちゃんも」


(ハジメ)「ブッ(〃;゚;ж;゚;)゙;`;:゙;;゚!!いいいいきなり何を言い出すンだ!?つーか俺の話、ちゃんと聞いてたくゎあ!!?『美雪は、しょーもねぇ』って言ったんだぞッ;;」


「……(- -)」



『い』連呼してるし、『ン』の声が裏返ってるし、『聞いてたか』が『くゎあ』ってなってるし、明らかにキョドってるし。

そもそも私は敬愛の意味で大好きっつったのに、恋愛の意味で捉えてるし…我が兄ながら、分かりやす過ぎである。


『も』って付けたじゃんね、私。それなのに恋愛風に捉えるなんて、私が≪百合(ReZuBiAN)≫になっちゃうじゃんよ!!;

みーちゃんの話題になると、すぐこれだ。100%の確率で、はーちゃんは馬鹿になる。思春期真っ只中の御惚気(オノロケ)さんになる。





命令と云う名の指示を受けた警察官達が動く。

一が2人の警官に両脇から、がしっと捕まり、部屋から追い出されそうになる。##NAME1##にも警官が、そくささと近付いて来て捕まりそうになる。

##NAME1##は慌てて草太の背中に回り込み、草太を盾とするが、草太がさっと横に逃げてしまい、盾がなくなる。



「あぁ、裏切り者Σ( ̄□ ̄;)」


(ソウタ)「俺を盾にするな!;」



警察官の手が、##NAME1##に向かって伸び来る…



「ヾ(・ω・`;)ノぁばばばばばっ!」



慌てる##NAME1##は、警官の手から逃れる為に、とっさに体制を低くし、其の侭(ママ)、警官の横側に、ばっ!と倒れる様に飛び込む。

其の御蔭(オカゲ)で警官の手からは逃れられたものの、此の侭では見事にスライディングをかましてしまい、床で滑った体が痛くなってしまうだろう。

そんなスライディングの痛さから逃れる為…なのだろうか?

体が床に着く前に、##NAME1##は反射的に両手を突き出して、ダンッ!と其の両手を床に叩き付ける様に押し付けて、##NAME1##の体は前転を繰り出して居た。



(ミユキ)「きゃぁ!!///;;」


(男子一同)「「「「Σ!///」」」」



そうして飛び出し…いや、繰り出した前転をした先には、美雪が立って居た。

突っ込んで来る##NAME1##を、寸での所で横に避けてかわす美雪。


だが、惜しくも完璧には避け切れず、其の際、前転する##NAME1##の足が、美雪のスカートを蹴り上げる様に捲ってしまった。

美雪が恥じらいの声を上げながらも、スカートを急いで抑える。


しかし、周りの男子達の反応から察するに、##NAME1##との激突は避けられても、羞恥な格好(PANTIRA☆)を防ぐ事は出来なかった様だ。(ナイスだ##NAME1##! by男子一同)

あ、因みに##NAME1##はスパッツ派なので大丈夫でした。大胆なオープン破廉恥を晒さずに済みました。(サービス精神ねぇよな。 by一)(うん、ちょっと黙ろうか、はーちゃん by##NAME1##)


しかし、変に勢いを付けたまま前転をしてしまった##NAME1##に関しては、美雪にぶつかって止まる事が出来なかったので、更にもう1回、前転をする破目になってしまった。

2回も固い床の上で強い前転をしてしまい、其の後(ノチ)、其の転がった先の直線状に立って居た男の人の足に額(ヒタイ)を思いっきり、ぶつけて、漸(ヨウヤ)く止まる事が出来たのだが、

固い床で勢いの付いた前転を2回した其の痛みプラス、額を誰かの足にぶつけた痛みに苦しまねばならなかった。(まぁ、其の御蔭で二回の前転だけで終わったのだが…)



「ふぐぐ…うぐぬぁ〜〜〜(/Д\;)イタイ!」


(一同)「「「「……………。。。」」」」



其の場に尻餅をついたまま、1番痛みを訴える頭の天辺(テッペン)らへんを両手で押さえ、痛みに苦しむ##NAME1##。

其の一連の経緯(イキサツ)を茫然と見て居た一同は呆気にとられ、固まったまま、##NAME1##を凝視して居た。

##NAME1##を捕まえようとした警官や、一を引き摺り出そうとしていた警察官でさえ、動きを止めて悶える##NAME1##を唖然と見て居た。

痛みに耐える様に体を震わす##NAME1##以外、全員が固まる中、最初に我に返って行動したのが、##NAME1##の前に立つ人物。##NAME1##が足にぶつかってしまった被害者だった。



(?)「大丈夫かね?」



屈(カガ)んで##NAME1##に手を差し出す男性。其の手を見て、手を差し出した人の顔を頭を抑えながら痛さのせいで涙目になった情けない顔で、そろそろと見上げる##NAME1##。

そうして視界に其れなりのアップで入って来たのは、ゴムマスクを頭からスッポリ被った男性だった。



「ぼぎゃぁ!?(゚□゚ノ;)ノホラー!??」



それに驚いて上半身を反射的に後ろへと倒す…しかしコレも勢い良くやったせいで、そのまま後ろに倒れ込む事になってしまい、今度は後頭部と背中を床にぶつける破目になってしまった。

