無の三拍子 (経過)




魔女にならない為にはどうするか?

そんなの決まってる。私を魔女にしようとする、パパの魔の手から逃げる事だ。

そう思った私は、ロンドンに到着した矢先に、トイレと嘘を付き、トイレの窓から、外へと脱出して、パパから逃げた。

そうして、遠く遠くへ、パパから離れる為に、逃れる為に、我武者羅に走り続けた…――――。



「ハァ…ハァ…ゼー……さて、此れからどうしようか?つーか…此処は何処やねん;;」



固い地面を蹴っていた足を止め、息を整えながら、賑やかで古めかしいロンドンの街並みを見上げながら呟く。



「まぁ、何処にしたって、まずはロンドン脱出だよね!早くしないとコアルパパが来る!!((;゚Д゚)ガクガクブルブル」



頭の中で『く〜〜る♪きっとくる〜♪きっとくる〜♪』と、バラエティー番組で良く流れる歌が、何度も何度もリピート再生され続ける。

其の曲をサウンドトラックにして流れる映像は、ホラー且つ、最悪なイメージ映像。


見つかった時の、パパの、閻魔大王も裸足で逃げ出す事、間違い無し!!の、あの酷く恐ろしい般若顔…。

そして、捕まった後の強制連行と説教を想像して、((((;≡д≡;i))))ヵ゙タヵ゙タjj...と、身を震わせる。



「よっし、よっし、落ち付け私!まずは状況を整理するんだ!」




Q:此処は何処?

A:紳士の国、イギリス。

kwsk:紳士淑女。紅茶。伝統。シェイクスピア。パンク。ロック。サッカー。フィッシュアンドチップス。海賊。妖精。幽霊。魔術。




「…ん?魔術?……魔女の国だッ!!(ノ)゚Д。(ヽ)Oh!NO!」



なんてこった!既に魔女の国に踏み行って居たとはッ…!!



「おおおおお、落ち付け!餅搗け!まだ、まだ大丈夫だ!!」(←何が?)




Q:行き先の希望は?

A:武士の国、日本!

kwsk:武士。忍者。大和魂。大和撫子。和風。不思議な宗教の数々。八百万の神々とか。神社。緑茶。寿司。日本ブランド。テクノロジー。医療とか機械技術とか。二次元愛好家。




「日本が世界イチイイィィィィ!!」



そして、何より、私の故郷だ。



「Σ(゚Д゚*)ハッ!つい、愛国心の叫びが出ちゃった。」




Q:イギリスから日本に帰るまでの御金は?ある?ない?

A:無い。

kwsk:駄菓子セットが、1セット買えちゃうゾ☆彡




「il||li _| ̄|○ il||li ズゥゥゥゥン...」









魔女と聞いて2日目の夢…


赤子を連れ去る私。

娘の髪を切り落とし、荒野へと放逐する私。

王子を罵しり追い詰めて塔から身投げさせる私。



「Σガバリッ(ヽll ̄□)/≪ラプンツェルの魔女も嫌ぁああアアッ!!!人攫いや幽閉とかヤンデレ犯罪行為も、陰険でヒステリックな苛めっ子趣味も持ち合わせておらんちゅーねんッ(♯;`Д´)」





魔女と聞いて3日目の夢…


森で彷徨う兄妹をお菓子の家へと招待する私。

兄を大きな鳥籠に放り込んで、妹を扱き使う私。

炎が轟々と燃えるパン焼きかまどに閉じ込められ、焼け死んだ私。



「Σガバリッ(ヽll ̄□)/≪ヘンゼルとグレーテルの丸焼き魔女も嫌ぁああアアッ!!!…お菓子の家は魅力的だけれどもっ(@ ̄¬ ̄@)ジュルリ」





魔女と聞いて4日目の夢…


薬の対価に人魚の声を奪う私。

ナイフの対価に人魚達の髪を奪う私。

殺人の教唆、自殺に見せかけた殺人者の私。



「Σガバリッ(ヽll ̄□)/≪人魚姫の魔女も嫌ぁああアアッ!!!…人魚姫死なないでぇええっゥゎ━。゚(゚´Д`*゚)゚。━ン!!!」





魔女と聞いて5日目の夢…


13人目の魔女として赤子の姫に呪いを掛ける私。

老婆に変装し、糸紡ぎの針で姫を眠らせてしまう私。

竜に変わって王子に襲い掛かり、剣で倒され死んでしまった私。



「Σガバリッ(ヽll ̄□)/≪眠れる森の美女の魔女も嫌ぁああアアッ!!!…そもそも誕生パーティーに呼ばれなかっただけで呪詛?とか、どんだけやねん!!!Σ\( ̄ロ ̄lll)」





魔女と聞いて6日目の夢…


まっ黒な人と、真っ青な人と、真っ赤な人と、私が居る家。

容赦なく、娘を木の棒に変えてしまった私。

躊躇なく、其の棒を竈の火にくべて嬉しそうに笑った私。



「Σガバリッ(ヽll ̄□)/≪トゥルーデおばさんも嫌ぁああアアッ!!!…超短いストーリーの癖に無残なバッドエンド!怖ェよ怖ェよ超恐いッ!!!((((;゙゚'ω゚'))))ガクガクブルブルガタブル」




