癇癪玉 01




トリオじゃない、カルテット。でもなく、コーラス。


■人物データ■

護廷十三隊十一番隊第四席。

身長、体重、誕生日、Secret。

残魄刀は直接攻撃系!…ではなく、鬼道系。

残魄刀/喧噪花火(ケンソウハナビ)。

解号/爆ぜろ

始解能力/切り付けた際、其の傷口から火薬が入り込み、体の内側から破裂して花火の様に様々な色合いの火花と相手の血肉を咲かす。

一角と弓親とは、古くからの友人で共に行動することが多く、トリオ。



(一角)「あ?何でコイツはこんななってんだ?」





一角の視線の先には、デーブルの上に散乱して居る大量の酒瓶と、水溜りの中に伏して居る、昔からの腐れ縁の女。





(弓親)「やぁ、一角。何でも自分の残魄刀を披露したら馬鹿にされたんだってさ」


(一角)「おー、漸く始解に踏み切ったのか、コイツ」





彼女は、元気で明るく、喧嘩好きだが、人目を気にする怖がりだ。



今まで、彼女は、斬魄刀を開放しようとはしなかった、いや、する勇気が無かった。

訳は、所属する十一番隊が、≪斬魄刀は直接攻撃系のみ≫という暗黙の了解のせいだった。

もし、始解した斬魄刀が、直接攻撃系ではなく、鬼道系だったら、どうしよう?と言う恐れから、彼女は、封印状態から始解に踏み切れずに居た。




(弓親)「うん、そうみたいだよ」


(一角)「で、馬鹿にされたって事は、始解した斬魄刀は、直接攻撃系じゃぁ、無かったって、事か。」


(弓親)「ついでに、女だから仕方が無いって、笑われたらしいよ。」





彼女は、先程も上記で述べた様に、喧嘩好きだ。相当、腕も立つ。

しかし、彼女が得意とするのは、相手の動きに逆らわずに受け流し、相手の力を利用して自滅へ誘う技と、身軽さとスピードを重視したキレのある技が主だ。

力業は、あまり使わない。

其のせいもあって、力業自慢の十一番隊の中では、ナメられて居る。



しかし、ナメられてると言っても、蔑まれたり、邪険にされたりする事は無い。



一角程、器用で無いにしろ、弓親程、綺麗で無いにしろ、他の女性に比べれば、女子力が無いにしろ、其処其処の愛嬌はある。

元気で明るいし、社交性も其れなりにある。男っぽく、粗(アラ)っぽくて大雑把な、粗雑な様(サマ)をして居ても、やはり、男のソレとは違い、何処か優しく華やかで、柔和な女らしさがある。

加えて、≪戦闘専門部隊≫の異名を持つだけあって、隊員は粗(ホボ)、むさ苦しい男性死神ばかり。女性死神は、彼女と、副隊長のやちるのみ。十一番隊にとって、2人は、大切な“華”だ。





(弓親)「馬鹿にされるのは火を見るより明らか。目に見えてるんだから、言わなきゃ良いのにね。」


(一角)「あー、コイツの性分的にそりゃ無理d…」


「だって、しょーがないじゃん!!」





ヤケ酒で酔い潰れ、涙の海に沈んで居た##NAME1##が、ガバッと勢い良く顔を上げて、一角の言葉を遮って大きな声を出した。





「嫌なの!自分の事で隠し事すんの大っ嫌いなの!だったら、暴露するしかないじゃん!!其れしかないじゃん!そーじゃんよ!!」





彼女は、臆病だ。

なのに、彼女は、自分を偽る事、内緒にする事が嫌いだ。

人目を気にするクセに、馬鹿にされると分かって居るのに、彼女は、黙る事を知らない。

彼女にとって、嘘を付く事も、言わない事も、仲間に対する裏切りとなるからだ。其れ故、其の背徳心の後ろめたさや罪悪感が、彼女には耐え難い。





「つーか、十一番隊のイメージ的に直接攻撃系が強いのは分かるけどさ、だからって、其れが鬼道系が駄目って事にはならないでしょ!?」


(一角)「おいおい、落ち付けって;」





眉根をきつく寄せ、端を吊り上げ、アルコール大量摂取に因り、真っ赤に染まった顔、目の端の涙腺には涙を溜めて、怒鳴り散らす##NAME1##。





「鬼道系は腰抜け!?あたしが腰抜けだった事が今まであった!?」


(弓親)「今まで始解出来ずに居たじゃない。」


「あたしの戦闘にって意味合いでだよ!!」


(弓親)「無いね。」


「でしょ!?なら…」


(弓親)「でも、此れが切っ掛けで、他の隊に飛ばされるって事もあるかもね。」


「―――ッ!」


(弓親)「だってそうでしょ?確かに君の言う通り、イメージであり、レッテルだよ。でも、其れはもう暗黙の了解って位の決まり事になってるんだよ。謂わば≪条件≫」


「条、件…」


(弓親)「十一番隊である為の必要な資格、十一番隊員として、成り立つ為の前置きの前提の条件。」


「じゃぁ、何?あたしには十一番隊の資格が無い訳?」


(一角)「おいおい、何でそんな流れになんだ?;弓親も何、熱くなってんだよ;;」


「あたしはっ、十一番隊の気風を体現する様な、根っからの好戦的な荒くれ者だし!残魄刀は鬼道系だったけど、だからって、あたしの戦闘性分さは、十一番隊、其の物じゃない!」


(弓親)「残魄刀が鬼道系である事は、十一番隊の信条に対して、大いにマイナス面だけどね。」


「じゃぁ何か!?十一番隊で、鬼道系だからって、あたしの戦闘性分に、強さに、実力に、マイナスの影響があるとでも!!?」



(剣八)「ねぇな。」



「「「Σ!?」」」


(一角)「たたたた、隊長!」


「ぅおおおぅ;ビックリした〜。」


(やちる)「あたしも居るよーーー♪」



「下らねぇ事で騒いでるんじゃねーよ」


「だ、だって、隊長!あたしの残魄刀がっ!弓親がっ!ヾ(´;д;`)ノアババババ」

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解せぬ花