流石に今度の痛みは耐えられず、倒れた状態のまま後頭部を抑えつけ、ゴロゴロと左右に転がる##NAME1##



「い゙ッづぅあぁあーッッ!!!⊂(×□×⊂⌒~⊃×□×)⊃」


(?)「………;」



そんな##NAME1##に、折角、我を取り戻したというのに、再度固まってしまう被害者



(一同)「「「「……………;;;」」」」



其れプラス、更に長く固まる事になってしまった一同。



(ハジメ)「と、とにかく、これはマジシャンズセレクトなんだよ!」



次に我に返ったのは一で、彼は気を取り直しながら推理を再開し出す。



(ソウタ)「全く、お前は何やってんだよ;」



一が推理を始める中、其れを邪魔しないよう、草太が##NAME1##に駆け寄り小さく呆れた声を掛けながら、ぶつけた中でもそんなに痛く無いであろう額を優しく撫でながら慰める。



「皆さん、マットレスがない所で、でんぐり返り等の器械運動をしない様、気を付けましょう(ノд・。)グスン」


(ソウタ)「でんぐり返りって、その歳になっていう言い方じゃないだろ;;小さい子じゃあるまいし;普通に、前転って言えよ。まぁ、お前がやったのは飛び込み前転みたいなもんだったけど…。」


「痛いよーー( ノω-、)クスン」



何て会話をしていると…



(ケンモチ)「バカモーン!!」



馬鹿デカイ怒号が耳に突入して来た。



「ぬわッ!?Σ(ノ゚Д゚;)ノ」


(ソウタ)「ぅわッ;;」



その大声にビックリしてビクッ!と肩を揺らす2人。

##NAME1##に関しては驚いたりする事があると、咄嗟(トッサ)に何かに掴(ツカ)まる癖があるので、今回も其れが発動してしまい、ガシッ!と身近にあったモノにしがみ付いてしまった。



「…ぬ?」



其れに気付いて、ウッカリ、自分が何にしがみ付いたのかと思い、手が掴んで居るモノを見上げる。

…そして先程同様、ローアングル(低い視点から仰角気味に撮影するカメラの撮影技法。高所からの視点に比べ撮影対象の人物が良く浮き上がる手法でもある)で視界に入るゴムマスクの男性。



「デジャヴ!!?( ̄□ ̄||ノ)ノ」 



正(マサ)に其の通りで、驚きで男性の服にしがみ付いてしまった手を放し、不気味なゴムマスクの男から距離を取ろうと、後ろへと上体を傾ける。

そして又(マタ)もや勢いを付け過ぎたせいで、そのまま倒れて頭をぶつけそうになる。

慌てて横に居る草太が片手を##NAME1##が倒れ込んで来る背中の後ろに突き出して受け止めようとする…が、其れより早く、ゴムマスクの男性が腕を##NAME1##の背中へと回し、支える。



(アカオ)「大丈夫かね?」



そして先程、##NAME1##が足にぶつかった時と同じ言葉を掛ける。そして、傾きかけて居た##NAME1##の上体を起こして、頭を撫でるゴムマスクの男性



(アカオ)「フッ…そそっかしい子だね。」


「………!」



二、三回、頭をゆっくり撫でられる。其れに対して、##NAME1##は何かに気付いた様に、目を丸く見開き、小さく笑ったゴムマスクの男を凝視する。

そして、のろのろと片手を男性のゴムマスクへと伸ばす…が、



「Σ( ̄□ ̄;)ハッ!」



我に返って、思わず伸びてしまった手を、途中でピタリと止め、手を降ろす。



「…………ジー(゚д゚`)」



そして少し間を開けて、ゴムマスクの男性を見つめた後、上体を、のそり、のそり、と傾けて左右横からゴムマスクの男を見始める。



(ソウタ)「…何がしたいんだ?お前は(-_-;;)」



不可解な行動を取り始める##NAME1##に草太はガックリと肩を落とし、脱力する。

しかし、そんな草太に御構い無しに、今度はピョコピョコと上体を上下させて、ゴムマスクの男性を今度は上から見ようとし出す。

そんな##NAME1##の不可解な行動に困り果てて居ると、一通り推理が済んだ一が近付いて来て、##NAME1##の襟首を掴んで、首が絞(シマ)まらない程度に、ぐいっと引っ張る。

引っ張られた##NAME1##は、ゴムマスクの男性から視線を外して、後ろに来た一に視線を移す。



「う?」


(ハジメ)「こーらっ!なぁーに、遊んでんだよ。人がカッコ良ーく推理してる時に」


(ソウタ)「カッコ良く?」


(ミユキ)「そんなジロジロ見ちゃ失礼でしょ?##NAME1##ちゃん。ほら、赤尾先生も困ってるわよ。」


「あーー…(o´・ω・`o;)オロオロ」


(ソウタ)「??」


(ハジメ)「んな事より、とっとと帰ろーぜ!オッサンが送ってくれるってーからよ〜」


(ケンモチ)「バカモンッ、俺ぁ此れから仕事だっつーの!;」


(ハジメ)「良いじゃんかよーケチケチすんなって〜…」



騒ぎ出した皆を見ながら、##NAME1##は戸惑った表情で、落ち着きがなかった。そして振り返って、再びゴムマスクの男性、赤尾先生を見ようとする事も…しなかった。







And that's all・・・?
(それでおしまい・・・?)



××ATOGAKI××
(懺悔と言う名の白状場)



うわぁ。.:*・゜(n‘Д‘)η゚・*:.。1日で1話出来たのって…何年振りだろう?…||i|i orz |i|i|ズゥーン↓↓

そして小ネタとして書いて居た筈が長編1話分の長さになると云う、相変わらずの愚駄愚駄マジックww


そして実は更に2つ分の小ネタを考えて居たのだが、コレに力を費やしてしまって消化出来なかった…二度目のorz




- 9 -

*前次#


ページ:








解せぬ花