そうして、7日目の朝を迎えた。

唐突の事実と悪夢に魘されながら、其れでもしっかりと言い付け通りに引越しの支度をして、大人しくパパの後を付いて行く私は偉いと思う。(誰か褒めて←)

飛行機に乗り、2、3時間経った所で、睡魔が襲って来て、勝てずに其の侭、寝てしまった…ら、案の定、夢を見た。




7日目の、今日の悪夢だ。


聖女と大天使の≪声≫を聞いた私。

孤独な戦いを強いられ、監禁された私。

異端者として死刑を宣告され、火刑に処された私。

其の挙げ句の果てに、死しても尚、女性としての屈辱も受けた私。



「―――――――ッ!!!!!!!!」



自分がジャンヌ・ダルクになった夢から、目が覚めると、私は泣いて居た。静かに、涙を零して居た。

涙を零す私の隣には、悪夢等と無縁の様に健やかに寝息を立てて眠って居るパパの姿が視界の端で、少し、暈(ボ)やけながらも、見えた。


幸い、私の周りの人達は、寝てたり、本に夢中だったりして居たらしく、私の泣き顔を見た人は居なかった。

誰かに見られない内に、慌てて、服の袖やら手の甲やらで、目元の、顔の涙を拭う。



そうして、涙を拭いながら、私は、決めた。

心の中で、強く、強く、固く、頑なに、決心を、した。





魔 女 に は な ら な い 。









And that's all・・・?
(それでおしまい・・・?)



××ATOGAKI××
(懺悔と言う名の白状場)



今回の御話の作成にあたって、寓話の御勉強をしました。

御伽噺って、大まかな粗筋しか記憶に残ってなかったから、楽しかったけど、目疲れが辛い(苦笑)


そう言えば、トゥルーデおばさんの童話は今回、調べて知ったんですが…凄い印象に残りますね。

始まったかと思うと、いきなりクライマックスになるし、黒・青・赤い人と意味不明だし、娘がストンと無残に殺されるし…素直に、ぞっとしました(^ω^;lll)







「パパ!」


(コアル)「あ?」


「全部英語で分かんない」


(コアル)「………。」



日本に居を構えた最大の理由はコレだった。

馴染めるかどうかの適応能力もそうなのだが、1番の理由は言語の理解能力。コミュニケーションの事に関してだ。


最初の数年の旅先で、足を踏み入れた国々の言葉を教えたりしたのだが、どれもテンで駄目だったのだ。

スワヒリ語やロシア語やイタリア語やギリシャ語や中国語やビスラマ語やケチュア語等その他諸々に加え、世界一、簡単な言語と言われてる英語なんかも、見事に全滅。


其の理解力の低さと記憶力の悪さには、此の大馬鹿に理解出来る言語は此の地球上には存在しないのでは…?と懸念を覚えた位だった。

意志での伝達方法に、身振り手振りのジェスチャーと、先天性の蛇語だけでは、無理がある。どうしようかと頭を抱えたくなった其の時、コイツの容姿を見て、ある考えが思い当たった。


そして其の考えは的中した。

やっぱ東洋(高い確率で日本人)の血が流れてるのか、世界一、難しい言語なんて言われる日本語は平仮名から漢字までスラスラとマスターしやがった。

多少なりとも西洋の血は流れて居るだろうに、日本語以外は全滅とは…こんなんでホグワーツで生活…特にコミュニケーションや授業は大丈夫だろうか?



(コアル)「##NAME1##、お前は9月からホグワーツ魔法魔術学校に入学が決まった」


「ん?魔法??」


(コアル)「お前は、魔女だ。」


「……魔女??」


(コアル)「ホグワーツ魔法魔術学校はイギリスにある。ついでに言うと、俺がお前を引き取った場所だ。」


「………………( ´゚д゚`)」


(コアル)「おい、聞いてんのか?」


「ポカーーーーーーー(0Д0)ーン」
















鳥のような男コアルは、鳥の巣を乗っけたかの様な髪型の上に、雛役として何故かコアルの其の巣の上に乗っかって呑気に船を漕いでいる赤ん坊。

自慢じゃないが、俺は子供受け(赤子の様な幼児も含み)が良くない外見をして居る。(ついでに言って内面的にも)

外見は、頭に巣を乗っけた様な(酷い癖毛の御蔭で)大きな怪鳥の様だし(ダンブルドアより長身で体格も厳ついし)

内面だって、愛想の良い方じゃない。積極的に人と付き合う程、社交的じゃないし(どっちかってーと消極的で協調性なくて一匹狼)

表情だって、いつも大体、顰め面で笑う事なんて滅多にないし、口数だって少ない方だ。


其の証拠に、此処、ホグワーツのガキンチョ共に懐かれた事も、好感を持たれた事も、一度足りとて無い。どっちかつーと其の逆だ。無愛想だの、怖いだの、そんなんばっかりだ。



「そ・れ・な・の・に・、何なんだ、このガキャぁは;;;」

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解せぬ花